戦後国際関係史:二極化世界から混迷の時代へ

  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766425345

作品紹介・あらすじ

▼世界的権威による、多くの国で翻訳されているベストセラー。
▼外交・軍事のみならず、多彩な視点からの背景を解説。
▼大国に偏らず、世界の各地域の相互の関係をいきいきと明快に描く。

第二次世界大戦後、世界は二極化を経て、なぜ現在のような混迷する時代になったのか――。
国際政治史の世界的権威が、激動の戦後史を外交や軍事のみならず、経済・社会・文化の広い視点からダイナミックに描き出す。日本や中国を含む東アジア地域についての記述を大幅に追加した最新版の翻訳。

感想・レビュー・書評

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  • 第八章:大国のパワーバランスの変動(2008年-2013年)、第九章:動揺する国際秩序(2013年以降)のみ読了。他の年代はわからないけど、読んだ分については、話題があちこちに飛び、散漫な印象。簡潔に幅広く扱っているともいえるけれど。G20がG8より現実に近い形で世界のパワー・バランスを反映し、国連よりもガバナンスの面で問題が少なく、危機に対して対話を円滑に進めるのに適していたと評価。新しい保護主義の到来、グローバリズムに対する不信感の増大。オバマのアメリカ経済回復は、世界各地からのアメリカの撤退と表裏一体。国境の不可侵を定めた1975年のヘルシンキ宣言、ウクライナが核兵器放棄の代わりに国境の保全を定めた1994年のブダペスト宣言があるにもかかわらず、ろしあは2014年2月27日にクリミアに侵攻。EU内の欧州懐疑派の躍進。ドイツこそがEU加盟国の中で中核の役割を果たすべき、経済的富裕さ、外交的にも毅然と対決を恐れない点からも。といった論点が目にとまった。

  • 日経新聞2018929掲載

  • 東2法経図・6F開架 319A/V19s//K

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著者プロフィール

パリ政治学院名誉教授
1942年生まれ。国防省国防史研究所所長、フランス外務省外交文書編纂委員などを歴任、
レジオン・ドヌール・シュヴァリエ勲章ほか受賞。国際政治への広い視野による著書は高い評価を得てロングセラーとなっている。著書:La Grandeur : La politique étrangère du général de Gaulle (1958-1969) (Paris : Fayard, 1998)、La Puissance ou l’influence ? : La France dans le monde depuis 1958 (Paris : Fayard, 2009 )、ほか多数。

「2018年 『戦後国際関係史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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