生体臓器移植の倫理 臓器をめぐる逡巡と規範

  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766427165

作品紹介・あらすじ

なぜ、生きている人間から臓器を摘出してもいいのか?



脳死下移植・心停止下移植の件数と比べて圧倒的多数でありながら、いまだ十分な議論がなされていない生体臓器移植。その包括的な倫理的要件を提示する力作。



日本最多の臓器移植医療は一貫して生体臓器移植であり、今後さらに拡大する見込みである。

しかしながら、脳死下・心停止下からの移植は臓器移植法で法制化されているのに対し、生体臓器移植に関する法律はなく、また生命倫理学からの成果も限定的なものに留まっている。



本書は、哲学・倫理学分野の視座から分析を加えることで、「ドナーに危害を加える行為」である生体臓器移植における課題を解き明かし、その倫理的要件を提示する。切迫する医療現場に寄り添い、逡巡と規範を丁寧に析出する力作。

感想・レビュー・書評

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  • 当事者になってみないとわからない、短時間に人生をかける判断を要す、やったあとにわかることもある。

    語れないほど多くの考え方や賛否があるでしょう。

    それだけに、答えなんて見つけれない。
    どんな病も憎いとしか言えない。

    生体臓器移植のドナーとなられる方は読むと、受け取り方に寄るとは思うけど、救われる方も多いと思う。
    こういった、タブーとも言われる事実を本にした著者は有り難い存在だと思う。

  • 4月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    http://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2003543619

  • 東2法経図・6F開架:490.1A/Ta82s//K

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著者プロフィール

1954年生まれ。1987年、慶應義塾大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。
博士(哲学)。現在、帝京平成大学薬学部教授。共編著に『現代医療論』(メヂカルフレンド社、2012年)、著作に「マザー・マシン」(菅沼信彦・盛永審一郎編『シリーズ生命倫理学第6巻 生殖医療』丸善出版、2012年)などがある。

「2020年 『生体臓器移植の倫理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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