紅かんざし

著者 : 深沢梨絵

• 勁文社 (1994年1月1日発売)

感想・レビュー・書評

[りえぴょんさんの感想 · 2023年9月27日]

年上の攻めを心の中でずっと慕ってきた受けと、ある過去の出来事から自分の気持ちにどうしても素直になれない攻めの、ぎりぎりまですれ違うなんとも歯がゆいお話。横浜の遊郭が舞台の、悲哀だけど良いお話だった。私の好きなJUNEテイスト。最後の最後で受けと攻めの心がようやく通じ合うシーンの描写、あれぐらいがちょうど良いなと思う。