アドラー博士の男の子に「自信」をつける育て方

著者 :
  • ルックナウ(グラフGP)
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766211467

感想・レビュー・書評

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  • わかりやすくてよかった。共同体感覚の必要性に軽く触れながら日常的な話題が織り交ぜてありわかりやすい

  • ・できないことではなく、できることに注目する

    ・結果ではなく、挑戦したプロセスを認めること

    ・命令ではなく、Iメッセージで提案してみる

    ・人と対立するより、交渉することを教えること

    ・どんな性格の人間にも、価値があると教える

    まずはこのことを心がけようと思う。

  • アドラー博士の男の子に自信をつける育て方 / 星一郎 / 2013.04.09(10/138)
     自分は失敗しないという危うい自信ではなく、失敗したても大丈夫、何度でも立ち上がれる、という自分への確たる信頼感が必要。
     自分の弱さを認め、困ったこと、わからないことがあるときは、素直に助けて、教えてといえる勇気は、実は自信があることによって生まれる。
     自分の弱さを認めるのは勇気のいること。
     自分の存在に対するゆるぎない安心感。母親はじめ人から認められることが不可欠。
     まず大事なのはお母さんの自信。大丈夫、困った時はお母さんが助けてくれる、という安心感を与える。「お母さんは反対だけど、あなたがそれがいいと思うなら思った通りやってみればいいと思うよ。もしうまくいかなかったら、またいっしょに良い方法を考えればいいことなから」
     Iメッセージ、とYouメッセージ
     もし両親が互いを批判したり、馬鹿にしたら、息子も異性をそのような目でみてしまう。
     残念だったね、でも一生懸命やったから、覚えたことも沢山あったでしょ。君はこんなに一生懸命にやれる子だったんだね。=自信を持つ。
     ぶだれたら痛いよね、もうぶたないようにできる?=お前は良い子だ、でも他の子をぶつという行為は悪いことだ。
     3大禁句:ダメ、早く、頑張れ。
     命令より提案。早く寝て!=>早く寝たほうがいいんじゃない?
     できないことではなく、できることに注目すること。
     結果ではなく、挑戦したプロセスを認めること。
     命令でなく、Iメッセージで提案。
     人と対立より、交渉することを教える。
     どんな性格の人間でも価値があると教えること。
     至れり尽くせりで家庭内の王様にしてはいないか?
     簡単に助け舟をださず、失敗して思考錯誤する子供を温かく見守ること。
     ほしいものをあきらめさせるのではなく、我慢させること、待たせること。

  • 男の子の子育ては、過保護・過干渉になりがち。
    特にママにしては、異性の成長はわからないため。
    結果、失敗や挫折を知らないで大きくなると打たれ弱い子どもになる。
    そうならないように勇気づけの子育てをする。



    #勇気づけの子育て#
    ■できないことではなく、できることに目を向ける
    ■結果ではなく、プロセスに目を向ける
    ■命令するのではなく、Iメッセージで伝える
    ■どんな性格でも価値があると考える


    #自信#
    ■自信=自己肯定感
    ⇒ 自己肯定感は自分の存在に対する安心感(他者比較ではない)
    ⇒ 自信があれば失敗しても大丈夫、何度でも立ち上がれる

    ■自信のあるママ
    ⇒ 自信のある子どもになる
    ⇒ ママが困ったとき助けてくれると考える


    #子育てについて#
    ■活発過ぎる息子
    1.全身で包んであげて強制的におさえて「やめようね」と言う
    2.エネルギーを違う楽しいことに使うようにする

    ■期待はプレッシャーではない
    ⇒ 期待しすぎたせいでプレッシャーになり、悲惨な事件が起きているわけではない
    ⇒ 「自分の好きにしていいよ」と、逆に期待しないと何も期待されてないと感じる
    ⇒ 期待されているとわかれば、それに応えるか、反対する意思を示せる

    ■Iメッセージ
    ⇒ YOUメッセージは命令に聞こえる
    ⇒ Iメッセージにすることでおしつけではなく、子どもが選択することができる

    ■子どもの未来
    ⇒ 不登校など大変なことでも何があったかという原因を追及するより、どうなりたいか未来を考える

    ■家庭の雰囲気
    ⇒ 家族での雰囲気や親の問題解決の仕方は子どもに影響する
    ⇒ 民主的か独裁的か、物事の決め方の基礎になる

    ■争いを避ける子
    ⇒ 最近は争いを避ける子が多い
    ⇒ 人間関係を放棄している
    ⇒ 傷つくことを経験したことのない若者(打たれ弱い)


    #子育てはテクニック#
    ■愛情たっぷりで子どもは育つが愛情だけでは難しい
    ⇒ 愛はあるがどうやったらいいの?となる
    ⇒ ほめ方、叱り方などテクニックがある

    ■やった結果よりやってみたことに注目する

    ■人格ではなく行為をほめる
    ⇒ 100点取ったからえらいねはダメ
    ⇒ 100点とったことがいい子になると認識してしまう
    ⇒ 100点とったのはすごいね。今まで頑張ったからだね。というようにほめる

    ■がんばれはよくない
    ⇒ がんばれと言われると、頑張ってるのにまだまだ頑張れと言われるようなもの
    ⇒ まだまだ頑張り足りないととらえられる
    ⇒ 勉強頑張ってたねと行為をほめること

    ■子どもの正義と友達とのつき合い方
    ⇒ 子どもが正しいことをしたが、友達に真正面から伝えると問題がある場合
    ⇒ 子どもの正しさは認め、その上で友達との付き合い方を教える

    ■褒め育ての落とし穴
    ⇒ 褒められることが子どもの行動規範となってしまう

    ■お母さんの言ったとおりじゃない!
    ⇒ 失敗したときに言われると、自分の選択に自信が持てなくなる
    ⇒ どうしたら失敗しないかを考えさせる

    ■子どもが大丈夫と言ったら引っ込む勇気を持つ
    ⇒ 子どもを信じる

  • ふたりの男子の母として、厳しい世の中の荒波を泳ぎ切ってくれる息子に育てるために何をしてやればいいのか。
    折れずにまっすぐ伸びられる、しなやかな強さをつけてやること=「自信をつける」子育てなのかなと感じた。

    具体的にどう関わっていけばいいかを述べた「ほめ方・叱り方」の部分はわかりやすく為になった。
    「出来ないことではなく、出来たことに注目する」「YouメッセージでなくIメッセージで」「結果でなく、挑戦した過程を認める」「対立ではなく交渉を教える」は覚えておきたいほめ方のスキル。

    ついつい手を掛けて失敗しないように見守っているが、「失敗しても大丈夫だよ」と見守ることが必要なのだと考えさせられた一冊だった。

  • アドラー心理学に基づく男の子の育て方。

    アドラー心理学の本は3冊目くらいだけど、独特の言葉使いがなくて読みやすい本だと思う。
    特に男の子だからといって、育て方の違いを重視している内容ではないんだけど、特に母親にとって異性の子育ては過干渉過保護になりやすいという観点からどう接していくといいか書かれている。

    前に読んだ本と内容ほぼ被るので目新しい事はないんだけど、命令ではなく提案、Iメッセージでというのは心がけたい点。
    あとは物で釣ったり、褒めたりってそれは真の自信には繋がらないって点。
    手っ取り早いからついその手を使ってしまうんだけど、もっと違うアプローチがないか一呼吸おいて考えてみるといいんだな。

    子育ては自分育てだね、ほんと。

  • 基本はこれまで読んできた他の育児書と似ていたが、いくつか発見がありました。
    そのうち、一番発見だったのは、「期待」について。親が期待を示さないのが良いわけではなく、親が期待を示したうえで、子がそれに沿うか反対するかを決める、というもの。『期待が子どもの判断力を育てる』、『息子の未来を思い描くことの大切さ』等。
    親と子の価値観は違って当然、というのは、育児についてというより、自分が育てられた過程において、自分を肯定してもらえた気がして、何だかほっとさせられました。

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著者プロフィール

心理セラピスト。1941年、東京生まれ。東京学芸大学卒。都立梅ヶ丘病院精神科心理主任技術員、都立中部精神保健福祉センターなどを経て、子育てボランティア団体「わいわいギルド」代表ほか、IP心理教育研究所所長を務める。元日本アドラー心理学会評議員。アルフレッド・アドラーが提唱した「アドラー心理学」を取り入れた子育て論や子どもへの対処法には定評がある。

「2019年 『アドラー心理学で子どもの「がまんできる心」を引きだす本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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