消えゆく手: 株式会社と資本主義のダイナミクス

  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766418750

作品紹介・あらすじ

絶え間なく変化する企業境界の動態を捉えて株式会社と資本主義の共進化を論じ、シュンペーター賞受賞に導いた問題作。シュンペーター、チャンドラーの魂がここに甦る。

感想・レビュー・書評

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  • スミス、チャンドラー、シュンペーター的経済史観と、世界経済の変貌が語られる。厚みがある市場では経営者の能力を越えた大企業は解体されていく。

  • 題名勝ち!な組織構造に関する経済史。

  • 前半はシュンペーター、チャンドラーを中心とした経営学史、後半は企業と市場のコーディネーション問題。
    大規模株式会社中心の「見える手」の時代から、1990年代以降は再び専業に特化した企業、即ち市場活用の拡大という「消え行く手」の時代に移行しているという。インターネットはこの移行の主役ではない、というのもポイント。

    評者が興味を持っているモジュール化進展とも深い関係があり、訳者あとがきで指摘されているように今後のさらなる検証と発展が期待される。

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