アナトミカル・ヴィーナス 解剖学の美しき人体模型

制作 : 布施 英利  堀口 容子 
  • グラフィック社
5.00
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 29
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766129441

作品紹介・あらすじ

18世紀から19世紀にかけて解剖学的に正しく分解できる精緻な人体模型が穏やかならぬ数で作られ世界各地の博物館や移動式遊園地で女性解剖模型として展示されていた。その、数奇な歴史と矛盾に満ちた存在、医学と神話、奉納品と民芸品、キワモノと芸術の狭間を揺れ動いてきたヴィーナスたちを、鋭い解説が追い、検証する。カラー図版324点を含む、図版366点を掲載。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 解剖模型本はたくさんでているけれど決定版的な情報量。ベルメールなど近代のピグマリオリズムへの系譜が書かれているのも良い。解剖人形じゃないけれどフィリッペ・クルティウスの「眠れる美女」は美しいね。

  • 借りたもの。
    解剖学の記録としてはじまった蝋型は、次第にリアリティ、その造形の美しさ、メメントモリ(死を想え)を追及していった。
    医学的な見地やシリコンを用いた研修用の道具は、どこか人造人間――「人間が自身の似姿として創った」という神へのオマージュ――的なもの想像してしまう。
    “眠れる美女”の変化系――官能性をも含んだ醜くならない死体ともいうべきそれらの写真に、息をのむ。
    自身の人体の中身がどうなっているかという好奇心と死の恐怖が混ぜこぜになったために注視し、三島由紀夫『仮面』における主人公が《聖セバスティアヌスの殉教》を見た時の倒錯にも似た思いを共有する。

全2件中 1 - 2件を表示
ツイートする