奇界遺産

著者 :
  • エクスナレッジ
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本棚登録 : 1201
感想 : 145
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767808987

作品紹介・あらすじ

「奇妙な想像力」がつくりあげたこの「奇妙な世界」。奇界、そこは狂気が正気と呼ばれるところ。

感想・レビュー・書評

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  • 旅先の本屋でふと目に入り、あー、あの人のだぁ、と。
    早速、調べると図書館にあるではないか。

    たまにしか行けない海外で、絶対選ばないところへ連れていってくれます。なかでも、壮大で美しい景色は、自分の眼で確かめてみたいと思えました。

    行ってみたくなった「奇界遺産」
    エリア51、ロズウェル、ナスカの地上絵、イースター島
    イースター島は、小さい頃から興味があったけど、日本とそんな関わりがあったとは・・!

    解説もいちいち楽しい。
    2も3も読もう。

  • 中国の洞穴の村「中洞組」、イラストにありそうな南の小島「ジープ島」、スペインの崖の上下にある街、ポルトガルの奇怪な庭園「キンタ・ダ・レガレイラ」、シンガポールの中華神話テーマパーク、ベトナムの「スイ・ティエン公園」…。
    自然が生んだ幻想的な風景、遺跡、人の手で作られた目の離せない公園。
    次から次へと現れる写真にどこまでが本当なのかと不思議な気持ちになる、実在の場所たち。
    だいたい表紙をじっくり見ても遺跡の前にプール!?だし。
    旅行になかなか行けないもどかしさを抱えつつ、こうやって、絶対イクゾー!という気持ちを養っておこう。

  • 不可思議な風景や光景・・・奇妙な世界の遺産の写真集。
    53の場所を、奇態・奇矯・奇傑・奇物・奇習・奇怪に分類。
    一か所につき2~6ページ。ほぼ写真。添えられた文は軽妙洒脱。
    奇界地図有り。イラストは漫☆画太郎。
    ぶっちゃけて言ったら、ヘンな建造物と死体がいっぱい。
    でも、詳細に見れば、人間の執心の現れでの、蒐集や建造、作成。
    不可思議でキッチュなテーマパークのようでも、
    その地域の者からは敬虔なる宗教心の現れと捉えられる建造物。
    日本にもある巨石や男根信仰、遠隔地の寺院、奇妙な建造物等は、
    国が違えば、おおらかでスケールが違う。岩に挟まれた場所に
    家屋を作っちゃうなんて・・・。
    しかも、よくもまぁ現存していることに驚かされてしまいました。
    そして過去・・・遺跡や滅亡した民族の記録は哀愁が漂います。

  • 時間やお金がかかったり危険だったりして自分ではなかなか行けないところ、興味はあるけれども行くには躊躇するところなどが満載で面白かった。さすが佐藤健寿!面白いものを見つける嗅覚と、面白いと思う視点が他の追随を許さない。
    フルカラーでこの分厚さ、それでいて3800円という値段はコスパ良すぎるのではないだろうか。もちろん本物の体験や経験とは比べ物にはならないと思うが、写真集を見て思いを馳せたり、世界観が広がったりするのもまた良し。

  • ひとことで言うなら、世界各地の妙な場所、モノ、人、を集めた写真集。
    どのくらい妙かというと、ミイラ博物館とか、貝殻と珊瑚でできた寺とか、光合成する不食の男とか、そーいう。
    そして感想を述べるなら、「うわあ…。」としか。
    なんというか、ヤバい、し、グロいしエグイ。
    このカメラマンさんもねえ…こんなんばっか求めて世界をさすらってるんでしょ?大丈夫かなあ…正気でいられるんだろうか。

    あと帯の推薦文が、漫☆画太郎と荒俣宏なのが笑った。
    とりあえず奇妙なものは荒俣さんに任せておいたら大丈夫!感が。

  • なかなか興味深かったです。自然とかではなくて、人間の文化的側面の奇怪な部分を抽出している感じです。パラパラ眺めていて、気になって自然と説明を読まされる感じ。

  • 「奇界」である。美術大学を出て写真の仕事をする著者。長く「芸術」や「オカルト」のこの世での意義を考えていた。そこでコリン・ウィルソンが「ネアンデルタール人が滅び、現生人類のホモ・サピエンスになったのは、洞窟のなかで獲物の壁画を描き、それを槍で突くという魔術的行為を行ったから」という思想を知り、現代のラスコーの壁画を求め旅立った。

    表紙は「スイ・ティエン公園」ベトナム・ホーチミン
     ベトナム神話をベースにしたテーマパーク。色彩が赤、黄色、緑、茶色といかにも東南アジアだが、著者は狂ったディズニーランドと。ワニあり、寺あり、一巡すれば虜になると。

    「奇態」「奇矯」「奇傑」「奇物」「奇習」「奇怪」に分け巡って出あった「奇」を紹介。

    「奇態」第一番目は「中洞組」中国/貴州省 
      これはスゴイ! 初めて見る。洞窟の中の「村」である。家ではない。洞窟の中に個人の家や学校、役場、広場がある。洞窟なので基本家に屋根はない。しかし電気も通り、テレビも見られ、インターネットも最近できるように。貴州省の省都・貴陽から南に車で3時間、さらに山中を3時間歩くと、山の岩肌にぽっかり口が空き、そこが村の入り口。幅120m、高さ50m、奥行240m。約80人が住む。

    「モンサント」ポルトガル/カステロブランコ
     これは絶景写真で前に見た事があったが、本が大きいので見開きの岩に挟まれた家の写真は迫力満点。内部写真もあり、部屋の角に侵入した岩が。

    「クエラップとカラヒア遺跡」ペルー/アマゾナス
     チャチャボヤス(古代ケチュア語で雲の上の人々)文明。西暦800年頃、アンデス北端とアマゾンとの境の山岳地帯に発達したプレ・インカ文明のひとつ。クエラップは海抜3000m、モアイ像ににた顔の石像が岩肌に立つ。


    「奇傑」
    「世界の果ての博物館」アルゼンチン/ウシュアイア
     これは南アメリカ南端、極寒パタゴニア、フェゴ島。今は失われたヤマナという民族の写真が展示されている。1826年ダーウィンを乗せたヴィーグル号に「発見」され子供4人を「誘拐」し英国へ連れ帰り「教育」した。3年後、彼らを通訳にしたて宣教活動や「啓蒙」を行ったが「失敗」。ヤマナとの間に戦争が起こる。その後英国の冒険家が単独で接触。「人口は3000人位、定住せず遊牧民族のように暮らす。服は着ず、寒さしのぎにクジラの脂を体に塗る。特定の統治者は無く、複数の家族で共同体を形成、獲物は平等に分配。海は女性に属するとされ、争いの際には女性シャーマンが最終決定権を持つ」と記した。が、英国人のもたらした伝染病で激減。1999年に最後の1人が死亡。・・このフェゴ島の裸の人たちの話、はるか昔、小学校の図書室の本で読んだことがあった。イラスト入りだったが、ここに映っている油脂を塗った写真とはちょっとちがう。こんな所で再会するとは。

    「奇物」
    「楽山大仏」中国/四川省楽山
     この巨大仏像の顔がアンニュイだと記す。目つきと口元は、モナリザみたいだ。

    2010.1.20初版第1刷 図書館

  • 世界、でなく奇界。
    かなり分厚くてしっかりした作り。
    ページをめくった途端、欲しくなり思わず後ろの価格をチェック。
    でも、だんだん「えっ、えぇっ!?」ってな感じに。
    自然が生み出した奇跡の造詣から、人間が作り出したおどろおどろしい極彩色のテーマパーク、果ては人間のミイラやホルマリン漬けまで…。こんなの撮っちゃってイインデスカ的なものばかりで、読み終えたら心拍数が跳ね上がり、呼吸が苦しくなってさえいました。
    おなかイッパイなのか、もう一回見たいのか自分でもよくわかりませんが、最強の1冊でした★

  • シンガポール ハウパーヴィラ
    タイ ワッパーラックローイ
    この二カ所は実物を見てみたいと思った。そこで浸ってたら、既存の価値観とか美意識持っていかれそう。息子は何を撮っても映えそうだと言ってる。台湾の金剛宮の甲子太歳金辨大将軍も呪術廻戦の花御(はなみ)に似てるので見てみたいなぁ。
    下着姿のお姉さんページや、性器を模した色々が写真で出てくるので、小学校図書館に入れると折り癖がつくと思います。
    バカバカしい施設写真があるかと思えば、アンティキティラの機械やカラヒア遺跡など混在していて、大変面白い写真集でした。

  • クレイジージャーニーで有名になった佐藤さんの写真集。
    なかなか見れない世界の珍妙な建築物、自然、人を迫力ばつぐんに切り取られている。これだけで十分見るに値するのだが、欲を言えば歴史、謎についてもう少し説明が欲しい。
    簡単な説明はあり、本気で説明したら1ヶ所で一冊の本が書けそうなターゲットばかりなので、無い物ねだりなのは百も承知ですが。

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著者プロフィール

写真家・作家。武蔵野美術大学卒。世界各地の“奇妙なもの"を対象に、博物学的・美学的視点から撮影・執筆。著書に『奇界遺産』『奇界遺産2』『世界の廃墟』『SATELLITE』『THE ISLAND 軍艦島』『世界不思議地図』『ヒマラヤに雪男を探す』『空飛ぶ円盤が墜落した町へ』『世界伝奇紀行』〈中国・西遊妖猿伝編/パプアニューギニア・マッドメン編〉(諸星大二郎との共著)などがある。「タモリ倶楽部」「クレイジージャーニー」「ニッポンのジレンマ」「ラジオアドベンチャー奇界遺産」ほか出演歴多数。

「2020年 『奇界紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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