建設業者

制作 : 建築知識編集部 
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767814551

作品紹介・あらすじ

ゼネコンの下請けとして働く職人から、宮大工・社寺板金のような伝統的建造物に携わる職人まで、建築にかかわる37人に聞いた、ものづくり・人材育成・仕事の流儀-。建築関係者のための月刊専門誌「建築知識」誌上で連載され、大反響を巻き起こした"職人ドキュメント"の完全版。

感想・レビュー・書評

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  • なりたくて職人になった人も
    なんとなくなった人も
    プライドをもって仕事をしている

    わりとみんな言うのは
    段取りと現場のコミュニケーション
    もくもくとあるいは気ままに
    自分の仕事だけする職人イメージはだいぶ違うようだ

    建築に関わるいろんな職種が登場するだけに
    建築ということがどういうことか
    なんとなくイメージを描ける
    建築家だけが建築ではないということだ
    建築学科に入る前に読みたい本

    どの職人もいいこと言うなあ
    短いインタビューだけど
    へえとおもうことがたくさん

    そして白黒の写真
    表紙の写真のインパクト!

  • ゼネコンの下請業者から伝統建築まで37人のインタビューを収録。建設現場に縁のない人には、腕利きの優れた職人を選んでインタビューしていると思われるかもしれません。しかし現場監督を経験した者に言わすと、職長クラスであれば大体こういう人たちです。すぐカッとなって帰るとか言い出すけど、竹を割ったような性格ですぐ忘れる。酒と女と博打が好きだけど、それよりも仕事が好き。

  • 様々な役割の建設業者のインタビュー本
    建設現場とITの現場ってそっくりなんだなと改めて思ったのです

  • 先日は大阪の町工場職人の本を読んだばかりだが(塩野米松「ネジと人工衛星」)、今度は打って変わって土建屋さんの世界を垣間見る本だ。

    何せ表紙が良いではないか。ドーンと構えたこの不敵な面構え、まさに土建屋らしい写真である。紀伊国屋新宿南口店5階でいつものように科学関係の書籍を覗いていたのだが、たまたま何時もは素通りする隣の建設関係書籍の棚のところに本書が平積みされて異彩を放っていたのでつい引きこまれてしまった。表紙の主は本書冒頭に紹介されている鉄骨鳶の親方だ。

    何でも建設業界誌「建築知識」に連載されていたコラムだという。確かにどの業界も業界紙・誌があるので建設業にもあって不思議はないが、やや新鮮な驚きだ。

    建設業と言っても細かく言うと色々有るようで、我々が知る鳶、大工、鉄筋工などなどは言うに及ばず、突き板屋、曳屋、洗い屋などちょっと耳にしない業種の職人さん達が勢揃い。夫々が仕事の難しさやその中で腕の見せ所などを語ってくれている。クレーン・オペレーターの場合は最初の一本でキチンと決めると現場の職人さん達にすんなり認められると言う。また歴史的背景に基づき大工・鳶・鉄筋工などと職人・職種間の序列が決められているので最近(と言っても随分昔の話しだが)入ってきた電気工事などは最下段に見られているので腰の低さは一番だ、などという逸話も満載で意外と楽しめる。

    とは言えそんな職人の世界である建設業界も縮小の一途でいまや従事者が最盛期から3割近く減り500万人強となり、産業別では製造業、小売卸業、そして医療・福祉業にも抜かれる業界だ。画一的で納期ばかり優先される昨今の現場では腕の振るいようも無いよ、と嘆くのが寂しい話だ。

  • 骨太ですばらしいインタビュー集。あー、職人さんたちとのやりとりをこうまとめたか、と一本取られた感ある本。ご活躍のようでなによりです。(私信?)

  • 建物は様々な技術を最終的に現場で組み合わせるところに特殊性があると思う。当然、それぞれの技術に担い手がいる。担い手は自然発生的に生まれるものではない。けれど、仕事がなければ技術は継承されない。ましてや、仕事には流行り廃りがある。もちろん、技術は仕事に対して完全な一対一の関係ではないから、表面的には仕事を変えながらも技術は継承されたりもする。とはいえ、今後懸念されるのは熟練工を必要としない仕事を現在の社会は過度に求めていることだと思う。

  • なかなか良い。

    下積み(勉強の日々・年月)、人間関係(周囲の人、出会い、あるいは地域の住民との)、思いやり・段取り・安全、責任感、成果への誇り、飾らなさ(流されたきたようなキャリア。やりがい?なくてもいいのでは、とか)、下流っぽさ…

    仕事というものにとって大切な物事が凝縮されている。
    仕事って、うんうん、そうだよな、と思う。
    自分の仕事に昇華できるところもあるけれど、逆に自分の仕事に欠けている本質みたいなものも思い知る(長年の修行、みたいなところとか)。

    そういう意味では、語られているのはまさに「仕事の心」であり、タイトルも安易に『建設業者』なんかではなく、「建設の仕事、建設の心」とかでもよかったのではないか。
    加えて惜しむらくは、もともとが雑誌の連載だったこともあり、一人ひとりへのインタビューがやや短いこと。もう少し深まりがあればなぁと思う。

    なお最後の3分の1、木材・森林にかかわる部分はやや独特。木材というものの地位低下への危機感、いや諦めのようなものが強く根底にある。すなわち、木材の価格がもっと上がらないと…というのが実は本質になっていて、これは木材ならでは。
    加えて、自然(の材料)が相手であるがゆえの、「感覚的なところから学ぶ」姿勢が強い、というのも特徴か。

  • かっこいい

  • 生き様がかっこいい。
    見えないところへのこだわりを感じる。
    きっと江戸の志を一番受け継いでいる人たちなんだろな。

  • 面白かったです。
    とにかく37種類のお仕事が紹介されていて、建築ってこうやって細分化された職人によって行われるのだなぁということを改めて知ったことはよかったです。
    そして、彼らの仕事が少なくなっているという事実を知ったこと。なんとかして、仕事の対価をもらえる仕組みを作らないとその技術は途絶えるのだという危機感も持ちました。
    さいごは、やはり仕事をするということに関しては、共感と。出来も大事だけど、段取り大事だよね、人間関係も重要だよねとか、そういう言葉には、やはり心からうなづきます。

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