大正期日本法学とスイス法

  • 慶應義塾大学出版会株式会社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766422016

作品紹介・あらすじ

▼近代日本にスイス法はどのような影響を与えたのか?

従来ほとんど顧みられてこなかった我が国におけるスイス法の影響。法学者たちの相互主体的な人物交流の局面と、制度解釈の学説的な局面とに分け、詳細かつ総合的な視点から輪郭づけ、近代日本におけるスイス法の影響を比較法史的に論じる。

第一編では、人物史観点から、2人の人物に焦点を当てながら、スイス法が日本へと入ってくる過程を見る。また第二編では、制度解釈の学説史(Dogmengeschichte)的観点から、今日の日本の法学上の言説の中で、スイス法由来とされる1つの議論に焦点を当て、それがスイス法のいかなる影響の下にあるかを考察する。
フランス法やドイツ法などの大規模な法典的継受を主軸として扱ってきたこれまでの日本近代法史の研究枠組みの中に、細かな史実の実証的発見とその創発的な再構成を通して、従来ほとんど顧みられてこなかった我が国におけるスイス法の影響を、法学者たちの相互主体的な人物交流の局面と(第一編)、制度解釈の学説的な局面(第二編)とに分け、それぞれ詳細かつ総合的な視点から輪郭づけた意欲作。

著者プロフィール

1977年生まれ。日本学術振興会特別研究員(RPD)、東京電機大学情報環境学部非常勤講師、白百合女子大学文学部非常勤講師、大妻女子大学非常勤講師。専攻は、日本近代法史・比較法史。
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、ベルン大学法学部附属高等修士課程修了、慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了、慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。LL.M(ベルン大学)。博士(法学)(慶應義塾大学)。
著書に、『法の流通』(共著、慈学社、2009)、“Louis Adolphe Bridel –Ein schweizer Professor an der juristischen Fakultät der Tokyo Imperial University-”(Frankfurt am Main, 2010)、『夫婦』(共著、国際書院、2012)。

「2015年 『大正期日本法学とスイス法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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