子どもの才能は国語で伸びる

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著者 : 工藤順一
  • エクスナレッジ (2005年1月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767804040

子どもの才能は国語で伸びるの感想・レビュー・書評

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  • 「国語専科教室」を主宰する工藤順一ほか3人の共著

    第一章 目と耳で体験する国語~吉田真澄
     本の選び方と楽しみ方
     本が好きになった子どもたちの作文

    第二章 五感を使って読む~高木ひな
     『小さな町の風景』を使った授業
     『小さな町」の住人になって

    第三章 五感を使って核~工藤順一
     「ロダン作文」
     書くことの意味

    第四章 五感を使って体験する~小林敦
     体験学習の意味
     日常を見直す


    絵本にとっての声明はテキスト(お話)にある
    あくまでも、物語と絵の調和が大切、まずしっかりとした物語があって、絵がその世界を際立たせる

    英国の著名な子どもの編集者いわく~子どもたちの心をつかむ物語に共通するのは~「現実性(リアリティ)」と「緊張感(サスペンス)」

    リアリティは五感に深く関係しているといえる=自分の五感で直に触れたものなら、より深く信じることができるから

    子どもたちと一緒に本を読んだ時、その場で子どもが喜んだからいい本、どっと「うけた」し、もりあがったからいい本という、誤った方程式を鵜呑みにしてはいけない
    「うける」という評価はあてにならない、すぐに飽きられてしまうし、その種の本は、子どもたちを本当に本好きにするには力不足

    子どもたちは、本が語っていることを取り込む感性は優れていても、それを表現する力は未熟
    何より感想を他人に語りたいとも思っていないはず
    子どもたちが本当に楽しんだかどうかを知るためには、ある程度時間をかけて見守ることが必要
    あざとく仕掛けられた、その場限りのくすぐりの笑いに惑わされることなく、大切に絵本を選びたい

    本を好きになった子どもたちの共通点
     読み手の声にじっと耳を傾ける集中力に優れていた
     途中で口をはさんだり、お話を関係のないものに気をとられたりすることはない~物語を頭の中に再現する作業に没頭できる子どもたちは自然、無口になるはず
    絵本の場合は絵にも神経を注ぐ必要がある~目と耳で読み、お話を自分の中で現実にする~その時、彼らの中で物語と現実の境界線が消えている

    本来、読書は孤独な作業、そこへ一人ではいっていけない子どもたちのために手助けするのが読み聞かせである。

    本が手放せないほど好きになる子どもは主人公になりきって物語を読む

    テレビのような強烈な刺激物より先に絵本に出会うことが大事~出会う順番

    本を読んでいる時には、頭の中で活字という記号をせっせとイメージに変えていく作業をしている
    読書の楽しみとは、本を読んでいる私たち一人ひとりが、自分だけのイメージをその物語の作者と協同でつくりあげていくことにある

    子ども時代の読書の醍醐味は、そこで得られた何かーその時は正体がつかめないものでも、まだやわらかい心の底に深く浸透していくこと
    成長した時、そのしまっておいたものを自分でとりだして、それが何であttかを知ることや、そこで語られていたものの正体を初めて見て、改めて受けとめられることも、子どもの本の真髄
    その蓄えが人間の幅や深さを左右するのかも
    エンタテーメントは物語の重大な要素のひとつだが、子どもたちの読書が単なる刺激物で終わってほしくない
    それだけにならないための基礎作りが大事
    刺激の強いものから出会わせないこと、そういうものは人から薦められなくても必ずどこか出会うから

    読み聞かせ
    聞き手の意思は?強制的にやらされることでは好きになれない
    我慢を感じては、本好きにはならない

    最も重要なことは~なにを読むか

    淡々と読み進めること
    主役は本だから

    読み手となった大人の喜びは、聞き手である子どもたちの注目を集めることではありません。自分の声で運ばれる優れた作品とその作者の心が、熱心に聞き入る子どもたちの心と、少しずつ、でも確実に重なり合っていくのを、現場にいて肌で感じられることにあるのです。
    この時、聞き手である子どもたちは、五感の総てを使って、自分の中に物語を再現しながら作者の心へ近づいてきます。

    「黙ってお話を聞くこと」
    「他の人の邪魔にならないようにそっと席を立って、あちらへ行ってね」

    読む前~表紙に書かれている情報はすべて読む=子どもの好奇心を満たす

    読んだ後~十分に間をとる。みんなで話し合う。作者のことや描かれた時代背景など知っている情報を伝え、どの場面が印象に残っているかなど話してもらう
    「おもしろかった?」という問いかけは避けるようにしている~この問いからは「うん」という答えしか引き出せないから
    なにもでてこないときには、自分の思ったことをつたえ、それに対して「どうしてそう思ったのか」などの問いが出るように~

    言葉にしないから何も感じていないということではない
    むしろ、多く感じ取っているからこそ、かえって表現できなくなってしまうというほうが正しい

    ★ゆーモア、ナンセンス
    がちょうのペチューニア
    へびのクリクター
    是ラルダと人喰い鬼
    月おとこ
    ひよこののかずはかぞえるな

    ★主人公に共感する
    ピーター・ラビットのおはなし
    あおい目のこねこ
    さるのオズワルド
    ロバのシルベスターとまほうのこいし
    歯いしゃのチュー先生
    あくたれラルフ

    ★おもしろいだけじゃない、物語の奥深さを知る
    神の道化師
    まほうつかいのノナばあさん
    ヘルガの持参金
    赤い目のドラゴン
    親指こぞう
    ニルス・カールソン
    ミオよわたしのミオ
    スズの兵隊

    ★昔話で生きる力を学ぶ
    イギリスとアイルランドの昔話
    岩波おはなしの本シリーズ
    昔話百選
    シナの五にんきょうだい
    ランンパンパン
    だいくとおにろく

    ★その他
    ちいさいおうち
    時計つくりのジョニー
    チムとゆうかんなせんちょう
    ピーター・ラビット
    くまのプーさん
    たのしいムーミン一家
    大どろぼうホッツェンプロッツ
    ポリーとはらぺこオオカミ
    小さなスプーンおばさん

    ★その先に
    ホビットの冒険
    ムギと王さま

    コボちゃん作文~小3くらい コマとコマの間を読み、整理して表現する
    ロダン作文~小4以上

    おもしろ作文シート~五感を働かせてみよう
    <感覚><感じ取ったこと>
    目      きらきら
    耳      音
    鼻      匂い

    手      つるつる

    表現することを楽しもう

    第二章
    ☆国語力とはどのようなもの?
    五感を使って感じること(体験)、そして読むこと(読書)=土台
    この二つでは情報として足りない場合に必要になるのが、想像力であり、それを基に考えること(思考力)~外的な情報が内的な認知へとつながる
    そこで生まれた自分の考えや意見を外へ向けて発信し、表現する言葉の力が伴って完成

    コボちゃん~ロダン~「小さな町の風景」へと
    まんがから本へ
    本を要約するとは~じっくり全文を読む、考える、頭の中でまとめる、書きだす
    複文で書くように発展させる

    国語力を身につけるために重視すべきことは、結果ではなく過程であり、自分で考え、結果にたどりつくまでの過程が大切

    こどもたちは何のために国語を勉強するか、分かっていない==意思がない=能動的である
    だから~読み書きが義務や強制ではなく、能動的なものであり、想像や表現の自由があること

    *もし言葉が浮かばずに困っているとしたら~声をかける必要あり
      どのようなことをいいたいのか、話し合って引き出す
    *考え中の場合は言葉はかけないで、信じて待つ 集中を乱さないように

    赤ペンで直し過ぎない

    要約の場合~丸写しでないか、焦点があっているか
    ポイント 出来事反応に分け、関連性を考える
    場所(いつ、どこで)
    出来事(だれがなにをした)
    反応(そして、どうなったか、その後~)

    外的反応(外から見てわかる変化)
    内的反応(気持ちの変化)

    本)『子どものための哲学対話』
    『毎月新聞』

    第三章
    ロダン~漫画から読みとれることを簡潔に説明したうえで、他者の心を理解すること
    ①タイトル=主題の設定の仕方
    ②描写と説明
    ③複文で書く練習~一文で書く練習
    ④メタレベル(外部から)の認識の段階

    何が同じで何が違うか
    他者の心を理解するとは~

    「読み」と「書き」の関係は切っても切れない関係
    「読む」には、「理解する」と「分かる」がある
    「書く」ときには、「読めたり」「分かったり」したことを「書く」
    また「書きながら、分かっていく」とか「分かるために書く」
    読めていなければ、分かっていなければ書けない。
    筆算(書く)より先に暗算(考える)ができるようにはならない
    筆算ができるようになってはじめて暗算ができる

    理解したこと(読めたこと)以上のことは書けない

    話し言葉と書き言葉の違い
     書き言葉は第三者にわかるようにということ その出来事から自立していなければならない(状況のわからないひとにもわかるように書く)

    第四章
    サポートシート~考える枠組みや手順を視覚化し、全体像を俯瞰しやすいようにした手引き~「考える」環境を整えるひとつの方法
    *テーマの決定とその理由
    *対象の描写
    *体験内容の説明
    *考察(結論)

    「おもしろいってどういうこと? きちんと説明してみよう」
    1.自分にとって「おもしろい」と感じた展示物(てんじぶつ)は何だろう。
    その名称(めいしょう)

    2.なぜ、それを「おもしろい」と感じたのだろう。その理由を簡単に書いてみよう

    3.それはどのような展示物だろうか。以下の点に注意しながら、詳しく説明してみよう。
    1)それは、目・耳・皮膚・身体全体・・・どれに関する展示だったか
    2)その展示物のかたち・大きさ・色・素材などの特徴を詳しく説明してみよう
    3)その展示物は、どのように体験(操作)するものだったか

    4.それを体験(操作)する前に、自分ではどのような結果になると思っただろうか。その理由も考えてみよう。

    5.実際に体験(操作)してみると、どのようなことが起こっただろうか、詳しく説明してみよう。
    1)どのように体験(操作)するものだったか。3(3)をもとに体験した内容を具体的に詳しく
    2)自分の目や耳、鼻、身体、あるいは展示物そのものにどのような変化、出来事があったか。何がどのように見えたか、聞こえたかなどを詳しく思い出してみよう。そして、そのときどのような気持ちになったか。

    6.なぜ、そのようなことが起きたのだろうか。以下の点に注意しながら、詳しく説明してみよう。
    1)3と4を比べながら、自分なりの考えを書いてみよう
    2)解説ディスプレイを参考にしてみよう
    3)日常の中で、それと似たような体験をしたことがないか、思い出してみよう

  • 著者が主宰する、小学生を主にした読み書き専門教室の学習法を紹介。五感を使って、読み、書き、体験する読書と作文の教育実践を記す。読み聞かせに最適な絵本・童話から必読の良書まで、本の紹介も満載。

  • 読了

  • <div class="booklog-all" style="margin-bottom:10px;"><div class="booklog-data" style="float:left; width:300px;"><div class="booklog-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4767804043/skysroom-22" target="_blank">子どもの才能は国語で伸びる―五感を使って読書と作文</a></div><div class="booklog-pub">工藤 順一 / エクスナレッジ(2005/01)</div><div class="booklog-info" style="margin-top:10px;">Amazonランキング:67,620位<br>Amazonおすすめ度:<img src="http://booklog.jp/img/0.gif"><br></div><div class="booklog-link" style="margin-top:10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4767804043/skysroom-22" target="_blank">Amazonで詳細を見る</a><br><a href="http://booklog.jp/skychan/asin/4767804043" target="_blank">Booklogでレビューを見る</a> by <a href="http://booklog.jp" target="_blank">Booklog</a><br></div></div><br style="clear:left"></div>

  • 期待して読んだからなのか、つまらなかったし当たり前のことを何度も言うところがくどく感じた。宣伝的内容も多い。

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