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本 ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784766138566
作品紹介・あらすじ
「夫婦同姓は日本の伝統だから守るべき」。そう聞いたときに「その『伝統』っていつからなんだろう」という疑問を感じたことはないでしょうか。
本書では職業や結婚など日本の女性・ジェンダーに関わる12のトピックを古代から現代まで紐解き、各テーマの歴史的経緯をわかりやすく解説します。
日本の女性・ジェンダーの問題を知りたい方への入門書として、また、女性史を学びたいという歴史好きの方にもおすすめです。
感想・レビュー・書評
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誠実に、日本女性の歴史について述べた本。
簡潔に、しかし誤解のないように言葉を選んで書かれているのが伝わり好感がもてる。男性による記述でここまで配慮が行き届いた著作は画期的ではないだろうか。どれだけ勉強されたのかは巻末の膨大な参考資料からも分かる。
わたしの知識不足のせいで分かりにくいところもあり、再読、再再読は必要である。
全体の流れとしては、外国の文化が入ってきたことがきっかけで、どんどん女性の権利が狭まっていった印象。
最後に「芸術」についてのトピックがあり、女性画家が異常に少ないということに改めてゾッとした。そして、美術教師である私がそれにここまでちゃんと気づけていなかったことに、さらにゾッとした。「女性ならではの感性で」というのは呪いだな、と思った。
同性愛の項目は、女性の同性愛の歴史がほとんど分からないにも関わらずあえて1つのトピックとして述べられていることから、著者の強い意志を感じた。
頼長が強い意志を持って自らの同性愛を記録したように。
職業、結婚、夫婦別姓、出産、教育、同性愛、宗教、戦争、ファッション、政治参画、性売買、文学、芸術詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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「夫婦別姓は日本の伝統だから守るべき」。そんな声が聞こえたときに「伝統っていつからなんだろう」という疑問を感じたことはないでしょうか。本書は職業や結婚など12のトピックを古代から現代まで紐解きました。各テーマの歴史的経緯をわかりやすく解説します。
(出版社HPより) -
日本の女性・ジェンダーのいちばんわかりやすい歴史の教科書。飯田 育浩先生の著書。夫婦別姓がいつまでも認められない時代遅れの日本。夫婦別姓がいつまでも認められないことが日本がジェンダーイクオリティ後進国であることの何よりの証拠。夫婦別姓を認めることがジェンダーイクオリティ後進国からの卒業につながるのかな。
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古代から現代でどのように女性の立場が変わっていったのかがまとめられていて読みやすく入門書としてとてもよかった。わかりにくい単語や法律、歴史的事項には同じページ内に注釈が入っていてわからない状態になりにくかった。巻末に参考文献も載っていてさらに詳しく知りたい内容にアクセスしやすい。
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古代から現代まで、今に至るまで男性と女性の関係がどのように変化していったのかを記載している。イラストもあってわかりやすい。
色々な問題が山積みになっていて、結局偏見が残り続けているから現代においても信じられない事が起き続けているのだろう。 -
【本学OPACへのリンク☟】
https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/717741
著者プロフィール
飯田育浩の作品





