MONUMENT FOR NOTHING

著者 :
  • グラフィック社
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本棚登録 : 151
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766118049

作品紹介・あらすじ

これまでに発表してきたすべての作品・パフォーマンスから、会田誠自身がセレクト・分類した、新作4点を含む、集大成的作品集。「年代順」でも「テーマ別」でもない、「作品の主要色別」という、一風変わった方針で編集。掲載作品には、会田誠自身による詳細な解説付き。作品リストや展覧会歴にも多数の図版を掲載するほか、着想・着手・完成・初出時の年齢も記載。

感想・レビュー・書評

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  • 会田誠のポスターまみれになりたい

  • ハマりました。こういうのを現代美術って言うんですね。多芸多才な方みたいですが、結構図書館には置いてない。やっぱり作風に問題が有るからなんでしょうが、かなりエロい。健康的なエロさとは違う、川端康成の耽美的なエロさとも違う、「ミロのヴィーナス」や「ヴィーナスの誕生」が厭らしく感じないのと同様、絵画的に変換されてはいるのですが。女子高生が頻繁に描かれていますが、江口寿史が描く極めて洗練されたイラストの様な美しさと「犬」シリーズや「美味ちゃん」シリーズの様に、対象を女の子に置き換えた符合的使い方(発想が変態ですけど)の混在、そして琳派・長谷川等伯・北斎等日本画からの引用が素晴らしい。細密画みたいなのが多いので画集では上手く伝わって来ない。本画集にも拡大された(部分)が載せられているが本物が見たい!と思わせる画集でした。

  • 森美術館で開催中の会田誠展「天才でごめんなさい」を観てきた。
    http://www.mori.art.museum/contents/aidamakoto_main/index.html

    グロテスクで美しく、ナンセンスで思想的。まさに心躍る現代美術展で、ひさしぶりに美術展で深く感動した。

    美術展の公式ガイドブックがまだできていなかったので、2007年までの作品のほぼすべてを収めたこの画集を購入した。
    いやぁ、ほんとに天才ですね。素晴らしい!

  • 半年ほど購入に悩み、結局サイン本を購入。
    何度も見返してる。気に入っているし高い買い物ではなかった。

  • 現代アーティストとしてかなり注目されている会田誠の作品集。価格が高いのでよほど気に入ったら買う、ということでよい。

    会田誠のDVDもあって、個人的にはそっちの方が好きなので、迷ったらDVDから買われることを薦める。

  • 会田誠。

    この稀代の現代芸術家に出会うきっかけとなった写真集。初版出版当時、大型書店で大々的に特集が組まれ、この極彩色の大ぶりな写真集が平積みでひとつのコーナーをしめていた。手に取らざるを得なかった。

    とにかく強烈で、その不快ぎりぎりの表現の仕方に、困惑すると同時にすごく惹かれて、もっともっと知りたくなった。じっさいに作品を見てみたいと思っていたら、そのうち上野の森美術館で同じレーベル(?)に所属する山口晃との「アートで候。」が開催された。投げやりとしか思えないやっつけ仕事から、確かな画力で創り込まれた巨大な戦争画まで。その圧倒的なパフォーマンスに飲み込まれた。2007年の夏だった。

    彼を取り上げたドキュメンタリーDVDがあると知り、さっそくアマゾンで取り寄せた。「≒会田誠〜無気力大陸〜』。たぶんこの人、多動性障害か何かなんだろうなと思った。一方で、「現代美術は多目的広場なんです」という言葉に打たれた。

    その後、エッセイ集『かりこりせんとや、生まれけん』を読むにあたって、この人が文才に恵まれていることも知った。

    今ではすっかりファンになり、個展があれば見に行くし、本も映像もぜんぶそろえたいと思っている。

    「はじめに」 より以下引用。

    **********
     この作品集は「年代順」でも「テーマ順」でもない、「作品の主要色別」という、一風変わった方針で編集されています。
    僕の作品を時系列に沿って見ることは、例えばモンドリアンのような「前進する」画業とは違い、それほど意義があるとは思えません。また、テーマによって分類することも、あまりに僕の興味が拡散していて困難だったので止めました。
     僕は自分の生活空間も自分の脳の中も作ってきた作品たちも「散らかった状態」であることを望みます。色で分けたことは、とりあえず本の体裁を保つための苦肉の作で、深い意味はありません。僕は読者のみなさんが、ページをなんとなくパラパラめくって、作品にランダム・アクセスしてくれることを望みます。鑑賞しづい作品集になってしまったかも知れませんが、自分の生涯を通じて何が作りたいのかまったく分からず、また分りたいとも願ったことのない人間の精神構造に近い物体にはなったと思います。
    *********

    極上の視覚パフォーマンス。だまされたと思ってみてほしい。そして、日本に「現代美術」という分野がまだ死んでいないということを知ってほしい。

  • 大好きなアーティストの作品集。
    高かったけど買っちゃった!

    この人の見ている世界はどんななんだろうってすごく気になる。
    ドキュメンタリーの「無気力大陸」も見に行ったけどますますわからなくなった。
    けどますます好きになった。

    自分的には中島みゆきの「はじめまして」を聞きながら見るとまたおもしろいと思う。

  • 何考えてんだこの人  好きです

  • 現代美術とはなんぞや

    この方に学んだ

    つまり、何やってもいいんだなーと

  • ★1号SELECT★
    この方天才です!ただし少しグロ系現代アートなので、そういうのが嫌いな方にはお勧めできません。

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著者プロフィール

会田誠(あいだ まこと)
1965年、新潟県生まれの現代美術家。東京芸術大学油画専攻卒業、東京芸術大学大学院美術研究科修了。美術史への深い造詣をもとに、生と死、エログロ、ロリコン、戦争、暴力など、社会通念や道徳に関わる現代的テーマに取り組み、問題提起的な作品を次々と発表している。展示や発言に関するトラブルもあるが、海外でも評価を受ける機会は増えており、日本を代表する現代芸術家の一人とされる。
著作・写真集も多い。代表作に『青春と変態』、『孤独な惑星』、『MONUMENT FOR NOTHING』など。

会田誠の作品

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