みらいめがね それでは息がつまるので

制作 : ヨシタケシンスケ 
  • 暮しの手帖社
4.22
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本棚登録 : 327
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766002126

感想・レビュー・書評

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  • 評論家の荻上チキさんのエッセイに絵本作家のヨシタケシンスケさんがコラボ!
    荻上さんの体験にはシンパシーを感じるところもあったし、その体験ゆえに考え方や行動を広く柔軟であろうとする姿勢は尊敬する。
    ヨシタケシンスケさんの作品は初めてだったけど、ユニークな上に味わい深くて良かった。こんな作家が売れるなんて日本も捨てたもんじゃないなと思った。

    以下、気になったところを引用。
     「僕は、パレードを見ると、涙が出る。自己分析するに、どうも自分は『多様萌え』なようだ。異なる者同士が、それぞれ自由に行進していている姿を見るだけで、涙腺が緩む。」
    「確かに新しいメディアは、社会に新しいトラブルを持ち込む。でも、それによって救われる人もたくさんいる。片面ばかりを見てはいけない。それが一体、人に、社会に、どんんな役割を果たし得るものなのかを見なくちゃなと思う。」
     「(前略)人生は全てが教材になる。ゲームでも、ユーチューブでも。」
     「ライフストーリーをどのように語るのか。過去をどう捉え、今をどう評価し、未来になにを望むのか。そのイメージが崩れた時、人は危機に瀕する。今までの自分や、世間の『べき論』と比べることで、否定のループに陥っていく。」
    「何もかもに、その考えを押し付けるな。何も知らないくせに、勝手に噂するな。何もしないくせに、土足で踏み荒らすな。何も疑わないままに、そこから査定するな。こうやって生きているんだ。何が悪い。」

  • 今 人気の若手評論家さんのエッセイ集を読んだ。この方はきちんと少数派や多様な人々に大事に寄り添うことができる人ですね。だからこそ人気が高い評論家でありリスナーが多いのでしょうけど。またヨシタケさんのイラストもとても効いていて楽しく読了しました。こうした若い評論家さんが人気なのも時代の流れを感じます 笑。良いエッセイ本でした。

  • 荻上さんのラジオを聴き始めてから、もうだいぶん経ちますが、著書を読んだのは初めてです。
    ラジオでは実に様々なテーマを取り扱い、少々難解なこともリスナーにわかりやすく解説してくれるし、時には気難しい政治家を相手に空気を読んでは聞けないこともズバズバと質問してしまう。わらかないことはわかりません、と言っちゃう。まだ若いのに・・荻上チキさん、どんなに優秀で隙のない人なんだろうと思っていました。もちろんラジオでは、飾らない顔を見せたりもしていたけれど。
    ところが、、読んでみて、、荻上さんも人間だったんだ・・というのが最初の感想でした。笑
    悩んだり、紆余曲折しながら生きてきて、今のチキさんがいるんですね。
    ところどころ、心を揺さぶられましたし、知的好奇心も刺激されました。この本で初めて知ったこともたくさんありました。
    自分の視野の狭さにも反省させられたり・・。チキさんくらいの柔軟な感覚を保っていきたいなぁと思います。
    私も「テクスト論」、学んでみたい!

  • 私が好きなラジオ番組「荻上チキ Session-22」のパーソナリティである評論家荻上チキ氏のエッセイ集。
    内容は雑誌「暮らしの手帖」に掲載されていたものを集めたものとのこと。
    挿絵を担当されたヨシタケシンスケさんの絵も印象的な本である。

    世間の固定観念に対してそれでいいのか、世界はそれだけではないと問いかけるような本である。
    一番印象に残っているのは、「ガラスの天井」という言葉から、荻上氏の母親が語る話のところ。
    女には教育は不要とか、女だからといろんなものが阻まれる時代の感覚は次の世代には味わってほしくない。

    私は男であるが、共感する。

    このほか、誰かを傷つけたり息苦しくしたりすることが一言も書かれておらず、できる限りそれを排除して行きたいと考える著者の考えに頷くところが多い。

  • いろいろなところにとてもシンパシーを感じた。
    うまく言葉にできないことをアウトプットしてくれる人が同時代にいるのは、運がいいことだし、心強いと思った。
    また、イラストとの掛け合いもとても素敵。
    続巻楽しみにしています。

  • 荻上チキさんの文章と、ヨシタケシンスケさんのお話、両方にふれられる超ぜいたくなエッセイ集です。

    まじめで真剣なんだけれども、くすっと笑えるところもあって。

    疲れちゃったなーという時にも、手に取りやすくて、ほっとする一冊です。

  • どれもおおむね賛同できる意見だが、新しい発見はなく少し退屈だった。

    当事者として鬱のこともここまできちんと書けるならば、当事者として不倫のことも省かず書いて欲しかった。

    LGBTや結婚差別、難民のことなども、眼差しは温かいだけに、かえって入り口でわかった気になってしまう人が多いことも危惧する。

  • 978-4-7660-0212-6
    C0036\1500E.
    2019年5月24日
    著者:荻上チキ ヨシタケシンスケ(絵)
    発行所:暮らしの手帖社
    初出:暮らしの手帖4世紀82号~96号に連載

    ---目次より
    まえがき
    女の子の生き方
    誰もが笑いあえる社会
    人生病、リハビリ中
    ヨルダンに行きました
    アルバイト雑感
    母の思いと僕
    今の仕事に巡り合うまで
    ぼくの声とラジオ
    「呪いの言葉」に向き合う
    健康ゲームに目覚める
    陣営に必要な場所
    あちこちを歩き、話を聞く
    タクシーと人生
    いたるところに教材有り
    生きづらさを取り除け
    あとがき(ヨシタケシンスケ)--------


    自分の事
    自分と親の事(自分が子どもとしてのこと)
    学生時代 友達やアルバイトなどの事
    大人になった自分の事(仕事や日々のこと)
    子どもたちと自分の事
    離婚後の子どもたちとの事

    ----------
    著者の欄に 荻上チキさんとヨシタケシンスケさんの名前があります。
    ヨシタケさんは絵だけでなく絵に短い文も添えられて居ます。

    ヨシタケさんの名前で検索してなにも知らずに読みましたが興味深い一冊でした。
    アウシュビッツ 行ってみたいな。

  • 荻生チキさんはサンデーモーニング
    で見たことがあるくらい。
    こんな風に生きてきた人なのかと知り
    自分の中では好感度があがった。
    共感できる部分が結構あったから。

  • 表紙の絵に魅かれて購入した。
    うつ病の状態とかその人がどんなふうに感じているのかとか、とてもわかりやすかった。
    「死にたい」と思うのは、今の状態から離れたい、全然違う場所に行きたい、ということの究極なのだと、そういうことなのか…と初めて知った。

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著者プロフィール

特定非営利活動法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事

「2018年 『ソーシャル・マジョリティ研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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