- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784767806914
感想・レビュー・書評
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適度に刺激を受け、集中ゾーンに入るためにはどうしたらよいか?
とても参考になる本だった。
まずは自分を知ることが大事。
アドレナリン・スコアをつけて内観する。
人生で一番リラックスできた瞬間を「0」、
一番激しく緊張した瞬間を「10」と置いて、場面場面でカウントする。
あとはたとえば報告書作成には「5」くらいで集中していた、
プレゼンのときは「7」がよかったと基準を決めて、
そこに合わせるための方策を練ればいい。
この本で一番良かったのは、
「ながら作業」の是非が述べられていたことだ。
僕はずっと音楽を聴きながら文章を書いたり、仕事をすることを好んできた。
自分ではこれが集中力を高めているつもりだが、
実際には良いことなのかどうか知りたかったのだ。
前提として、ながら作業では効率が落ちるということはあるが、
集中ゾーンに入るために上手に使うことが提案されている。
アドレナリン・スコアを上げる、あるいは下げる必要があるとき、
ながら作業を使って集中ゾーンに入るのだ。
音楽でいえば、
聴き入ってしまわない程度のボリュームで、
インストゥルメンタル音楽を使うことがオススメされている。
アドレナリン・スコアを上げるなら
リズムがはっきりしたテンポの速い、クラシックやジャズなど。
下げるなら、静かなリラックスできる、
それでいて集中するためにある程度テンポのあるもの。
まあ、これまでの僕のやり方を振り返ると、
たまに歌詞のあるものを聴いてもいたけれど、
大抵はこの本でオススメされている感じの曲を聴きながら仕事をしていた。
ということは、集中力のコントロールの方策として、
間違いではなかったということだろう。
これ以外にもヒントとなることが書かれており、
全部で「8つの鍵」が述べられている。
ちなみに上記以外で気になったのは、
生活習慣の章にあったカフェインの摂取について。
コーヒー好きの僕は、一日に缶コーヒーを1~2本、
スタバやタリーズなどのコーヒーを1杯は飲む。
ちょっとカフェインの摂取しすぎかな、と思う。
適度に摂取すれば、
集中力が求められる知的活動の効率が上がるようだが、
やはり摂りすぎれば、イライラや不安という副作用が生じる。
さらに、良い睡眠のためには午前中のみ摂取するなどにしたほうが良さそうだ。
というわけで、いろいろと自分の仕事や生活のスタイルを、
集中力という側面から見直すことができた有意義な本だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アドレナリンスコア セロトニン=リラックス、ドーパミン=欲望、ノルアドレナリン=不安
ドーパミンとセロトニンをバランスよく分泌し、必要に応じてノルアドレナリンを効果的に活用すればいい、など、知らないことがたくさん書かれてあった本でした。
例として、登場人物が何人も出てきて、「自分と似ているかも知れない」と思った人物がいました。
112ページのクリス。型にはめられるのが嫌い。学校が大嫌いだった。昔の私とよく似ています・・・。
大人になるまで、物事の先延ばしは癖づきませんでしたが、過去を新たな目で見直すという「修正感情体験」は、私自身、大学時代にやったことです。
その章に書いてある、メンタルリハーサルも、これから、徹底的に行っていきたいと思いました。
人の「集中する状態」が、どのような構造か知りたいと思っている人。
自分に合った集中の仕方を知りたい人。
におススメ。 -
情報過多の現代において、自分に必要な情報の取捨選択が重要であるのと同じように、いかに必要以上の情報に惑わされず集中力を持続するのかは、非常に大切なことです。
集中力の仕組みをビジュアルでイメージし、適正な集中状態(ゾーンと呼ばれる、リラックスし、かつ、集中している状態)に意図的に入る。
そのためのヒントが紹介されています。
様々なノウハウについては目新しさは感じませんが、「逆U字型カーブと集中ゾーン」の図を知るだけでも価値があると思います。
仕事でも、勉強でも、趣味でも、集中力が持続できないとお悩みの方は一読されると良いと思います。 -
【狙い】
・最近、パフォーマンスが落ち気味で、GTDへの情熱も冷め気味だったので、インスパイアを求めて。
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【感想】
・脳科学やスポーツ心理学の知見を、個人のビジネスのパフォーマンス改善(集中力強化による)への活かし方のTipsが網羅的に纏まっていて良いと思う。
・「アドレナリン・スコア」は、さっそく取り入れよう。脳内物質(ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン)の分泌を意識化≒スコアリング化することによって、フィードバックを掛けられるようになり、ひいては、操作可能な領域まで持っていけたら、スゴイ。
・「アテンション・エコノミー」の考え方は、常日頃意識したい。 -
【目次】<br />はじめに<br /> ●集中力で差がつく<br /> ●集中力の3つのタイプ<br /> ●集中力の研究をはじめたきっかけ ほか<br /><br />第I部 集中ゾーンを知る<br /> 1・集中ゾーンとは何か?<br /> ●集中力と刺激の関係<br /> ●逆U字型カーブ<br /> ●集中ゾーンに入る ほか<br /><br /> 2・3つの行動パターン<br /> ●熱しやすく冷めやすいタイプ<br /> ●刺激の不足と過剰─永遠の振り子運動<br /> ●過剰な刺激がもたらす「超高速モード」 ほか<br /><br />第II部 集中ゾーンへの8つの鍵<br /> 第1の鍵 まずは自分を知る<br /> ●感情スキルとは<br /> ●感情スキルの仕組み<br /> ●認知心理学の手法 ほか<br /><br /> 第2の鍵 気分転換のスゴ技<br /> ●2…1 4点呼吸法<br /> ●2…2 パワーブレイク(休憩タイム)<br /> ●2…3 「ながら作業」を使いこなす<br /><br /> 第3の鍵 先延ばし撃退法<br /> ●原因は「攻撃への逃避」<br /> ●不安と向き合う<br /> ●3…1 自信を培う ほか<br /><br /> 第4の鍵 不安を打ち負かす<br /> ●4…1 現実性をチェック<br /> ●4…2 対処プランを考える<br /> ●4…3 思考の置き換え<br /><br /> 第5の鍵 緊張をコントロール<br /> ●5…1 クールダウン<br /> ●5…2 不安を暴く<br /> ●5…3 自己主張スキル<br /><br /> 第6の鍵 やる気を奮い起こす頭の使い方<br /> ●思考スキルとは何か?<br /> ●不安ではなく、欲望を原動力に<br /> ●6…1 意味ある目標を見つける ほか<br /><br /> 第7の鍵 段取りを整える<br /> ●プレッシャーに負けない段取り作りのために<br /> ●7…1 セルフトーク<br /> ●7…2 姿勢の見なおし ほか<br /><br /> 第8の鍵 生活習慣から意識する<br /> ●集中できるライフスタイル<br /> ●8…1 集中できる人の生活習慣<br /> ●8…2 頼りになる友人 ほか<br /><br />おわりに<br /> ●火種を絶やさずに ジョーの場合<br /> ●3段階のアドレナリン・スコア メグの場合<br /> ●親父とは違う トッドの場合 ほか
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参照としている本の内容がよかった
望ましい行動にだけ注意を向け
望ましい行動にはありがとう
望ましくない行動は無視すること
(エイミー・サザーランド)
がとても参考になった
元本を読んでみようと。。思う
集中術という内容は
最近多い 自己啓発 成功本の内容と至極似ていたと思う
既知の部分がおおかったけど
地固めになるような内容だったとは思う。
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「最強か?」と言われるとそーでもないけど、なるほどねってポイントもチラホラあります.
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集中法について全く知らない状態から読んでみました。
普段なんとなく行っている「気が乗らないときに情報を増やす」「オーバーヒート状態の時に落ち着かせる」ことが、理論的に説明されているのに良いなと思いました。逆U字カーブ。
これを意識的に行うとパフォーマンスが上げられるかも。
きっとこれ、できる人と凡人の境界の一つ。
また、食生活を見直さないといけないと思いました。睡眠とかカフェインとか... -
<目次>
集中ゾーンに入るための8つの鍵
◆感情スキルを高める鍵
■第1の鍵 まずは自分を知る
■第2の鍵 気分転換のスゴ技
■第3の鍵 先延ばし撃退法
■第4の鍵 不安を打ち負かす
■第5の鍵 緊張をコントロール
◆思考スキルを高める鍵
■第6の鍵 やる気を奮い起こす頭の使い方
■第7の鍵 段取りを整える
◆行動スキルを高める鍵
■第8の鍵 生活習慣から意識する
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未読