泉 鏡花: 百合と宝珠の文学史

著者 :
  • 慶應義塾大学出版会
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766419726

作品紹介・あらすじ

匂いたつ夢幻の森をゆく。指環、花、飴、くだもの、雛、汽車、骨…作品にちりばめられた多彩なイメージを手がかりとして、神秘的な鏡花の物語世界をひもといてゆく、珠玉の評論。

感想・レビュー・書評

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  • 泉鏡花の描く霧が立ち籠める森林、女性たち、鉄道、花、白い手、砂糖菓子などなど、怪しくも美しいモチーフ達を収集し丁寧にしまった玉手箱のような本。鏡花作品とその周辺の作家や影響を受けたもの/与えたものが網羅されており、これから鏡花作品に触れる人のための入門書としても最適。あと文体がちょっと鏡花風に書かれてるのでそういう意味でも。

  • 文章は今までに読んだ鏡花研究書よりもくだけて柔らかく語りかけるようで読みやすいし、鏡花作品への敬愛を感じる。鏡花作品の中の鉄道の意味合いや指輪への考察は興味深かった。ただ、他の作家への鏡花の影響や鏡花が影響を受けた作品については「読んでいるはず」「読んでいないはずがない」と、まあ、そうだったら面白いし有り得なくはないなという程度で読むのが良いか。装丁が凝っていて紙も良い。著者の後書きを読めば、それも納得。本という存在への愛が伝わる。

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