新版 吉兆味ばなし

著者 :
  • 暮しの手帖社
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本棚登録 : 88
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766001815

作品紹介・あらすじ

日本料理「吉兆」創業者が、一生涯をかけて得た毎日の料理がおいしくなる知恵とコツと技の教科書。

感想・レビュー・書評

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  • 辻調の辻静雄さんとヨーロッパ旅行に行った話が面白かった。昭和に書かれた本だから今と料理名の表記が少し違ったけど、読んでてものすごく美味しそうに料理の作り方とか味が書いてありました。野菜のテリーヌとかアスパラガスのパイとか食べてみたい!

    文章が丁寧だけど柔らかい話し方で書いてあって、それもよかったです。図書館で四巻だけ借りたから、他の巻も借りて読んでみます。

  • 土井善晴さんの本を読んでたら、湯木貞一さんが師匠らしく、しかもよく見ると大阪の船場吉兆の初代の上に、職場の割と近くに美術館まであるという。行かねば。と美術館行ったら売ってた本。

    暮しの手帖で連載されてたらしく、季節の料理の紹介に合わせて湯木貞一さんの美学というか心意気みたいなものが隅々まで語られている。まあ、普通に料理の紹介をしているだけなんだけど、それと同時に色々な精神的なものも学べて、とてもおもしろかった。

    なにより育ちの良い大阪弁がとても心地よい。大阪弁というと、うるさい、喧嘩腰、やかましいなど色々あるが、湯木貞一さんの言葉はただただ優しい。

    くっつり、吸いかげん、ひいやり、煮く、いいものです、だしがぺこんぺこんするくらい、ふっくら、クツクツ、いらいらっと焼き目がつく、スカッと、しんみり目、出会いのいい、フウッとふくれて、食べよい、ややっこしく…
    あまり聞いたことのない表現が多く、特に「煮く、煮いて」などは「にく…?」と半分くらいまで疑問符つけながら読んでいたが、どうやら「たく」で良いらしい。なるほどね。

    あとは、「これは、われわれ玄人のやる手ですが、ご家庭でも、いっぺんそんなにしてごらんなさい。おいしいですね。」と、文章の最後に突然短文で感想が入ってくる話し方がまた良い。

    これがそのまま土井善晴さんの話し方になってる気がする。それとも大阪の料理人弁なのだろうか。とにかく心安まる。

    レシピというか料理の知識も色々と役に立つ。ふろふきのみそのレシピやそばだしのみりん1醤油1出汁4というものや、煮付けを温め直すときは一旦水や酒を入れて薄めてからまた煮詰めるとか、魚を茹でるときは普通に茹でると味が逃げてしまうので塩茹でするとか。ためになる〜。

    中盤までは家庭でも真似できるような料理の説明をしてくれるのだが、後半は懐石が出てきて割と真似できなくなる。そして腹が減る。

  • 吉兆さんの料理人が語った仕事で料理を作る時と家庭料理の場合とを別にして解説してくれる日本料理の話とレシピ。
    季節の話とか何でも料理に関わる感じが楽しい。
    口頭でのインタビューのまとめなのにレシピがきちんと美味しそうに伝わるのもすごい。
    どれも食べたくなってしまうし作りたくなる。

  • 20160619 ようやく読み終えた。実際は辞典として家に置いておいて都度見返したい。日本料理の文化を伝えるためにも本文と写真も入れた愛蔵版も欲しい。

  • 「吉兆味ばなし」って4冊くらい出てるようなのですが、それの抜粋?

    暮しの手帖社のPR
    「1982年に暮しの手帖社より刊行した『吉兆味ばなし一』を新装し、持ち運びしやすいサイズにしました。

    吉兆主人・湯木貞一さんが生涯をかけて得たものを、語りつづけられた貴重なシリーズです。
    「家庭の毎日のおかずが少しでもおいしくなるように」と、
    20年にわたって惜しみなく語られた濃密な内容は、きっとお役に立つでしょう。 」

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