パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語 (リアリティ・プラス)

  • 慶應義塾大学出版会
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766419870

作品紹介・あらすじ

応急処置的な社会から、創造的な社会へ

▼パターン・ランゲージは、建築家クリストファー・アレグザンダーが提唱した知識記述の方法である。アレグザンダーは、町や建物に繰り返し現れる関係性を「パターン」と呼び、それを「ランゲージ」(言語)として記述・共有する方法を考案した。彼が目指したのは、誰もがデザインのプロセスに参加できる方法だった。ある「状況」で生じる「問題」をどのように「解決」すればよいのかという「デザインの知」を記述したパターン・ランゲージは、創造的な未来をつくるための共通言語となる。

▼建築分野で考案され、ソフトウェア分野で大きく発展したパターン・ランゲージは、いま、あらゆる分野の創造を誘発する「クリエイティブ・メディア」として進化する。本書では気鋭の研究者・井庭崇が、中埜博、江渡浩一郎、中西泰人、竹中平蔵、羽生田栄一という各界のフロントランナーを迎え、「パターン・ランゲージ」の可能性について徹底討論。読者のリアリティに新たな知をプラスする!

▼「リアリティ・プラス」(Reality+)
「プラス」は何かを加えるという意味であるが、「リアリティ」には二重の意味を込めてある。第一に、読者がもっている物事の見方のレパートリーに、新しい要素――アカデミックな分野での最先端の知と方法――を加えることで、それまで抱いていたものとは異なる現実感(リアリティ)を得られるようになることを支援したい。第二に、本書で提示される知と方法を踏まえた仕組みや道具、制度、組織をつくることで、現実(リアリティ)を変える力をもつことを支援したい。このような思いが、「リアリティ・プラス」という名称に込められている。

感想・レビュー・書評

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  • 建築から始まり、様々な分野へ応用され、またひろがりつつあるパターン・ランゲージの考え方を、様々な分野の専門家との対談から現在を明らかにする。「名付け得ぬ質」という言葉に、修士研究をしているときに出会いたかった。著者が竹中平蔵氏の教え子というのは意外。

  • パターン・ランゲージは建築やソフトウェア構築において、ある状況で発生する問題の解決方法を抽象化したパターンの集まりである。有限個のパターンを繋げ関連させ、言語化することで無限の関係を記述することができる。
    建築家のアレグザンダーが唱えたもので建築においては253のパターンがある。"窓のある場所"、"守りの屋根"、"活動の節点"などがあり、それぞれがある状況における問題の解決策になっている。
     パターン・ランゲージ1.0は建築など有形のものを対象とし、2.0は無形のソフトウェアなどに適用する。そして、3.0は人間の世界を記述する。竹中平蔵との対談で政策をデザインするパターン・ランゲージを作る様子はわかりやすい。
     しかし、例えば同じ要求に対する建築物を別々に同じパターン言語でデザインしても全く異なる結果になることがある。良いものと、悪いもの。
    生き生きとさせるための"センター"が必要なのだそうだ。アレグザンダーの最新に著作である"ネイチャー・オブ・オーダー"にこのあたりのことが書かれているとのことであるが難解だ。
     生き生きとさせるためには従来のアーキテクトという役割だけでは駄目で、設計だけでなく建造もできる"アーキテクト・ビルダー"というロールが重要になるのだそうである。

  • 細胞の喩えはしっくりきたかな。

  • アレクサンダーの名作がこのように発展しているのは驚きです。

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著者プロフィール

井庭 崇
慶應義塾大学総合政策学部准教授。
1974年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、同大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了。博士(政策・メディア)。千葉商科大学政策情報学部専任教員(助手)、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院 Center for Collective Intelligence 客員研究員等を経て、現職。編著書・共著書に、『複雑系入門――知のフロンティアへの冒険』(NTT出版、1998年)、『[リアリティ・プラス]社会システム理論――不透明な社会を捉える知の技法』(慶應義塾大学出版会、2011年)、『[パターン・ランゲージ・ブックス]プレゼンテーション・パターン――創造を誘発する表現のヒント』(慶應義塾大学出版会、2013年)など。


「2013年 『パターン・ランゲージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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