100Inc. -世界的企業100社のターニンク゛ホ゜イント

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  • Amazon.co.jp ・本 (583ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767806013

感想・レビュー・書評

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    100Inc.
    著:エミリー・ロス、アンガス・ホランド
    訳:宮本喜一


    今回ご紹介する本は、世界的企業100社のサクセスストーリーが語られている本です。

    ピクサー、ダイソン、ケロッグ、シャネル、ノキア、アマゾン、マイクロソフト、マクドナルド、デル、ウオールマート、アップル、グーグル・・・。

    いずれも世界中の人が知っている超大企業や有名ブランドばかりですが、どんな企業でも初めは小さかったのです。この本ではそれぞれの企業の、成長する転換点や、成長前のエピソード、奇跡のサクセスストーリー、大ヒットの裏側、倒産寸前からの逆転劇など、数々のドラマが、描かれています。

     ・ノキアは、フィンランド南部のノキアという町の製材所として1865年に創業。1980年半ばまでは、主力製品はトイレットペーパーとスタッドレスタイヤだった。
      1990年代前半に当時まだ高価で扱いにくかった携帯電話に事業を集中し、その他の事業は撤退するという賭けに出た。

     ・ヴァージングループのリチャードブランソンが初めて考えたビジネスは、クリスマスツリーとセキセイインコの販売で、両方とも失敗した。
      その後学生向け雑誌「スチューデント」の発行でそこそこ成功し、その雑誌を通したレコード通販がブレイクしてヴァージン・レコードの基となった。

     ・ナイキは日本のオニツカ・タイガー(後のアシックス)のスニーカーを米国に輸入し、車で行商するところから始まった。
      あのストライプのデザインは、地元の学生が創作したもので、当時のデザイン料はたったの35ドル(後にナイキの株式が褒章として与えられたが)。
      
    1社につき3〜10ページ程度で計100社。その分量は、コンパクトながら読みものとしては十分であり、私には「ちょうど良い」分量と感じられます。これだけの有名企業ですから、実際には各社に関してもっと詳しい本がそれぞれ1冊以上出版されているでしょう。(アップルやグーグルなんて本屋に行ったら何冊も並んでますよね。)しかし、100社もの企業・ブランド・経営者の歴史についてエッセンスを教えてくれる本は他にはないでしょう。しかもほとんどが海外の企業なので、日本語というだけでも貴重だと思います。ちなみに日本企業からは、ソニー、任天堂、ユニクロ、ヤクルトの4社が掲載されています。

    起業に関心が深い皆様であれば、きっと興味を持たれること思います。(知っているエピソードも少なくないかもしれませんが。)私も含めて、この手の話は好きな人は多いでしょう。
    歴史から何かを学ぶのか、ストーリーを楽しむのか、ちょっとした”うんちく”として飲み屋で披露するのか・・・。

    いずれにしても、知っていて損はなく、面白い本として、推薦したいと思います。

  • 様々な企業の成り立ち、沿革、企業理念を、家にいながら短時間で体感できる満腹感一杯の読みごたえのある一冊。この本を読むと必ずやなんらかの着想が得られること間違いなしだと思います。

  • これはしょっちゅう見ている本。
    手元に置いておくべし。

    アマゾンの紹介文では以下のように書かれている↓↓↓
    =============================
    本書には、100の世界的企業・ブランドが辿ってきたドラマが詰まっています。
    100者(社)100様のストーリーは、すぐれたビジネスプラン集としてはもちろん、読んで面白い、話のネタ集め、モチベーションが上がる等、読者それぞれの関心に応じた様々な読み方ができます。
    最強の企業の真実のドラマだけが持ち得る最強のエッセンスを1冊の本から気軽に吸収できる、とてもお得な書籍です。
    =============================

    ここに書かれているように、
    マーズ(マースジャパンリミテッドの親会社w)をはじめ、
    ロレアル、レッドブル、コカ・コーラ、ノキア、LVMH、ギャップ、IKEA、スターバックス、任天堂、アマゾン、ユニクロ、MTV、マイクロソフト、マクドナルド、デル、ヴァージン、ボディショップ、オークリー、ZARA、イーベイ、ウォルマート、ナイキ、ティファニー、リーバイス、プレイボーイ、アップル、グーグル、ジューシークチュール、M・A・C、フォーシーズンズホテル、ポルシェ、プラダ、サブウェイ、ヤクルト、ダイソン、ギネス、シャネル
    など、我々の興味をくすぐるような
    グローバル企業の情報がさらりと載ってる。

    「こうした企業を育ててきた人たちに共通項はほとんど存在しない」
    というのが本書の基本テーマの一つであるが、
    全ての企業に共通しているのは、イノベーションに対する才覚であり、
    それらはさまざまなカタチになって現れているということが見て取れる。

    本書の序文では、こう締めくくられている。
    ことは単純。つまり、偉大な企業の数だけ、
    ビジネスで成功をおさめる道筋もまた存在する
    ということだ。

    これを見ている人全員におすすめしたい本。
    文句なしに買いです。マストバイ。

  • 071022

  • 開始:20071008、完了:20071008

    イノベーションのきっかけが何か、というのを知りたかったので、
    手に取った。100個の企業の話、起業家の話、ビジネスの話が
    詰まっている。多くのイノベーションのヒントがここにあると
    思う。でも、いかに多くのビジネスが、ガレージからはじまった
    かというのがここではよくわかる。つまり、何もないところから
    始まるのがビジネスなのである。要は、全てが用意されている、
    サラリーマンマインドから離れることが、そもそもイノベーション
    を起こすその最初の一歩だということだ。
    しかし、実際にイノベーションのヒントになるかというと必ずし
    もそうではない。どちらかというと企業や起業家の紹介に終始して
    いる。イノベーションに焦点をあてるなら、その背景にある本質を
    もっと深く掘り下げてほしかった。例えば、偶然の出会いやそこで
    どういう思考が働いたかなど。結果論ではなく、そのときにどうし
    てそういう発想ができたか、またその規則性など。ここでの規則性
    は前述したが、ガレージが出発点ということくらいだろう。まぁ、
    逆にいうと、イノベーションに規則性なんかはないともいえるのだ
    が。まぁ、うんちくのための本ともいえる。

    以下メモ。
    ピクサー、本物そっくりに見える動物の毛並み。虫の視点。
    2006年ディズニーが完全子会社化する。優秀な人材をとる。
    「人はその立場より潜在能力をみて採用しろ」「伸び盛りの
    人材を採用しろ」「自分よりも優秀な人をとれ」。キャロウェイ、
    ビッグパーサ。レッドブル、地元の飲料。SONY、ポケットにおさまる
    大きさにしよう。盛田はテニスをしている最中に音楽を聴きたかった。
    ダイソン、他の掃除機があまりにも性能が低く価値のないものだと心
    から信じている。ゴミをろくに吸い取れないフーバーの吸引力にいらいら
    していた。掃除機の基本設計にかえる。リスクを背負っているから仕事に
    なる。ケロッグ、コーンフレーク、乾燥した記事をローラーにして、砕いて
    ミルクを添えて患者に食べてもらった。朝食用のシリアル。ポストイット、
    3Mはそのアイデアから利益を上げ続けなければならない。ノブ、寿司。
    ロンリー・プラネット、負債の簡潔で読みやすい文章、現実に即した内容
    、若い世代に遠いかなたの地をめぐる安上がりの快楽。出版の知識なし。
    インドがベストセラー。シャネル、5番目の試作品がNo5。ガブリエル・ココ・
    シャネル。コカ・コーラの秘密の配合。ノキア、ヨルマ・ヤコ・オリラ。
    通信重視、集中、世界的視野、付加価値。LVMH、10の高級ブランドを参加。
    サムスン、2万人解雇、終身雇用の放棄。最も重視しているのは、「すごい」
    「単純さ」「独創性」。ギネス、缶のそこにウィジェットを沈めておく。
    イケア、贅沢品だった品物を多くの消費者にも手が届くようにした。マーク・
    バーネット、MTV、「サバイバー」「ジ・アプレンティス」。
    スターバックス、ハワード・シュルツ、コーヒー豆の小売店。ゼロックスに
    入。ハマープラストに転職。顧客の1社がスターバックス。一目で気に入る。
    オーナーは熱心だが成長や変革には興味がない。イタリア旅行がきっかけ。
    「あらゆることに意味がある」音楽も気楽さや便利さ、スターバックスは
    この視点をずっと見逃していたという事実にシュルツは思い至った。
    イル・ジョルナーレを設立。スターバックスの会社売却。不動産部門が、
    最高の立地の確保、競合を排除。不動産ビジネス。任天堂。wii、
    テクノロジーよりも想像力に軸足。業界そのものが消える運命の一時的な流行。
    ハードウェアのエンジニアとっゲームの開発者が同じビルの中で働いていること。
    重要なのはアイデアがすばらしいこおと。アマゾン自社の倉庫。ガレージで創業。
    シルク・ドゥ・ソレイユ。ローラーブレード、地下室で実験。クレイグスリスト。
    MTB。歌を見る。音楽は聞かせるものだ、見るものではない、ときかされた。リズ・
    ランゲ・マタニティ。ほんの数ヶ月しか切れない衣服に金は使わないだろうと。
    まわりの雑音に耳を貸すな、ただ前進あるのみ。レイ・ロック、子どもに対するひらめき。
    低脂肪のサブウェイ。人がセックスとお金以上に欲しがるものが二つある。
    それは褒賞と賞賛だ。リチャード・ブランソン、ディスカウントしたレコードを売る。
    仕事を仕事だと思ってないし、遊びも遊びと思っていない、全ては生きている
    ことの証。オークリー、アイウェア企業。運動選手に的を絞った。ザラ、ファッション業界。
    店舗の立地条件のよさが十分な広告効果につながっている。生鮮食品を扱っているような
    もの。イーベイ。ガレージ。お菓子の売買というのはつくり話。ロレアル、まだ利益を
    あげていない対象にも絶えず長期的な投資をしなければならない。ブラックべりー、親指。
    ネットジェッツ、ジェット機を低額で所有できる仕組み。フェデックス。できれば翌日に
    欲しい。フレデリック・スミス。エスプリ、ガレージ。プレイボーイ、イメージを作り
    あげた。タッパー・ウェアもイメージをつくった。タッパーウェアレディーの組織化。グーグル、
    ハイパーリンクを観察するうちに、リンクが巨大な情報の評価システムになって利用者を
    使いやすいページに誘導していることに気付いた。ガレージ。1のあとに0が100個並んだ
    数字のこと。単純。ピアノのブランド、スタインウェイ。フォーシーズンズ、トロントにつくった。
    広大な中庭とプール、屋外の雰囲気がするカフェ、騒々しさとは無縁の娯楽スペース。
    不景気でもワークシェアリング、年休などでのりきった。プラダ、ミラノの一軒。ヘルムートラング。サブウェイ。ダイエットにいい。健康食。ヤクルト。ヤクルトレディ。

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