黒板とワイン―もう一つの学び場「三田の家」

  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766417913

作品紹介・あらすじ

大学と地域の連携を実践する。
▼2006年秋から慶應義塾大学の有志教員および学生、三田商店街振興組合(東京都港区)が共同運営する一軒家のコミュニティスペース「三田の家」。かつて存在した大学と地域社会との交流を新たなかたちで生み出そうという試みであるとともに、都市部の地域社会において、大学がどのような役割を担えるかを考える実践の場である「三田の家」の記録。
▼「三田の家」の4年間にわたる様々な活動について、実際に運営に関わった大学教員・学生・商店街関係者から紹介するとともに、大学と地域商店街との新しい関係の可能性を提言。

感想・レビュー・書評

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  • 最近読んだ本のなかでも、かなり面白いと思った一冊です!本書は慶應大学で行っている「三田の家」の実践についてまとめた本です。

    「もう一つの学び場」と書いてあるように、ある意味大学教育の範疇にありながら、大学の外にある不思議な場所について、さまざまな角度から考察がなされています。

    それは「無目的空間」「創造的欠如」「あわい」などといった言葉で表現されます。

    「デザインしないデザイン」や「これからの大学のあり方」について考えを深めることのできる一冊です。

    詳しくはブログでまた書評を書こうと思います。

  • まずは、このタイトルが好きすぎるww
    わたしのやりたい場つくりってほんとに、黒板とワインが共存できる場なのかもって気づかされました。
    本の中は写真も注釈も充実していました。日記の部分などは少し読みづらいけど、各マスターの先生方が書いたところは熱いパッションと学びの宝庫だと思いました。
    特に熊倉先生が書かれたパートがお気に入りです。彼の著作をもっと読んでみたいと思いました。
    いろんな意味でわたしのやりたいことの指標になってくれる本かもしれません。

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著者プロフィール

慶應義塾大学理工学部教授。
1991年パリ第7大学博士課程修了。1980年代は、フランス文学、特に「ステファヌ・マラルメの〈経済学〉」を研究。90年代は、コンテンポラリー・アートやダンスに関する研究・評論、企画、実践等を行う。2000年代は、教育現場の変革の作業を展開し、新しい学びの場「三田の家」の立ち上げ・運営に関わる。現在は、21世紀的art of livingの研究・実践に従事。主な著作に『美学特殊C』(慶應義塾大学出版会、2003年)、『脱芸術/脱資本主義論』(慶應義塾大学出版会、2000年)、『セルフ・エデュケーション時代』(フィルムアート社、2001年)、『女?日本?美?』(慶應義塾大学出版会、1999年)。

「2012年 『汎瞑想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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