泉 鏡花: 百合と宝珠の文学史

著者 :
  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766419726

感想・レビュー・書評

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  • 文章は今までに読んだ鏡花研究書よりもくだけて柔らかく語りかけるようで読みやすいし、鏡花作品への敬愛を感じる。鏡花作品の中の鉄道の意味合いや指輪への考察は興味深かった。ただ、他の作家への鏡花の影響や鏡花が影響を受けた作品については「読んでいるはず」「読んでいないはずがない」と、まあ、そうだったら面白いし有り得なくはないなという程度で読むのが良いか。装丁が凝っていて紙も良い。著者の後書きを読めば、それも納得。本という存在への愛が伝わる。

著者プロフィール

近代文学研究者。慶應義塾大学大学院修士課程修了、國學院大學大学院博士課程単位取得退学。1995年より2000年まで『折口信夫全集』(中央公論社)の編集・解説を担当する。2008年春に世田谷文学館で催された「永井荷風のシングル・シンプルライフ」展の監修を務める。著書に、『朝寝の荷風』(人文書院、2005年)、『荷風へ、ようこそ』(慶應義塾大学出版会、2009年、第31回サントリー学芸賞)、『永井荷風の生活革命』(岩波書店、2009年)、『折口信夫 秘恋の道』(慶應義塾大学出版会、2018年)などがある。

「2023年 『おとめ座の荷風』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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