マリーエンバートの悲歌

  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766419658

作品紹介・あらすじ

文豪ゲーテ74歳、ウルリーケ19歳。55歳も離れた文学史上のゲーテ"最後の恋"は破れ、ゲーテはドイツ最大の恋愛詩『マリーエンバートの悲歌』を生み出した。しかし、ゲーテの死後も独身を貫いたウルリーケは死ぬ間際、ゲーテからの手紙を銀の盆の上で燃やし、その灰を銀のカプセルにつめ、棺の中に入れるように希望した-ヴァルザーはゲーテの生きた時間、人物、土地を再現するように描きだし、いわば愛と生と老いの苦悩をテーマに『老いたヴェルターの悩み』を創作したのである。現代ドイツ文学界の重鎮マルティン・ヴァルザーによる、文豪ゲーテ"最後の恋"といわれる文学史上の実話をもとに、ドイツで大反響を呼んだ長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • たいそれた詩人であっても肉欲ってーか、人間の業からは離れられないんだなあ・・・
    いや、違うかもだが

  • 74歳のゲーテが19歳の少女に恋愛をしたって、今までピンとこなかったけど、これを読んでみてなんとなく納得。もうちょっと自分自身、人生経験を積んでから読んだ方がより味わえたのかも。

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著者プロフィール

1927年生れ。ドイツでギュンター・グラスと並び称される作家。
ノーベル賞作家ギュンター・グラスと同年齢、戦後同じ「47年グループ」に参加。グラスが進歩的文化人の立場を代表してきたのに対し、ヴァルザーは市民的常識派の考え方を代弁し、過去の清算問題でも東西統一問題でも両者はよき論争相手だった。戦後の多くのドイツ作家と同じように、ヴァルザーも政治的発言、エッセイも手がけたが、文学作品には政治的テーマを持ち込まず、、独自のリアリズム手法の小説を発表してきた。小説の邦訳には『逃亡する馬』(同学社、1988)がある。未訳の長編小説に『ハーフタイム』「一角獣』『愛の履歴書』『ある批評家の死』『愛の瞬間』『不安のあがき』などがあり、数々の文学賞を受けている。

「2012年 『マリーエンバートの悲歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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