- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784767434759
作品紹介・あらすじ
“部首”は漢字の世界のガイドマップ!<br>小学校でだれもが習う、漢字の“部首”ですが、「部首はなんであるの?」「部首はいくつあるの?」「<宀>(うかんむり)って何を表すの?」「龍の部首は何?」などなど考え始めると、疑問はつきません。身近な存在でありながら、実は中味はさっぱり知られていない部首について、円満字二郎氏が前著『漢字ときあかし辞典』と同様に、次から次へと解き明かし、説き明かします。部首を通じて、今までにはない漢字の世界の面白さを発見できます。収録した部首は286項目。<br><br><br><特色><br>● 幅広く286項目の部首を収録。現在出版されている漢和辞典に収録の部首はほぼすべて掲載。<br>● 部首のもつ意味や成り立ちを、漢字の例を挙げながら、丁寧に解説。<br>● 本書で例として取り上げる漢字は、常用漢字、人名用漢字のすべてを含む5000字余り。珍しい形の漢字や、ちょっと変わった意味を持つ漢字も適宜紹介。<br>● 複数ある部首の名前も広く調べて、きちんと説明。<br>● 専門用語を使わない、“読みもの”として楽しめるような、わかりやすい記述。<br>● 部首同士の関連が頭に入りやすい、部首の意味をもとにした21のジャンル別構成。<br>● 巻頭に「部首画数索引」、巻末に「部首名称索引」と「漢字音訓索引」を用意。
感想・レビュー・書評
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◯テーマ
部首ごとにいろいろな漢字の成り立ちや意味を記した辞書
◯概要
部首ごとに漢字の成り立ちや意味、元になった文字や日本語オリジナル漢字、派生漢字などを説明。巻末に索引があり、辞典として側に置いておきたい一冊。
◯共感した点
赤ちゃんの名付け辞典などで漢字の意味合いを調べることがあったが、この本はそれらに加えて成り立ちを知ることができ、より理解が深まる。
◯印象的なところ
「理」の本来の意味は、“宝石の表面に浮き出た美しい模様”。「理論」「整理」のような“筋道立っている”という意味は、ここから変化したもの。
(page.306より抜粋)
◯オススメする人
受験のためではない国語を学びたい人
こどもの名前を考え中の人詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
部首の意味だけではなく、その部首を持つ漢字の解説や、元になった甲骨文字なども知れるため、漢字の歴史も同時に学べる。
部首がわかると、漢字がよく分かるし、仲間同士の繋がりから意味を連想できる。
元々の形状がわかると、部首そのものの理解もできる。
漢字はもともと絵だったのだから、そこがわかるとなるほどと納得できる。
読み物として楽しく、漢字を通して他のことも学べる楽しい辞典です。 -
部首。「そういえば、なんでこの字はこの部首なんだ??」なんていう漢字は案外あるはず…生まれ故郷の中国と日本の違い、歴史の変遷、想像…いろいろなものが絡み合い、今の日本の漢字はミステリー。
部首の元々の意味がわかると覚えるのもイメージがつきやすく、学習するのも楽しい◎
漢字の深さ、歴史の長さを改めて実感しますね。
たった一文字で文化や情景まで浮かんでくるなんて、漢字は本当に世紀の大発明!
お好きな方はきっと楽しめます -
漢字の部首について雑学を交えつつ詳しく解説されている本
話題があちらこちらに飛ぶので、実用書には向かないような気もしなくはないが、漢字の構成について知識理解は深まった -
この本には色々な部首があります。1つ1つの部首についての詳しい説明が書いてあり、とても興味深い内容になっています。是非興味がある方は読んで欲しいと思います。
(外国語学部 外国語学科)
部首は漢字の成り立ちや意味を知るのにとても役立つものですが、知っていても数えるほどではないでしょうか。この事典があれば、国語の漢字の授業でこどもたちの興味を引き出すことができるかも。漢字の苦手な人に漢字の面白さを伝えることができます。
(教育学部 国語専修) -
部首に着目した漢字の紹介。中国と日本での、部首の扱いの差もわかって面白い。
しかし、これを読んで感ずるのは、全漢字を重複なく有限の部首に配分することの非合理性。特に、辞書により同じ漢字を別の部首に分類している例があることを知ると、強く感ずる。
なぜ、一つの漢字を複数の部首に帰属させてはいけないのか。一つの文字を辞書として複数回取り上げるのは無意味だが、索引として部首を使うなら、複数帰属でよいのではないかと思えてならない。