花の国

著者 : ジョニー・ハイマス

• グラフィック社 (2003年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ひだまりトマトさんの感想 · 2022年11月22日]

花の写真集ですね。
ハイマスさんの写真は、日本画の朦朧体のような暈しが美しい。
日本の四季折々の花の魅力を見事に引き出していますね。
花の息吹が聞こえるようなみずみずしさに思わずため息が出ます。
作品の合間に、大岡信さん、俵萌子さん、浜美枝さんのエッセイが寄せられています。同時にそのエッセイが英文で紹介されているのが面白いです。（私は語学が全くダメなの眺めるだけですが）
ハイマスさんのコメントには
「本書の写真には花のファンタジーワールドに寄せる私の愛情と情熱が込められています。花はインスピレーションであり、本書も、その魅力ゆえに成立したのです。」切々と花に対する撮影の有り様を述べられています。
一幅の芸術作品を観るように、一つ一つの花の輝きを感じる事が出来る写真集ですね。