双子のひみつ 魅惑のツイン文化史

  • グラフィック社 (2024年2月8日発売)
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感想 : 6
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  • 本 ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766138054

作品紹介・あらすじ

双子の著者による双子研究本。名画や彫刻、挿絵、広告など多数の写真・図版を収録しており、
視覚的に双子の文化史を知ることができる。
双子に関する神話や伝承、医学、超常現象など奇妙で魅力的な双子の世界について考察する。

感想・レビュー・書評

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  • ユニークでミステリアスな『双子のひみつ』を解き明かす双子の歴史書、2月発売! | 株式会社グラフィック社のプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000331.000084584.html

    Review of Twinkind (9780691254753) — Foreword Reviews
    https://www.forewordreviews.com/reviews/twinkind/

    CABINET / Two by Two
    https://www.cabinetmagazine.org/issues/47/viney.php

    William Viney | Writer and Honorary Research Fellow
    https://www.williamviney.com/

    グラフィック社
    https://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=53704
    -----------------------------
    (yamanedoさん)本の やまね洞から

  • 自身も双子である筆者が記す記録書。古代から中世、現代と豊富な図版と共に双子がどのような目で見られてきたかを文化的な側面から紹介します。双子の人はぜひ一読を。序文は双子が受ける質問とその他のあるあるを非常によく捉えています。どこの世界でも同じ質問を受けるんだな。と思いました。「双子だとお互いに何か言わなくてもわかるの?」「好きな人は同じになったりするの?」「学校で教室を交換したことある?」「双子ってどんな気分なの?」「なんか双子の面白エピソード教えて」よくあるのはこれでしょうか。もう答えるの飽きたんですよね。
    双子には「見た目は似てるけど案外違うとこあるよね。」って言うと割と喜ばれると思います。

  • まるごと1冊、双子についての本。ヒグチユウコさんの表紙に惹かれて読んでみたけれど、なかなか面白かったです。まず図版や写真が豊富なのがいいですね。以下目次↓

    1.神話+伝説
    神々とヒーロー/邪悪な片割れ/双子精神

    2.科学+進化
    遺伝と環境/犯罪と鑑識/先天性と後天性

    3.スペクタクル+予言
    生まれながらのエンターテイナー/双子と超常現象/双子コミュニティ

    神話では神聖視されると同時に、善と悪のワンセット、片方が邪神となる場合も多々あり。実際の双子も昔は不吉とされて生まれてすぐ殺されたり、逆に吉兆として崇拝される場合もある。

    科学面では、遺伝と環境については興味深いですね。同じ遺伝子を持っていても、育つ環境によって外見も性格も変わってくるのか、それとも遺伝子のほうが強く出る(まったく別々に育っても類似の選択をする)ものなのか。どちらかというと後者が優勢のようで…。

    あと双子のどちらか片方が怪我をすると、もう一人が痛がる的な現象、あれも実際例がたくさんあって興味深い。

    現代ではエンタメの世界で活躍したり(シャム双生児ならずとも、双子というだけでインパクト大)、逆に双子の犯罪者例も。神話と違って善と悪に分かれたりせず、二人とも善、もしくは二人とも悪、のパターンのほうが現実には多いもよう。

  • ヒグチユウコさんの絵に惹かれて読了。
    双子に関する神話・伝説から医療や風俗といった様々な文化に触れることが出来てとても面白く、図版や広告、ポスターなど数えきれんばかりの豊富な資料が載っていて情報量の多さに満足した。
    双子であるという本人にはどうしようも出来ない事柄がこうも世界を動かしてしまうと考えるとある意味不条理であるなと感じる。

  • 図版多めの双子に関する文化史本。著者自身も双子とのこと。
    内容は3部構成で1部は神話や伝承に登場する双子について、2部は医学や生物学など科学が双子をどのように扱ってきたか、3部は映画や興行などエンターテインメントな世界における双子について。図版主体の本だと文章は添えモンみたいな本もあるなかなかなか読み応えのあるテキスト。豊富な図版は興味深く楽しいが直接本文と関係するようなものは少なく、文章は文章、図版は図版といった感じの若干の乖離を感じるのがちょっと残念ところだろうか。
    カバー絵はヒグチユウコだが、これは日本語版オリジナルのものかな。

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