取締役になれる人部課長で終わる人 新版 (リュウ・ブックスアステ新書 12)

著者 :
  • 経済界
3.36
  • (5)
  • (16)
  • (30)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 194
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766710120

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 耐える強さや人望でなるべくして取締役になった人たちのエピソード。
    おおいに参考になる。

  • 最近は、「上でも部長クラスでいいや」なんて意見も多いと聞きます。仮に出世を望んでいなかったとしても、「人事」は誰でも関心のあることでしょう。

    この本は、そんなサラリーマン達の目指すポストの中で、取締役以上と部長以下を比較して、その「差」はどこから生まれるのか、という視点で書かれています。
    役員クラスになれる人は、何が違うのか?

    詳しくは書評ブログで!
    http://ameblo.jp/nori-shohyo/entry-10608314530.html

  • 2010/6/4

  • 『20代は予選で30代は決勝戦。
    これに勝ち残った者が40歳代で上昇気流に乗る。
    40歳前後で役員になれるかどうかは決まってしまう』(P. 28)
    出世競争に敗れるかどうかは、常日頃から勉強し、
    熱心に仕事をしているかどうかにかかっていると思います。
    当たり前のことですが、難しいのです。
    休みがあれば遊びたいのが普通です。
    しかし、仕事のできる人というのは、休みも働いています。
    そういう不断の努力はとても大変なものです。
    受験勉強だって、勉強しなければいけないと分かっていて、
    ついつい遊びたくなることがあったと思います。
    そのときに、遊んでしまう人は、
    社会に出てもやはり休日に遊んでしまうでしょう。
    しかし、頑張れる人は、休日も何かしら仕事をしたり、
    仕事のためになる勉強をしたり、と働いているものです。
    そこで小さな差がつき、40歳前後で大きな差となって現れるのです。



    『運の強さを自認する人というのは、
    同じ境遇でも必ず「運が良かった」という状況にもっていく
    「何か」を備えているとも考えられる』(P. 45)
    出世する人は、運がいいものだそうです。
    それに運がいいとおもっていると、実際にいいことが起こるといいます。
    (斎藤一人氏著「変な人が書いたツイてる話」参照)
    http://www.amazon.co.jp/gp/product/4893466607?ie=UTF8&tag=ezweb443-22&linkCode=xm2&camp=247&creativeASIN=4893466607

    だから、運をひきよせるために、
    様々な努力をして、ポジティブに考えることが大事です。
    悲観しないようにしていれば、笑顔が出ますし、
    その笑顔が人を惹きつけて、人が幸運を運んでくるのだと思います。

    『課長への昇進のときは本人と面接し、
    部長のときは妻と面接する』(P. 83)
    『役員にするときは子供を見る』(P. 84)
    仕事を鬼のごとくするのなら、
    家庭の協力なしにはやっていけません。
    もし、夫婦仲が悪ければ、家庭の問題で仕事に支障がでるかもしれません。
    夫婦仲が良いことは、成功のための重要な要素なのです。
    松下幸之助氏も、販売代理店の契約を結ぶ時に、
    夫婦仲が良いことを条件にしていました。

    『リーダーには高い倫理観が必要だ』(P. 101)
    リーダーが率先して悪いことをしていたら、
    部下から尊敬されることは無いでしょう。
    類は友を呼ぶ、といいますように、
    不正を働く者の下には、よく似た不正を働く部下がつくものです。
    そして、何より困るのは、今まで不正を働かなかった者たちが、
    上がやってるんだから、自分たちがやっても問題ないだろう、と
    新たに不正を働き始める可能性があることです。
    これでは組織の体力がもちません。
    しかも悪い慣習は、瞬く間に伝播していくので、
    倫理観の低いものは、上に立つべきではありません。


    『専門性にプラスして、会社や事業全体を見渡す
    広い視野というものが要求される』(P. 111)
    深い専門知識+広く浅い全体的な知識が、
    取締役として求められる能力だそうです。
    専門知識だけの人は、専門バカ扱いされますし、
    専門知識のない人は、依ってたつものがない
    薄っぺらな人物になってしまいます。
    だから、スペシャリストとゼネラリストを兼ね備えた人物が
    これからは取締役として求められているのです。



    『不遇のときこそ”人間”を見られる』(P. 207)

    左遷されたときなどに、腐ってしまってはダメです。
    ぐっとこらえて、仕事や勉強に集中しましょう。
    それが次に飛翔するチャンスをつかむ原動力になるのです。
    また、そういう不遇においてなお、
    真面目に仕事をする人は、周囲の信頼が厚くなります。
    そういうところを誰かが必ず見ているものです。

    『「麻雀」「カラオケ」「ゴルフ」をやめるように勧告している。
    この三つは過去のサラリーマンの遊びであり、新人類たちはやらない』(P. 230)
    今は、ゴルフはやらなければならない、みたいな風潮があります。
    しかし、これからのビジネスでは、
    ゴルフをやっている余裕はないかもしれません。
    麻雀もいつ終わるか分からないので、時間の読めない遊びとして
    ビジネスパーソンからしてみたらやっかいなものです。
    カラオケも、接待やストレス発散ならともかく
    なあなあの付き合いでいっていると、
    時間の浪費以外のなにものでもありません。

    これらのたしなみがないと、
    意思疎通ができないのではないか?と思われるかもしれません。
    しかし、コミュニケーションの方法は他にもあります。
    現代ではパワーランチなどがその例です。
    昼休みしかない、ということで時間が限られており、
    長引かせることができないので、仕事に支障をきたしません。
    そういう風に今後は、仕事に支障がでないコミュニケーションが
    主流となっていくと思います。


    山本五十六元帥は、
    「やってみせて、言ってきかせて、やらせてみて、
    褒めてやらねば、人は動かじ」と言っています。
    全ての分野でやってみせる必要なんてありません。
    できることだけ、部下にやって見せてやればいいのです。

    ただし、自分にできないことだから、
    部下に支持できないし、まかせられない、というのであれば、
    上司のいうとおり、管理者失格であると思います。

  • 中身自体は、リーダー論とかビジョンを持てとか、中身については今まで読んできた指揮官論の本とそんなに異ならない。たぶん、根っこをたどると同じなんだろうなぁ。けど、色々な経営者の言葉を引用しているので、説得力はある。

    仕事術とか色々なテクニック本が書店の中にはあるけど、むしろこういった哲学とかバックボーンのほうが大事なのかなと。

    タイトルが刺激的だけど、別に取締役を目指さない人でも読んで損はないと思う。

  • 俗っぽいタイトルな上に、著者がフリーのライターさんだったので、大して期待せずに流し読みしていたが、数多くの企業のトップの言葉を引用しており、仕事をがんばろう!という気にさせてくれる。
    明るく、挑戦的で、健康な社員で居続けたい。
    いい本だ。

  • アグレッシブな考え方・生き方を学ぶ良い機会を得た。

  • 【Memo】

    某有名な経営者やビジネスマンをモデルケースに、彼らの発言や生き方を踏まえながら、社会人としての指針を説いた本。社会がどんなものなのか、差がでるのはどんなところなのか興味があったので読んでみた。

    やはり、人を使うのが上手かったり、意思が強かったり、自分の哲学をもっていたりする人は社会の大多数に埋もれず、リーダーとしての適正がある。しかし、それに加えて非常に大事なのは、ゆとりと、信頼のある人間性を持つことだと感じた。

  • 伸びる人と伸びない人との差は、いい人はいきいきしてくる、ダメな人は急にとしよりじみてくる

    人間の働く意義
    昨日とは違う何か新しいことを創造するところにある

    松下幸之助
    面接の時は、あなたは運が良かったかということを聞く、運が悪い人を採用すると会社も悪くなる

    レポートの書き方
    結論として自分はどう考える、どう結論する、よって会社としてはこうすべきだ、と書いていないとダメ

    経営者たるものは情報収集に全力を傾けなければならない

    オリックス宮内義彦
    現場や課長クラスの社員は、目先の日常業務をこなすことが前提です。部長クラスはそこから少し離れて、今期から来期くらい迄と言った、少々先のことを考える能力が求められます。そして役員はさらに長く、一年から三年くらい先のことまで展望できなくてはいけない

    帝人会長 安居祥策 リーダーの条件
    一、大きな方向性を出せること
    右肩上がりが過去となった現在、部下からのボトムアップを待っているようでは会社を引っ張っていけない。自分からトップダウンで下に投げかける力が必要である。
    ニ、決断して実行する力
    三、健康
    最後に明るい性格と語学力

    時代の流れを間違いなく感じ取り、何が問題かを見抜く意識のある人間がリーダーにふさわしい

  • 名経営者、有名経営者の言葉がいたるところに出てきて、具体的に感じる一冊です。

全28件中 11 - 20件を表示

上之郷利昭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×