ベンジャミン・フランクリン、アメリカ人になる

  • 慶應義塾大学出版会 (2010年9月5日発売)
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  • 本 ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766417722

作品紹介・あらすじ

アメリカ建国の父祖、フランクリン評伝。

▼アメリカ建国の父ベンジャミン・フランクリン。その波乱に富んだ人生をピューリツァー賞授賞の歴史学者ゴードン・S・ウッドが鮮やかに描き出す。



アメリカ建国の父ベンジャミン・フランクリン。波瀾万丈の人生をピューリツァー賞受賞の歴史学者ゴードン・S・ウッドが鮮やかに描く

▼18世紀、なぜ彼は実業から手を引いて紳士になったのか、またなぜあの時期を選んで『フランクリン自伝』を書き始めたのか…。18世紀のイギリス帝国の中で典型的なジェントルマンに上りつめようと奮闘し、最終的にイギリス本国に拒絶された人物としての新しいフランクリン像を描き出す。

▼実利主義的なアメリカ人の典型としての従来のフランクリン像を否定した、米国で話題の評伝<i>The Americanization of Benjamin Franklin</i>, Penguin Press, 2004の邦訳。

感想・レビュー・書評

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  • この人カミナリをつかまえました。
    イギリス人なのに、なぜアメリカ公共図書館の父に?
    なぜ独立宣言の起草者に?
    答えはこの本の中にあります。

  • 凧を飛ばして雷が電気であることを証明し、避雷針を発明した人。
    日本人にはこのエピソードがもっともよく知られている人物、ベンジャミン・フランクリンw
    他にもアメリカ独立戦争時に大陸側全権代表として欧州で外交交渉にあたり、独立後は合衆国憲法の制定にも携わった人。
    ペンシルヴェニア大学の前身であるフィラデルフィア・アカデミーを設立し、自伝はアメリカ文学の代表的名著。
    あと意外に知られてはいませんが、先住民との交渉にも携わり、その自治制度を合衆国憲法にも盛り込んでいます。
    政治家、外交官、法律家、実業家、発明家、教育家、作家と多方面で活躍して名を残した、

     「すべてのヤンキーの父」

    フランクリンは、実は最初はバリバリのイギリス帝国主義者だった!?
    英帝国の辺境である北米植民地に生まれ、印刷工から身を興し、労働者からジェントルマンになり、発明家として大成して欧州で一躍有名人となった彼は、英国王に忠誠を誓う「イギリス人」であり、英国官僚となって英帝国の勢力拡大に寄与しようとしていました。
    その彼が何故アメリカ独立戦争に加わったのか?
    「アメリカ(故国)の異邦人」だったフランクリンの生涯を追いつつ、彼が「アメリカ人」となっていった過程が描かれています。
    英国王への忠誠と、故郷アメリカの苦境との板挟みに悩む姿は、「すべてのヤンキーの父」という先入観のある日本人には意外でしょう。
    故郷のアメリカより、欧州の水の方が合っていたらしく、英国永住の願望や、革命前夜のフランスでの受けが良かった点も皮肉ですねw
    ジョージ・ワシントン、ジョン・アダムズ、トマス・ジェファーソンら他の「建国の父たち」とのイメージの違いも面白いですo(^^o)(o^^)o

    ニン、トン♪

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