絹の襷 富岡製糸場に受け継がれた情熱

  • 慶應義塾大学出版会 (2024年6月6日発売)
3.00
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 33
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766429701

作品紹介・あらすじ

一五○年間紡ぎ続けた“志”

明治の工場建築は、いくたびかの消滅の試練を乗り越え、なぜ世界遺産登録に
至ることができたのか。その核心に迫る、渾身のノンフィクション!

建築が永遠に残り続けるためには――

・明治の富国強兵・殖産興業政策の先陣を切って、1872年の操業から2014年の世界遺産登録、そして今日まで150年あまりの間、誰がどのようにして富岡製糸場存続の襷をつなぎ、いくたびかの取り壊し案を退けながらこの産業・文化遺産を守ってきたのか。
 そして、いかにして世界遺産登録の座をかち得たのか?
・著者が取材を重ねるにつれ、歴史に埋もれながら、“郷土の誇り” の存続に尽力してきた人々の熱意の連環が徐々に明らかになる。
 そして薄絹のように透明な“ミッシング・リンク” が少しずつ、しかし確実に“現実”という色を伴ってつながっていく過程が焙り出されてゆく。
・世界遺産登録から10周年を迎えるいま、富岡製糸場の「語られざる秘話」の核心に迫る渾身のノンフィクション。
・詳細な年表を巻末に掲載。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  • 日本の製糸産業の中心であった富岡製糸場に関わる歴史、片倉工業の社史等を従来はあまり知られていなかった事実を掘り起こして詳述。

    女工哀史などとは無縁の日本最先端の産業を育成、管理した片倉工業。誇り高い歴史。

    渋沢栄一だけが英雄ではない。

    読了90分

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

紀行作家、一級建築士。東京工業大学建築学科卒業後、建築家、建築プロデューサーとして実績を積んだのちに、世界の名建築ホテル旅行記『まだ見ぬホテルへ』で紀行作家としてデビュー。マリオット・インターナショナル・ゴールデンサークル・アワード(ワシントンDC)受賞。インド旅行記『遠い宮殿』でJTB 紀行文学大賞奨励賞受賞。その後もノンフィクション、小説、児童小説、写真集と活躍の場を広げ、国内外の名建築の知られざる物語や魅力を掘り起こす。ノンフィクション『夢のホテルのつくりかた』『匠たちの名旅館』、小説『ホシノカケラ』『0マイル』、児童小説『サクラの川とミライの道』(埼玉県推薦図書)、『ドクター・サンタの住宅研究所』、写真集『津山 美しい建築の街』など著書多数。永年に及ぶ建築文化の発展と啓発に関する貢献により、日本建築学会文化賞受賞。

「2024年 『絹の襷 富岡製糸場に受け継がれた情熱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

稲葉なおとの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×