装丁道場―28人がデザインする『吾輩は猫である』

制作 : グラフィック社編集部 
  • グラフィック社 (2010年7月1日発売)
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  • 本棚登録 :239
  • レビュー :33
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766121377

作品紹介・あらすじ

同じ小説でも、こんなに違うブックデザイン。『デザインのひきだし』連載「装丁道場」の連載全作品を収録。

装丁道場―28人がデザインする『吾輩は猫である』の感想・レビュー・書評

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  • 中身は全く同じ内容の名作小説がこんなに多種多様な外観を纏うなんて、人の感性と表現って面白い!と驚かされたブック装丁のデザイン画集です。

    みんな知っているけれど、きちんと読んだことはないかもしれない『吾輩は猫である』。新刊本として書店に並べ、手に取ってもらうためのブックデザインを、28名のデザイナーにお願いしたら、どんなデザインをするのか??
    (ちなみに、1400円で販売できる原価でつくる、という制限付き。)

    漱石好きにはたまらない、そんな夢の企画を実現させた一冊。この企画の何がすごいかって、28名がそれぞれ、カバー、表紙、扉、本文フォントまで全てをデザインするだけでなく、本当に製本までして実物を作ってしまっている点。(それぞれの作品をたくさんの写真入りで丁寧に制作過程を掲載してます。)

    モコモコなファーの猫のシッポ栞を付けたキュートな一冊、半裸の女の子を漱石と猫に見立てたちょときわどい斬新な一冊、いかにも名作な重厚なケースを付けた一冊、オリジナルの五葉エッセンスを色濃く残した一冊など、28人28様の『吾輩は猫である』表現が堪能できます。

    既に「吾輩は猫である」を読んだ人が、自分のイメージに一致する装丁を探すのはもちろん、読んだことない人は、どんな装丁なら本屋で平積みされてたら手にしてしまうか考えるのも面白いです。

    私なら、シッポ栞のついた一冊に出会ったら、絶対買ってしまう…。
    今なら無料アプリで簡単に読めてしまう名作も、断然お金を出して買いたくさせる一冊です。

  • 『吾輩は猫である』を28人がデザインする企画本。渋いのから可愛いもの、シンプルなもの、どれもこれもお洒落で素敵。もし売り物だったら一日かけても、どれにしようか…決まらないと思う。贅沢だし、こだわりもある。


    本自体で猫を表したふさふさ尻尾付きの帆足英里子さんのデザインもいいし、クラフト・エヴィング商會は相変わらずセンスが光ってるし…。寄藤文平さんの爪の引っ掻き傷も面白い~。文庫3冊に分けて携帯しやすいbuffalo-Dのデザインもとてもいい。


    こうして見ていると装丁って流行りものと、そうでないものとハッキリしている。見ていると面白い。

  • 28人による「吾輩は猫である」ブックデザイン

    もうその企画だけですごく楽しい!
    全部実物を見たい!

    個人的に惹かれたのは、
    帆足英里子 :猫の尻尾のしおり!キュン死!
    クラフト・エヴィング商會 :自分で紙作っちゃう!?その紙欲しい!
    祖父江慎 :爆発する漱石愛!勉強になりました!

    って感じですが、
    とにかくどれも一つの作品に対して真剣に向き合い、様々な視点からベストを尽くしたのがわかります。28人の出した結論は、ある点では共通する認識がありながら、全然別の解を導き出していたりして、面白い。
    正解なんてないんだ、私たちが普段受け取る本も裏では出会いの一つの形なんだと気づかせてくれる本。

    ただ惜しむらくは、そんな気持ちを破壊する編集の雑さ。
    わたしが手にしたのは初版なのですが、

    p66キャプションがp40の内容のまま被ってる。
    p201コレクトアプライがハコレクトアプライに。
    p208これはわたしの勉強不足なのかもしれないのですが、初版の吾輩は猫であるって不・中・下の三冊組みなんですか?上中下ではなく。
    あとがきの28人の文字が縦組みなのに縦中横になっていない。

    と、特に間違い探しをしてるわけでもないのにこれだけ目に入ってきてしまう。
    ちなみにグラフィック社の書籍紹介の見出しでは27人がデザインする『吾輩は猫である』って書いてあった。特別書き下ろしならぬ装丁おろし?の佐藤氏を除いてるのかと思いきや、そのあとは28人と書いてある。

    実はこの本では一つ一つの作品についてカバー、表紙、見返し、本文用紙、スピン等の詳細なデータベースがついてるのですが、ここまで間違いが多いとそうした内容自体にも不信感を持ってしまう。
    こんなに素晴らしい人たちが参加してくれているのに、それでは残念です。

    そもそも連載の再録ということだけど、掲載時はどうだったんだろう。
    再録にあたりなぜ見返さないんだろう?
    献本とか…したの…?(ゾッ)
    没入しすぎて目がすべってしまうことはあるけれど、形に残るものだからこそ、編集の仕事はまっとうしてほしい。
    コンテンツの素晴らしさは紛れもなく、様々なことを考えるきっかけとしてくれた本だけに残念でならない。完璧だったら★5でした。

    もう確認はしませんが、重版で直っていることを祈ります。

  • 買って手元において置きたい本。
    デザイナーの考えが透けてみえるのが魅力的。

  • 「我輩は猫である」を28人がそれぞれ装丁するという企画。
    違いと共通点が分かりやすい!
    ピンとこない装丁もあるのがすごい面白い。
    「漱石はこうじゃなくてああな気がするな」
    って比較できるのは普段にない醍醐味。
    なにこの金と手間かかりそうな企画…!
    それぞれ面白いけど具象と意図がちらついてると邪魔に感じるんで
    クラフト・エヴィング商會のが心地良いな
    …と思ってるのにあのけったいな絵が邪魔に感じない祖父江さんすげえ。
    わあタイトルが手書きなの今気付いた…あと本重い

  • 企画自体は面白いのだけど、実際に販売されているのではなく、夢の装丁になってしまっているあたりが若干白けてしまう。

  • 装丁の仕事をしたい私には有難すぎる一冊でした。デザインの仕事をしたい方には本当におすすめ。見て楽しい、読んでためになる、素敵な本です。
    ここからお気に入りの装丁家さんのサイトに飛んでみたり、他の作品をチェックしてみたり。楽しみ方はそれぞれ。ぜんぶ欲しい!

  • 装丁好きにはたまらない一冊。

    人のイマジネーションがどれだけ豊かなのか感じることができる本だと思う。

  • めっさ面白い!!!
    図書館で借りたのに、途中までしか読んでないのに思わず買ってしまいました(笑)

    「吾輩は猫である」というたった一つの本を装丁するのに、
    28人がそれぞれ全く違った視点を持ってデザインが完成していて、ブックデザインの面白さと可能性を感じられます!!
    表紙だけでなくそれぞれのデザインのポイントを細かく記してあって、手にとって感触を味わうことは出来ないけれど限りなく実物を実際に見た時に近づける気がします。

    ブックデザインに興味がない人でも写真を見ていくだけで楽しめる本だと思う!!!
    自信を持ってお勧めします!

  • <閲覧スタッフより>
    28人のデザイナーによる『吾輩は猫である』
    しっぽあり・肉球ありの猫感にあふれたものから、スタイリッシュなもの、ちょっとひねくれたものも。同じ小説でもデザインによって全然印象が違います。
    あなたはどれがお好きですか?
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    所在記号:022.57||ソウ
    資料番号:10215021
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