- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766424539
作品紹介・あらすじ
自衛隊に軍法会議は不要か
常に負のイメージで語られる軍法会議。
はたして我々は軍法会議、軍の司法制度の正確な知識をもっているだろうか?
常に負のイメージで語られる軍法会議。またこれをもたない「軍隊」自衛隊。
当然のごとく認識されている状況は果たして正しいのか? そもそも「軍法会議」とはどのような制度なのか?
われわれは軍法会議、軍の司法制度の正確な知識をもっているだろうか?
憲法改正が議論される現在にこそ、すでに忘れ去られ葬り去られようとしている軍の司法制度に関する、いずれにも偏ることのない客観的かつ正確な情報を提示し、軍と司法の関係を問う。
感想・レビュー・書評
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軍刑法に、軍人の政治的関与を禁じる条文や、衛兵を侮辱することを罰する規定があったとは初めて知った。
軍法会議の光と影がよく分かる良作。
自衛隊の活動が広がり、武器使用や、銃火を交える可能性が高くなりつつあるなか、つまり、一般司法制度が想定する一般社会と自衛隊との乖離が進みつつある中で、通常の司法制度で果たして対応できるのかという視点を得ることができた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2018年6月読了。
89ページにインパール作戦を引きつつ抗命罪の解説あり。
命のやり取りをする組織として命令の絶対性を担保するために抗命罪規定を設けている(インパール作戦では佐藤中将は「心身に故障をきたした」というこじつけで不起訴)。
軍隊には一般社会とは異なる法規範が必要という研究を、
やたらと自衛隊を軍隊にしたがる人々はどの程度進めているのだろう。
霞先生の穏やかな筆致がなかなか読ませる。 -
東2法経図・開架 393A/Ka79g//K