漢字の使い分けときあかし辞典

著者 :
  • 研究社
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本棚登録 : 73
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767434780

作品紹介・あらすじ

★悩ましい漢字の使い分けをすっきり解決!
「同訓異字」の漢字の使い分けについて、詳しく、柔軟に、親しみやすい読み物ふうに解説。たとえば、「大成功をおさめる」場合や「家賃をおさめる」際には、「収める/納める」のどちらを使用するのか、また、「気温/重さ/タイムをはかる」場合には「測る/量る/計る」など、複数ある同訓異字の中からどの 漢字を選べばよいのかなどの判断に迷うときに役に立つ辞典です。漢字を正しく使いたい、そのときの自分の気持ちにしっくりくる漢字を使用したい(たとえば、「青い海」「蒼い海」「碧い海」の使い分けなど)、という方々の期待に充分お応えします。見出し項目約400を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 漢字の使い分けを調べようとすると真っ先に突き当たる壁が、"そもそも論"だと思う。

    「そもそも、和語の漢字表記は昔の人が適当に漢語から選んで"当てた"だけなので、どれが正解ということはない、云々」

    うん・・その考え方は、歴史を知っている人にとってはおそらく正しいのでしょう・・。でも! そんなこと言われても、私たちは小学校の時から、字を「書く」vs. 絵を「描く」、とか、気持ちを「表す」vs. 姿を「現す」、とか、正しい方を書かないと漢字テストで×をもらってきたし、大人になった今だって──むしろ今の方が──スマホで表示されるたくさんの変換候補の中から、一番ふさわしい漢字を日常的に選ばないといけないじゃないですか? 今さら、どれも正解じゃない、平仮名でいいなんて言われても、解決にならなくて困ります。

    この辞典はそのような、多少なりとも漢字の使い分けに迷うことがあり興味もある一般人の疑問に、真正面からしっかり答えてくれる本です。現在の一般的慣習としての使い分け方のルールを明解に説明してくれているので、ものすごくすっきりします。

     [基本]一般的には《X》を用いる。
     [発展]特に〜を強調したい場合には《Y》を使うと効果的。

    などと、冒頭に[基本]と[発展]に分けた要点がまず載っており、さらに文章で詳細な説明が続きます。そして、しばしば図解までしてくれます(この図が親切でわかりやすい)。まるで、頭脳明晰で経験豊富な国語の先生がそこにいてくれるようです。何かを書くときに常に座右に置いておいて相談したい、そんな本です。

    漢字の使い分け方は、世代や触れてきた本の傾向によってかなり感覚に差があると思うのですが、個人的には(おそらく著者と世代が近いこともあり)すごくしっくりくる内容です。

    ネットであまりにたくさんの誤変換を目にしすぎて、「ひょっとして、もはやこういう漢字の誤りにいちいち違和感を感じるのは私も含めて少数派なんだろうか・・」などと心が乱れたり心許ない気持ちになった時の精神安定剤にもなります。

    レイアウトも見やすいです。・・と思ってなにげなく奥付を見てみたら、なんと組版も著者ご本人がされているみたいです。わー、グッジョブすぎる。この方が出されている他の辞典もチェックしなければ、と思いました。

    #改訂の際には「つかむ」も載せてほしいです。

  • 漢字の使い分けは元々出来るのですが、中には知らない物もあったので非常に勉強になります。

    趣味や生業で小説を書く人に自信を持ってお薦め出来る1冊です。

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著者プロフィール

一九六七年、兵庫県西宮市生まれ。大学卒業後、出版社で国語教科書や漢和辞典などの担当編集者として働く。二〇〇八年、退職してフリーに。著書に、『ときあかし辞典』『部首ときあかし辞典』『漢字の使い分けときあかし辞典』(以上、研究社)、『漢和辞典的に申しますと。』(文春文庫)、『数になりたかった皇帝漢字と数の物語』(岩波書店)などがある。

「2018年 『雨かんむり漢字読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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