ボクらのエネルギーってどうなるの?

著者 : 岸田一隆
  • エクスナレッジ (2012年10月30日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767814483

ボクらのエネルギーってどうなるの?の感想・レビュー・書評

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  • 紹介者:機械システム工学コース2年
    <紹介者からのコメント>
    エネルギーに関するQ&Aや、専門家との対談が分かりやすく書かれています。著者とともにエネルギーについて考えてみませんか。

  • 安定供給、経済性、環境保全
    エネルギーを貯める 揚水発電
    大規模集中/小規模分散 ベース/ミドル/ピークをうまく組み合わせる
    過度に簡単でわかりやすいことをいう人、物ごとを言い切る人には注意
    拡散した資源はもはや資源でない
    エクセルギー 拡がり散りを引き起こす能力
    同じ科学的事実を元ににしていても、価値判断は異なってくる
    日本の文化や流行で欧米で流行らないもの パチンコ、2ch (匿名の情報に価値を見出す人はいない
    私達が未来を選択するときに必要となるのが、総合的な価値判断を可能とさせる教養です。想定や基準にしばられず、何が起きても対応できるような、柔軟性に満ちた理性と精神の力です。それが新しい時代のレベラルアーツです

  • 日刊デジタルクリエイターズ 号の編集後記(柴田忠男)から
    http://blog.dgcr.com/mt/dgcr/archives/20130130140000.html
    問題の箇所は、【第2部】専門家に聞く 「十万年かかる核廃棄物の毒性を数百年にする技術(大井川宏之)」

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    「電気やガソリン、ガスだけじゃない。
    食べ物も着る物も、生活に必要なすべてのものは、エネルギーなしでは成り立たない。
    でも、ボクらが使えるエネルギーの量は限られている!
    エネルギーを考えることは、生活を考えること。
    今とこれからの自分たちはエネルギーをどう使っていけばいいか、一緒に考えてみませんか。」

  • エネルギー=電気ではない、としながらも、全体的に原発にずいぶん引きずられている印象があります。この本は、総合的に考えろ、わかりやすい話を疑え、としていろいろなことを散りばめ、思考停止はまずい、と呼びかけるのですが、ここでいう思考停止は、反原発、という意味に見えました。エクセルギーを扱いたかったから宿谷さんのインタビューが入っているのだと思いますが、どうも違和感が。著者のねらいは、僕のような人を諌めることだと思うけど。

  • ☆は2つ。
    普段はこういう実用書のたぐい、もしくはそれらしき本はほとんど読まない。
    なのに今回この本を読んだのは、それは資源が枯渇しているから・・・いや違った、手近に読みたい他の本が無かったからです。

    現在の太陽光発電の効率は最大でもおおよそ20%。比べて石油などによる発電効率は60%近くあるらしけど、結局石油などの化石燃料の太古の源は太陽エネルギーで、そういうふうに対太陽エネルギ効率で考えると化石燃料ってづいぶんと効率低いんですってね。この件だけ為になった本でした。

    そぉして、この本の作者は知らいない人ですが、どうやら原発賛成論者のようですね。
    それがどうしたどもしない。すまんこってす。すごすご。

  • エネルギーは使えるエネルギーと無駄になるエネルギーがあると思いますが、学校では「エネルギー保存の法則」しか習ってこなかったので、今まで「もやもや感」があった私ですが、この本に書かれていた「エクセルギー」という言葉に出逢ってそれが解決されました。

    エクセルギー=エネルギーのなかの使える部分、エネルギーの資源性、という概念(p79)です。この概念は大学の熱力学の中で解説されているもののようですが(Wikによれば)私の頭にはカケラも残っていませんでした。

    この本では、2011年の震災に続く原発事故で電気エネルギーをどのように生産していくかについて、一般の人々が生じるであろう質問に答える形で解説がなされていて、丁寧な解説は分かり易かったです。

    原子力発電を続けるにせよ、中止するにせよ、廃棄物処理が問題になるのは明らかですが、各国の事例(処理をせず捨てている北欧の国には驚きました!米国でも日本と同じ悩みを抱えているようですね)も紹介していて興味深かったです。

    社会心理学による考察:人間の共同体はパニックを起こさないが、エリート層自身がパニックに陥る(p31)はその通りだと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・震災直後の電力不足は被害の受けたバックアップ用の火力発電所によるものであったが、2012年以降の原因は、原発の運転停止にあり、その影響は日本全国に及んでいる(p17)

    ・福島原発の事故は、津波→冷却システム停止→核燃料が高温融解→水素ガスによる爆発→放射性物質の発散、である(p24)

    ・核分裂をやめた後でも、不安定な原子核が放射線を出しながら崩壊して、熱を出し続けるので冷却が必要(p25)

    ・地球内部が高温である原因のひとつが、地中に含まれている放射性物質の崩壊によって発生する熱(p27)

    ・社会心理学によれば、人間の共同体はパニックを起こさないが、エリート層自身がパニックに陥る(p31)

    ・原発なしでやっていけるかは、原発を稼働しない時の電力需給予備率による、関西は-14.9%であり最も不安(p55)

    ・揚水発電は、発電力の調整が難しい原子力発電の、夜間における蓄電機能として使われている(p62)

    ・効率とは、どこから見るかで数値がかわる、IHIヒータは家庭電気エネルギーの80%、ガスは56%、但し、ガスは天然ガスをそのまま使えるが、電気は火力発電で38%なので総合効率は30(=0.38x0.8)となる(p65)

    ・化石エネルギーは植物が光合成によって蓄積した太陽エネルギーと考えると、0.02%である。太陽光発電の効率(14-20%)は高いと言える(p69)

    ・人類の爆発的成長は3回あり、最初は10万年前で言語という道具を手に入れた、2回目は1万年前で、農業と都市というライフスタイルを手に入れた、3回目は18世紀の産業革命以降で現在に至る(p82)

    ・人類が使用しているエネルギーで太陽エネルギーでないものは、原子力と地熱エネルギー(地球内部にある放射性物質の発熱を利用)のみ(p84)

    ・水蒸気とCO2の温室効果がないと地球平均気温は、マイナス18度、入れると31度になる、水と大気の循環を計算すると、15度になる(p91)

    ・インドネシアのCO2排出量は12位だが、焼き畑農業を入れると3位となる(p94)

    ・シェルガスは採掘技術が確立されてきたが、地下水汚染や群発地震の誘発などの影響もみられている、採掘時にでるメタンガスはCO2の21倍の温室効果あり(p101)

    ・資源は、金額の意味でも投入エネルギーの意味でも、あるコスト以下で採れないと殆ど意味がない、人間はコストが低くて資源性の高いものしか使えない(p132)

    ・部屋が快適であるには、壁や床の表面温度が適切であることが重要である(p134)

    ・2009.9現在で、日本には1.3万トンの使用済核燃料が各原子力発電所に貯蔵、六ヶ所再処理工場で3000トンが再処理を待っている(p160)

    ・フィンランドとスウェーデンは直接処分(漏れ出さないような容器に入れて捨てる)、アメリカも直接処分でユッカマウンテンを処分場にしていたが地元の反対で白紙、中間貯蔵で先延ばし、中国・ベルギー・フランス・日本はADS(加速処理)を目指している(p169)

    ・日本の文化や流行で、欧米では絶対に流行らないのは、「パチンコ」「2ちゃんねる」、匿名の情報に価値を見出す人が殆どいないから(p194)

    ・エクセルギーの効率改善を考えると、原油価格1バレル=90ドルでも安い、その10-14倍でも不思議でない(p229)

    ・原油価格が安い理由(ガソリン1リットル=150円、水は200円)は、それを前提に社会が組み立てられているから、石炭が安い時はイギリス、石油の場合はアメリカが繁栄した(p230)

    2012年12月9日作成

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