豊田家と松下家―トヨタ、松下 世界二大メーカー創業家の命運

著者 : 水島愛一朗
  • グラフ社 (2007年2月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766210422

豊田家と松下家―トヨタ、松下 世界二大メーカー創業家の命運の感想・レビュー・書評

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  • もうすぐ豊田家が社長を継ぐトヨタ自動車と、創業者一族が社長になれなかった松下(パナソニック)と対照的な会社ですが、なぜそうなったのかを解説した本です。

    トヨタは飽くまでもトヨタ自動車を発展させることができる人間を社長に据えることを考えているようです、これが本筋だとは思いますが、ダイエーが失敗したように、自分が作った会社を身内に継がせたい気持ちもわかります。会社を発展させるためには、創業者が引退した後にどうすべきかを明確に示しておくことは会社が大きくなればなるほど大切なのだな痛感しました。

    以下は気になったポイントです。

    ・関西の商家は、女子が生まれると赤飯を炊く、娘に優秀な婿養子を迎えることで暖簾が守れるので(p41)

    ・優秀でなければ、跡取りでさえトップにさせない、というのはトヨタ以外の他の創業家にはあまり類を見ない(p49)

    ・自動織機が英国プラット社へ譲渡した特許料として支払われた当時の25万円(現在の2.5億円)のうち、15万円を全従業員へ支払い、残金で自動車事業への準備をした(p53)

    ・トヨタは旧三井、東海銀行から融資を受ける際に、「受注した車のみ生産、販売会社を分離、社員の解雇、経営陣の退陣」を求めれらた(p65)

    ・松下は、「失敗と挫折をさせない帝王学」を学ばされたので、松下三代目の正幸氏が取締役になるときも、異論が多かった(p79)

    ・松下グループは、家電を中心とする松下電器グループの「ナショナル」と、AV機器を中心とする松下電工グループ「パナソニック」があり、グループ間で競争していた(p100)

    ・元社長の奥田氏がトヨタ改革にあたって自らに課した最大の経営課題は、雇用死守を聖域としたこと(p153)

    ・奥田体制の2年目にあたる1997年度には、インセンティブに投じられた資金は実に1000億円を超えた、商品力が回復するまでそれを甘受した(p155)

    ・トヨタには、章男氏が結果を出すことができなければ、豊田英二の三男である周平氏(現トヨタ紡績社長)に社長が禅譲されるシナリオが用意されていた(p162)

    ・章男氏は、安定している自動車製造・販売部門を担当することなく、全く未知数のIT事業を任されて成功することを求められたのが、松下とは大きな相違点である(p186)

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