ホーキング、宇宙と人間を語る

  • エクスナレッジ (2010年12月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767810447

作品紹介

なぜ、宇宙は存在しているのでしょうか?なぜ、私たちは存在しているのでしょうか?私たちはいったい何者なのでしょうか?私たちと宇宙を支配する究極の理論とは何なのでしょうか?3000年以上にもわたり人類が探求してきたグランドデザイン-宇宙の偉大な設計図-を最新のアプローチにより提示。世界的ベストセラー『ホーキング、宇宙を語る』『ホーキング、未来を語る』に続く、9年ぶりの最新理論。

ホーキング、宇宙と人間を語るの感想・レビュー・書評

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  • ホーキング博士が、古来から科学の法則や宇宙モデルを構築してきた科学者達と、その内容について説明した本。内容はかなり難しく、前提知識がないと全く分からないと思われる。(私もほぼ分からなかった)

    地球を球体と考え、その長さを測定したエラトステネス、2000年以上前に太陽中心説(地動説)を唱えていたアリスタルコス、その他アルキメデスやピタゴラスなど、古代ギリシャの時代から驚くべき精度で観測や計算がなされていたことに大変驚いた。

    また、ガリレオやニュートン、アインシュタインにしても、驚くべき思考能力と想像力をもってしてモデルを組み立てていたことが分かる。1000年以上も自明とされてきた理論を覆すことは、常人にできることではない。情報の限られた昔であればなおさらである。

    彼らは、従来の常識を疑い、疑問を持ち、探求し続け、新たにモデル化することをやり遂げた。ガリレオにしても、異端尋問で有罪を言い渡されても主張を変えなかった。純粋に科学に向き合ったその姿勢には敬服する。また、

    宇宙に関して言えば、アインシュタインの理論でビッグバン以降の宇宙の変遷は説明できるが、ビッグバンが何故起こったかという「特異点」までは説明ができないということだった。宇宙は当初極小かつ高温、高密度の点だったようだが、何故そのような点が出現したのか、その理由についてはまだ謎が多いようである。

  • 『宇宙で面白いのは、「物理」がシンプルであるのに対して、「化学」が複雑であること。』

    相対性理論を含めた古典物理学、量子力学を平易に解説した上で、万物に適用しうる普遍法則は存在するのか?という命題に体当たりしている。M理論を支持する技術的な根拠だけでなく、自身の哲学観も交えて語っているため、非常に読みやすく、「神は”なぜ”宇宙をつくったのか?」という大衆的な終局地にも違和感なく不時着している。あとがきで「偉大な設計図」に触れて本と宇宙を対比させている点もまさに慧眼であり、そこらの宗教チックな宇宙本との歴然たる格差を実感せずにはいられない。

  • http://tocana.jp/2016/01/post_8639_entry.html
    あと100年で人類は滅ぶらしい。
    ---
    ・M理論によると、私たちの宇宙は唯一の宇宙ではありません。M理論は、多くの宇宙が無から創生されたと予言します。宇宙の創生には超自然的な存在である神の介入を何ら必要としません。むしろ、無数の宇宙が物理法則から自然に生まれるのです。科学は無数の宇宙が自然に生まれるということを予言しています。
    それぞれの宇宙は多くの歴史を持ち、宇宙創生から長い時間が経った現在のような時刻において、いろいろな状態が多数あるのです。もっともほとんどの状態は、私たちが住む宇宙とまったく異なり、どんな生物の存在にも適さないでしょう。
    ・私たちのような生物が存在を許される宇宙は、きわめてわずかしか存在しないでしょう。つまり、私たちの今住んでいる宇宙は無数に存在する宇宙の中でも私たちの存在を偶然許すような宇宙、ということになります。言うなれば、私たちの存在がこの宇宙を選択したのです。私たちは、宇宙スケールではちっぽけで取るに足らない存在ですが、このうように考えると、ある意味で創造主は私たち自身なのだということもできるのです。
    ・イギリスの偉大な哲学者デイヴィッド・ヒューム「私たちは現実が本当に存在していることを信じるに足る、道理にかなった理由を持たないが、それでも私たち現実が真実であると思って行動する以外に選択肢がない」
    ・一見すると奇跡的に見える生物のデザインが、崇高なる存在の介在なしにどのように可能になるかをダーウィンやウォレスが説明したのと同じように、マルチバースの概念は、私たちのために宇宙を生み出した善意ある創造主の存在を必要とせずに、物理法則に微調整があることを説明できるのです。

  • 飛び抜けた理系が、難しいことを面白く書こうとして、失敗してる感じの本。

  • 2016.1.25 読了

  • 哲学的要素の強い本(もちろん科学的内容を扱っているが)。ホーキングが自分がどのような立場で宇宙論と向き合っているかを語るのが主題に感じられた。

    物理学の理論は観測される現実世界をうまく説明できれば何であってもよいし、見方によって変わってもよいし、また法則が複数あっても良いという立場であるようだ。
    見方によって変わっても良いというのは、天動説でも地動説でも天体の軌道計算が観測とあえば良いという類の話なのでそうかなと思う。
    法則が複数あっても良いというのは、なぜ複数存在するのか考える科学的探究を諦めている感じを受けた。(天才なのだから頑張って欲しいと個人的には勝手に思った。)

    以下、備忘録。
    ・量子論の世界ではどんなに完全な現在の観測を行っても、観測されていない過去は未来と同じように確定せず、可能性の集まりが存在するだけ。現在を観測することにより過去が変わる(1つに定まる)。
    ・脳は感覚器官からの信号を、外界についてのモデルを作ったうえで解釈している。そのためモデルに依存せずに現実を検証することはできない。→モデルが感覚的に変と感じても、観測される現実世界をうまく説明できればOKと考えよう。

  • 2015/7/28読了。

    過去の著作と比較して、物理学の内容が少なく、哲学に重きが置かれているという印象。

  • 面白い、引き込まれます。天才は難しいことを分かりやすく語ってくれるんだと実感。

  • 請求記号・443.9/Ha
    資料ID・100057201

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB04352678

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