- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766125627
作品紹介・あらすじ
毎日新聞書体、新ゴ、小塚明朝、小塚ゴシックのタイプデザインディレクターが語る、文字づくりのすべて。
感想・レビュー・書評
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ぼくのつくった書体の話 活字と写植、そして小塚書体のデザイン
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リュウミンや中ゴシックBBBなど懐かしいフォントも登場。
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小塚さんという人の作ったフォントの話。
自分のような一般人にとっては「この人誰?」って感じなのだが、日本の書体デザイナーとしては名の通った人ということだ。
1947年に毎日新聞に入社して以降の、著者と書体の歴史が語られている。
活版印刷技術なんて、もはや知る人の方が少なくなっているだろう話も興味が湧く。
はじめのうちは「種字彫刻師」とか「母型」とか聞き慣れない単語が飛び交い、まったく意味が分からないのだが、時代が下ってフォントの頃には、話も見え始めてくる。
日本語のフォント(中国語もそうだろうけど)制作は、なかなか大変なんだということがはんとなく理解できる一冊。 -
※編集を担当。
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貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784766125627 -
フォント開発における歴史、デザインの思想など、日本語書体の開発に長年携わってこられた小塚さんにしか書けない、教科書のような一冊。
デザインの思想は色々あるのだろうけど、経験から導き出された一つの答えは、これからも時代によって変化させる必要がある文字たちの開発に、参考になるものだろうなあ。
そしてこの世代の作る人としてこういった思想を知れることはとても嬉しいことだった。
「日本語の文字数は膨大だけど、一文字ひともじがまるで宇宙のようで、まったく飽きなかった」というようなくだりが印象的だった。
作ることは楽しいこと。
楽しんで作ったものこそ良いものになる!
文章中は一般の人には想像し難い内容もあると思うけど、「舟を編む」のような映画になったら面白いんではないかなあと思った。
日本人なら必ず目にしている書体たちだし、そのなりたちは興味深いと思うんだなあ。