ウェストファリア条約―その実像と神話

著者 : 明石欽司
  • 慶應義塾大学出版会 (2009年6月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766416299

作品紹介

近代国際法、近代欧州国際関係の原点とされるウェストファリア条約。その実態の詳細な提示を通じてウェストファリア条約それ自体についての我々の理解をより正確なものとし、近代国家や近代国家系の形成過程、そして近代国際法の形成過程を問い直す世界水準の研究。

ウェストファリア条約―その実像と神話の感想・レビュー・書評

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  • 読んでいてそれほどまでにウェストファリアによる主権国家体制と国際法の確立が神話、神話と連呼されると、逆に神話ではないのではないかと疑いの目で見てしまう……ものの、もう「ウェストファリアを契機とする」という文言は使いづらい。そして主権国家体制をあたかも条約による人造物のように見るのは違うのだろう。
    しかし、どんなにウェストファリアの当時における革新性を低く見積もっても、後世の帝国崩壊後においてはウェストファリアが国際社会における羅針盤となったのは事実だし、とりわけ理性を信じる時代にあって、欧州各国がひとつ(ふたつ?)の条約に人の手で合意したという事実は後世からみれば輝かしい業績に見えたにちがいない。
    要は当時としては様々な追認にすぎない条約だったとしても、時代の変化に耐え、近代の古典となるほどの潜在能力を秘めていた条約だったということだろう。

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