- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784766429336
作品紹介・あらすじ
不確実な世界を読み解くために、いま何を読むべきか?
ポスト冷戦時代が終わり、大国間競争への回帰が顕著になった今日、
国際安全保障のさまざまなテーマへの関心は広がり、ますます深まっている。
本書は古典的名著からテーマ別の重要書まで123冊をとりあげ、背景・概要とその現代的位置づけを明らかにする。
第一線の専門家たちによる、国際安全保障を理解するための入り口となるブックガイド!!
感想・レビュー・書評
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国際安全保障学会創立50周年記念の編纂とのこと。1冊2頁で百数十冊を紹介。既読本もあるが大部分は未読で、本書を読むだけでも勉強になる。日本の安全保障論の主流とは異なるだろう大田昌秀の著作も含まれる。
また、冷戦後には非伝統的安全保障にも間口拡大、これを踏まえた防衛学会から国際安全保障学会への名称変更、理論を用いた研究の不足、安全保障研究をタブー視するかつての空気と圧迫に屈しなかった少数派の研究者、防大と防研に始まり次第にコミュニティー拡充、といった日本の安全保障研究の雰囲気が各コラムを通じ感じられるのもいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000162839
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【書誌情報】
『国際安全保障がわかるブックガイド』
赤木完爾 編著
国際安全保障学会 編著
A5判/並製/288頁
初版年月日:2024/02/24
ISBN:978-4-7664-2933-6(4-7664-2933-8)
Cコード:C3031
定価 2,200円(本体 2,000円)
https://www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766429336/
【目次】
Ⅰ 古典
(トゥキュディデス『戦史』、クラウゼヴィッツ『戦争論』、マハン『海上権力論集』ほか)
Ⅱ 国際政治論
(モーゲンソー『国際政治』、ウォルツ『国際関係の理論』、ミアシャイマー『大国政治の悲劇』ほか)
Ⅲ 冷戦と冷戦後
(ギャディス『ロング・ピース』、下斗米『アジア冷戦史』、ウォルト『同盟の起源』ほか)
Ⅳ 外交史・軍事史・思想史・国際法 (カー『歴史とは何か』、マゾワー『暗黒の大陸』、クラーク『夢遊病者たち』ほか)
Ⅴ 国際問題―現状と展望
(フレイヴェル『中国の領土紛争』、船橋『ザ・ペニンシュラ・クエスチョン』ほか)
Ⅵ 戦争論・戦略論・戦争研究・地政学・軍隊
(『マッキンダーの地政学』、ハンチントン『軍人と国家』ほか)
Ⅶ 核兵器と核戦略
(ペリー他『核のボタン』、シェリング『軍備と影響力』、ロバーツ『正しい核戦略とは何か』ほか)
Ⅷ 内戦・テロリズム・サイバー・テクノロジー
(アーミテイジ『内戦の世界史』、サンガー『サイバー完全兵器』ほか)
Ⅸ 近代日本の安全保障(1868―1945)
(ソーン『満州事変とは何だったのか』、近衛『最後の御前会議』ほか)
Ⅹ 現代日本の安全保障(1945 -) (吉田『回想十年』、高坂『世界地図の中で考える』、読売新聞戦後史班編『「再軍備」の軌跡』ほか)
Ⅺ テキスト 基本図書
(ナイほか『国際紛争』、防大編『安全保障学入門』ほか)
著者プロフィール
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