片づけの解剖図鑑

著者 :
  • エクスナレッジ
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  • Amazon.co.jp ・本 (135ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767816692

感想・レビュー・書評

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  • 片付けのノウハウ集、ではありません。
    「家が散らかる理由を、建築学的観点から解き明かす」本です。
    新築、リフォーム、模様替え、などを考えている人には参考になります。なるほど、と思う指摘がいくつもありました。

    たとえば「土足の空間が欲しくなる」という指摘。
    マンション住まいなのですが、玄関ポーチがついています。
    ベビーカーもないし、アウトドアもしないし、自転車置き場は別にあるし、最初は「無駄な空間」だと思っていました。

    それが、いざ住んでみると、ダンボールや古紙の一時的置き場として大活躍。冬場の「みかん箱置き場」としても大活躍。

    これは良かった例ですが、キッチンでは「布類の置き場」にずっと困っています。収納は多いけれど、設計者は「布類」までは考えなかったのだろうなーと思いました。

    すべてのモノに場所が必要、というのも頷けました。
    散らかる要因は、場所が定まらないこと、定めた場所へのアクセスが悪くついそのへんに置いてしまうこと、が大きいです。

    音が響きすぎる場合は、フローリングにラグマットなどを置くと良いことも知りました。

    自分には必要ない部分もありましたが、読み物としても工夫されていて、読みやすくて短い文章、適切なイラスト、ちょっとコミカルな「トイレ進化論」や「布社会の上下関係」イラスト説明図、などなど、飽きずに楽しく読めました。
    実用書系で「読んでいて笑える」ことはあまりないので、その点も良かったです。

    後書きで、著者は「溜め込む系」であり、それは血筋らしいとの見解を目にして、私も同じくなので、親近感もわいた次第です。(そこからは脱出予定ですけどね!)

  • 注文住宅購入予定の方には快適な住まい作り要素が網羅されててお勧め。

    ・湿気に一切悩まない水回り配置
    ・洗濯物取込み後「服塚」無縁の空間寸法
    ・家具を買わず物が溢れない棚寸法
    ・狭小面積でも広く使えるトイレ配置等々。

  • 片づけ以前の「家をどのようにつくっておけば散らかりにくいか」について書かれた本。ものは置き場所を決めておかないと散らかるといいますが、家を建てる前に、どんなものをどこらに収納する必要があるのかを想定しておかないといけないということがよく分かりました。例えば、外にも中にもおけない、土のついたもの、たとえば、新鮮な野菜だったり、濡れた傘、ベビーカー、アウトドアの道具、これらをしまう土間や下屋などを用意しておいたほうが便利だそうです。またソファーなら、座ったり立ったりしやすいように周囲に空間が必要で3畳ほどのスペースをとることも。窓がたくさんあるより、壁がたくさんあったほうが、ものを置きやすいそうです。この本にあるようなことを考えられている家に住みたい。ということは、作者に設計をお願いすればいいのか(笑)

  • この本欲しい。とても参考になった。家をたてるなんて考えもしなかったことだけど、この本をみると、片づけしやすい家を建ててみたくなった。

  • 今住んでる家で、ものをうまく収納する方法……でなく、片付く家の間取りを紹介してる本。
    妄想間取りがめっちゃ捗る。
    そして好きな感じの間取りが多い。

  • 暮らしを考えるのはたのしい。
    家ってとっても自由なものだよなあと再確認した。そのひとそれぞれにフィットするかたちがつくれたらいい。

    スリムな暮らしをしてきた著者の両親が、抑圧されてきた物欲が噴き出した途端に庭に卓球台を置いたコラムがおもしろい。

    ---

    我が実家、建築家が自邸リノベしたものを購入したのだけど「この建築家、家事しなかったんだろうなあ」と思うような所がちょこちょこある。なので、あとがきについてもあるあるなんだなあとしみじみした。

  • お風呂を南側に置くというアイデアは目から鱗だった。他にも収納の配置の仕方とか、将来家を建てる時に参考にしたい。

  • 【目次】(「BOOK」データベースより)
    1 ヒトの動きを追いかける(片づく家とは?-駐車場が豊富な街は、暮らしやすい。/玄関ー港には、巨大な倉庫がお似合いです。/壁面ー大きな窓は、たよりない。/リビングーテーブルは万能選手。でも、仕事のさせすぎはいけません。 ほか)/2 すべてのモノには場所がいる(洗濯機ー「干す」と「たたむ」の間で。/衣類ー「タンス買う」。その決断が命取り。/布製品ー日陰者こそ、陽のあたる場所に。/食材ー食料は冷蔵庫のみにて生きるにあらず。 ほか)

  • コミカルな絵が面白い上にわかりやすい!建築の素人だけど「暮らしやすい設計』がよくわかりとても楽しめた。
    第一弾も買おう。
    エクスナレッジ、ツボにハマる本多すぎ(≧∀≦)

  • これから家を建てる人にとても参考になる一冊。
    予定のない方も、家具の置き方だったり、今からできる片付け方も書かれていて勉強になった。

著者プロフィール

三菱電機株式会社 情報技術総合研究所

「2020年 『IoT・AIを利活用したヘルスモニタリング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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