共感覚という神秘的な世界-言葉に色を見る人、音楽に虹を見る人

制作 : 和田美樹 
  • エクスナレッジ
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767814223

作品紹介・あらすじ

文字や数字、音、曜日や月の名前に「色が見える」-共感覚をもつ世界的な音楽家や芸術家、科学者たちの体験談を交えながら、この不可思議な感覚の謎に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 共感覚がどういうものかわかりやすく書いてある本。ビリー・ジョエルなど、たくさんのアーティストにインタビューをしていて興味深い。しかし、著者は共感覚を特別視しすぎでは?と思う。個人的には、本書ででてくる共感覚を特に不思議と思っていないジャズ・ピアニスト、マリアン・マクパートランドの姿勢に共感する。

  • 和図書 141.2/Se11
    資料ID 2012102287

  •  共感覚とは通常の五感に加えて別の感覚が輻輳的に感じられるという特殊な感覚である。その症状はほとんど先天的なものであり、解剖学的には脳神経の異常がもたらすものであるらしい。この感覚の持ち主は子供のころから他人とは違うという劣等感を抱きながら育つことが多いらしい。成長するにつけて一般人に折り合いをつけて、その特殊な感覚を封じ込めてしまうことが多いようだ。
     しかし、この感覚はしばしばさまざまな才能に結びつく。本書の副題は「言葉に色を見る人、音楽に虹を見る人」であるが、文字や発生された言葉に色彩を感じたり、音楽に色彩や立体感を感じるというのが共感覚をもつ人の具体的な症状である。その感覚を文学や音楽などの芸術の分野に応用すれば、その可能性は限りなく広がる。なにしろ他人が感じられないなにかを感じ取り、それを日常の世界に翻訳することができるのだから。
     本書は自らも共感覚の持ち主という著者が、さまざまな分野で活躍する共感覚をもつ人々を取材した記録が並べられたものである。取材対象になった人はさまざまなジャンルで活躍しており、そして共感覚を持つことに対して誇りをもち、それを当たり前のように生活や創作、生産に駆使しているのである。筆者自身の少女時代に抱いた劣等感を打ち消してくれる体験を得たのであった。
     驚くべきことに本書の翻訳者である和田美樹氏も共感覚の持ち主であるという。それゆえに翻訳にもその愛情があわられているのだろうか。
     共感覚という事実を知って思うのは、私たちが目にしていることは個人によってまったく違うのだということである。目前にまったく同じ対象を同時に見ていても、目に映るもの、心で感じ取るものはまったく別なのである。そのことを知らずに自分の印象は他人のそれと変わらない、ほとんど変わらないなどと考えるのは、実はまったく事実に反しているのである。
     人間の感覚の個性という点についてもう少し考えてみなくてはならないと考えたのである。

  • P276(訳者あとがき)
    本書は、幼いときから顕著な共感覚現象を体験しているジャーナリストの著者が、共感覚とは何かという大きな謎を探るべく、共感覚をもつと思われる各界の著名人15名と、最先端の専門家たちを取材した探究の書だ。インタビューの対象となった人びとの専門分野は音楽、芸能、アート、文字をはじめとし、コンピュータ、科学、哲学、宗教と多岐にわたる。
    (取材対象者はもちろんのこと、著者と訳者も共感覚者というとても濃い内容です)

    P23(はじめに)
    本書の目的は、いろいろな場面で共感覚現象を自覚している人たちの経験を深く掘り下げ、祝福することだ。本書が、ありとあらゆるタイプの「変わった」人たちに勇気を与え、みんなが特異性をポジティブに受け入れ、クリエイティブな取り組みに生かすようになってくれればうれしい。そして、この能力に対する認知度が上がり、それによって科学者たちがもっと研究資金の提供を受けられるようになればなおうれしい。

    P24(はじめに)
    本書に掲載させていただいた個々の証言のすばらしいところは、能力をもつ本人しか知りえず、語りえない真実だという点だ。彼らの大半が、このことについてこんなに多く語ったのは初めてだという。

    目次
    序文
    謝辞
    はじめに
    第1章 灰色のガラス
    第2章 E線が奏でる赤い色
    第3章 カイリューの巨大な緑のWWW
    第4章 エメラルドグリーンの港と青い音符
    第5章 ブロンドの共感覚者
    第6章 透明のプリズム
    第7章 科学的領域
    第8章 赤と黒の魔法
    第9章 青い目の奥で
    第10章 愛の色
    第11章 神の恵みの音
    第12章 色彩のルネッサンス
    第13章 神様の色
    第14章 ゾンビの憂鬱
    第15章 インディゴブルーをまとった量子の化身
    追記 虹の始まり

    訳者あとがき
    参考資料
    参考文献

  • No.473
    共感覚とは、一つの感覚刺激が複数の感覚で知覚される現象。
    マインドマップセミナーで教えてもらったブーバとキキ、音と形には意味がある。その能力に長けたひとがいる。それが共感感覚の持ち主。

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