荷風へ、ようこそ

著者 : 持田叙子
  • 慶應義塾大学出版会 (2009年4月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766416091

作品紹介

快適な住居、美しい庭、手作りの原稿用紙、気ままな散歩、温かい紅茶-。荷風作品における女性性や女性的な視点に注目し、新たな荷風像とその文学世界を紡ぎ出す。

荷風へ、ようこその感想・レビュー・書評

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  • 13/11/03、神保町ブックフェスティバルで購入。

  • 第31回(2009年) サントリー学芸賞・社会・風俗部門受賞という
    栄冠に輝いたこの本。
    著者の荷風研究の、近年の到達点を示すものであるのは、間違いがない。

    私は先に2冊の著者による荷風論を読んでいたから重複するところが
    あったが、これはこれで一読しておきたいものだと思う。

    キーワードとして、庭・親家庭と荷風・都市生活の巧者・老人の擬態による
    作家の社会批判などが指摘できると思うが、これらは私が既読であった本でも繰り返し語られていた。斬新な視点ではあるが、今後どんな読みを展開するのか非常に気になる方である。

    泉鏡花に関する著書や折口信夫に関する著書は、未だ読んでいないが
    どのような関連性があって、どう通底するものがあるのか、自分なりに読んでみたら、随分勉強になると思う。

  • 請求記号:910.2/ ナ
    資料番号:011096153
    「じゃあ、読もう。」と思える、現今の学術書3冊①
    近代文学研究者の持田氏が,総合学術出版社 慶應義塾大学出版会より出版した社会・風俗分野の1冊。本書では,永井荷風を「フェミニンな作家」とした指摘(前著『朝寝の荷風』)をさらに深めています。

  • ほんの少し読んだ荷風作品と、荷風に関するものの中で、やっぱり荷風って凄い、興味深い人なのだ!!と実感。

    持田さんの、実は荷風ってこんな人だったのよ、このように読むと面白いでしょ!!みたいにおしゃべりしてくれる。
    もう、持田さんは止まらない。

    「ほら、こんなにステキな人でしょ。自分で原稿用紙の版木を創っちゃうのよ!」とか・・。ほんとにいろいろとおしゃべりしてくれて、ついこちらも身を乗り出して「それで持田さんはどう思うの?」なんて聞いてしまう。

    荷風の魅力を女性が引き出す・・というのも面白い。

    モネの睡蓮が象徴的に登場する。表紙もモネ。そして栞紐も色を合わせた薄紫。

    いいな!

  •  荷風が家(家族や家系のことではなく、建物)に愛着を持っていた様子、『紅茶の後』というエッセイ集について、女性観、若くして老いを考えていたこと・・・など。
     
     図書館で予約し、取り寄せて読んだ。私が好きな偏奇館のことがあまり書かれていなかった気がするし、独特の文体で「。」か「、」かを読み分けるのに神経を使ってしまうのがよろしくない。
     
     でも内容は良かった。こんど読むときはメモを取って整理しながら読みたい。

  • 三田文学2009年夏より

    国文学2009年6月号書評より

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