大学院生へのメッセージ: 未来創造への挑戦

著者 : 岡部光明

• 岡部光明 (2011年7月1日発売)

作品紹介・あらすじ

SFCにて長く教鞭を執った著者による、大学教育・研究に関するエッセイ・論文・書評などをまとめたもの。なお、前書『大学生へのメッセージ』では重点が学部教育におかれていたのに対して、本書は大学院における教育・研究のあり方についての記述が多く、前書と補完的関係にある。

感想・レビュー・書評

[H.Satoさんの感想 · 2018年2月25日]

博士課程の最大の特徴は人類が物知識のフロンティアに学生がまず到達し、次いでそれを前に押し広げる能力を磨き、そして最終的にはその能力を保証しようとする点にある。このため、特定分野において高度に専門的な知識を習得することはもちろんだが、より重要なのは研究者として自立して研究活動を推進する高度の能力、つまり先端性や独創性を持った学術的な探求を自分で行っていく能力を磨く、高め、それを完成する点にある。
修士号、博士号とも究極的には人類の文化と福祉の増進に貢献するｋとおを目的とした学術上の照合。

著者プロフィール

明治学院大学名誉教授。
日本銀行勤務を経て、慶應義塾大学総合政策学部教授、2007～2012年まで明治学院大学国際学部教授。

「2012年 『現代経済学を超えて 』 で使われていた紹介文から引用しています。」