奇界遺産2

著者 :
  • エクスナレッジ
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本棚登録 : 380
感想 : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767817057

作品紹介・あらすじ

人類に、奇妙な何かを造り出させるものとは?前作でカバーしきれなかった"奇界遺産"を収録した第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • またもや楽しい旅へ連れていってもらいました。

    佐藤健寿氏の歴史や宗教の幅広い知識、飽くなき探求心。奇界遺産の現場まで行き着く体力。何気にすごい!
    チェルノブイリ訪問時期は数奇な運命?と思ってしまいました。

    面白かった奇界遺産
    ・ガーナ「ガ族の棺桶」。これありじゃない。
    ・オーストラリアの自分で建国しちゃう人。
    ・大分県「白鹿権現」。日本にもこんなところがあるとは。

    第3段も楽しみ!

  • 不可思議な風景や光景・・・奇妙な世界の遺産の写真集、第二弾。
    56の場所を、奇態・奇矯・奇傑・奇物・奇習・奇怪に分類。
    一か所につき2~6ページ。ほぼ写真。添えられた文は軽妙洒脱。
    奇界地図有り。イラストは諸星大二郎。
    生と死。祈りと呪い。熱狂と静寂。キッチュとモノトーン。
    対比するモノであっても、それらは混沌。
    異なる立場から見て狂騒のようでも、当事者は敬虔。
    そんな奇界を記録した本です。
    2冊目であっても二番煎じでない濃い内容です。
    ルルドの泉やシュヴァルの理想宮、ラスプーチンのアレ、
    2019年現在も営業している日本のロボットレストランまであります。
    そして、過去と未来。チェルノブイリの卵が割れる頃、
    最古の村は残っているのか?トルコの遺跡の謎は解明されてるのか?
    この本に記録された人間の創造物や信仰は・・・なんてことまで、
    想像が広がってしまいました。

  • 1巻目よりB級感が強かったですが、それだけに、絶対に知り得ない奇界旅行ができました。相変わらずの陰茎モニュメントまたはそのものズバリの標本多く、小学校には置けなそうでしたが、ラスプーチンのはそれが残ってることに気持ち悪さというか、もやっとする感じがあります。
    ブルキナファソのティエベレは犬山のリトルワールドで似たような展示がありました。リトルワールド、ある意味この本に通じる心根あるような…。というか、この本が一種の民族学なのか。
    中国の小矮人王国がもっとも驚きの施設でした。著者の解説が小気味良いのもこの本の特徴だと思いますが、この施設の解説には脱帽です。
    トルコの髪の毛博物館には行きたくない。行ったら間違いなく髪の毛置いてくるから。

  • 「奇界遺産2」。引き続き「奇界」を求めた。「芸術」とは何かを探求して歩く著者。目に見えぬ力に形を与えるもの、それが原始の呪術、そして芸術の始まりだとする。今回は「バイコヌール宇宙基地」と「チェルノブイリ」を訪れる。科学と芸術、それはもともと自然に対する脅威と畏怖をその起源とする、人類が生存していくための「ART(芸術/技術)」として生まれたとする。人間は古代には洞窟に壁画を生みだし、現代には壊滅的な廃墟を生みだした。 一冊見終わると、「奇界」はとにもかくにも人間の所産だということだ。

    表紙は「バイコーヌール宇宙基地」カザフスタン
     造られた時代はソ連。ソユーズロケットが住宅街に達、レーニン像、ガガーリン像が建つ。

    「イエメンの古代摩天楼」ハラズマウンテン山近郊。
    「カンドヴァン」イラン/北コーカサス地方 カッパドキアと似ているが、カッパドキアと違い、似た地形が周りに無い。ハチの巣のような洞窟住居には電気も通る。
    「福建土楼」中国
    「ティエベレ」ブルキナファソ ガーナ 
     土の住宅。西アフリカ一帯に多い。
    「アルベロベッロとマテーラ」イタリア
     ここではアルベルベッロも奇界。

    「奇矯」
     「ザウリアーパーク」ドイツ/バウツェンの森
      原始時代のマンモス、恐竜、腰みのの人間などを配置した公園。ドイツにこういうものがあったとは。
    「ワット・サームプラーン」タイ/ナコンパドム県
     丸いピンクの円錐形の塔に濃緑の全長300mの大蛇がからみつく。

    「奇傑」
    「シュヴァルの理想宮」フランス アウトサイダー建築の金字塔

    「奇物」
    「怪物庭園」イタリア/ボマルツォ ローマの北70kmにある庭園。1552年、この地のオルシニ公が天才彫刻家ピッロ・ビゴニオ(後にシスティナ礼拝堂を手掛けた人)を招き、怪物を掘らせた。苔むした怪物たちがひっそり眠る。・・夜になると動き出しそうな。

    「奇習」
    「バツー洞窟のタイプーサム」マレーシア
     マレーシアに住むヒンズー教徒の祭り。巨大な洞窟にたくさんの人が集まる。
    「トラジャ族の葬儀」インドネシア
     スラウェシ島。葬儀はミイラ化し岸壁に埋められる。多数の牛が生贄に捧げられる。常住する家が高床の船の形。この家は見た事があった気が。

    「奇怪」
    「パッセ王の聖なる森」ペナン
     ヴォドゥン信仰の森。ペナンでは1992年国教になった。奴隷が多くアメリカに行った地。アメリカに渡ったヴォドゥン信仰は民衆キリスト教と合体しキューバでヴードゥー教として体系化。
    「白鹿権現」日本/大分県
     岩の祠の前には鹿の頭蓋骨が多数。
    「メイマンド」イラン/メイマンド村
     これは一番原始的な穴居住宅かも。初めて見る気がする。ゾロアスター教の村。古都ヤズドからケルマーン州境に向け車で6時間、イラン最古の村メイマンドが現れる。6000年前に遡るとされてきたが、近くの山から1万年前の岩絵が発見された。台地の斜面に蛇の巣のような、400前後の洞窟が口をあけ、150人ほどが暮らす。中には電気は一部通っており、携帯電話で話す人も多い。

    最後は「チェルノブイリの卵」ウクライナ
     キエフから北に200km、プリピャチの町はもともとチェルノブイリ原子力発電所に隣接して造られた旧ソ連の秘密都市。5万人が暮らした。林の前の土地に「白い卵」のタイムカプセルがポツンと鎮座。「卵は核廃棄物の収容容器と同じ素材なので、今から1000年後に崩壊する。つまり卵が割れるまで人間はここに住めない」とガイド。


    2014.3.20初版第1刷 図書館

  • 奇界遺産の続編です。前作同様に世界中の奇妙な場所を掲載しています。やっぱりアジア、アフリカは奇怪な場所が多いな。文明化が進むと以降いうところも見られなくなるんやろうな。

  • 前作から4年、佐藤健寿氏2つ目の著書。前作は中国や東南アジアが多い印象があったけど、今作ではイタリアやフランスなど欧州も多い。奇界遺産はあらゆる場所にある。もしかすると身近なところでも、いずれ奇界遺産となるものが存在しているかもしれないと思える。

    中国の「福建土楼」で「“余りにも普通に”人々が暮らしていたため、そもそも中国人はその歴史的価値にすら気付かなかった」というのは、なんとも中国らしい話だ。
    いつの間にか分化して、奇界遺産に進化するということもあるんだろう。

    解説に荒俣宏氏、イラストに諸星大二郎氏と豪華。

  • 極めて奇妙な場所、建築物などのオンパレード。ただ、奇妙という視点そのものに偏りがあることに気付かされる。

  • いやー驚いた!世界にはこんなにも奇怪な世界があるのだとは‥。日本にも、ロボットレストランという不思議な世界が歌舞伎町にある。この本を見るまで知らなかった。どのメデアも紹介してこなかったのが不思議だ。きっと、報道規制があったのだろうか?(これは想像です)真実は、海外の人がきているのだろうと思う。

  • クレイジージャーニーを支える1人である佐藤健寿氏の写真集。あの淡々とした風貌がまたニヒルで良い。

    ページを捲るとたまらなくなってくる。写真じゃなく今すぐこの目で見に行きたくなる。前作でも同じ感情が沸いてきた記憶が蘇る。写真ってやっぱりその人が前面に出るなと。その人の視点、興味、思考、志向など。別の人が同じ場所で同じカメラで撮影したとしても、同じものは決して撮れない。佐藤さんの突き抜けた想いはとても興味深い。

    今作でも訪れたことのある場所があった。それだけで感慨深い。旧ソ連のロケット発射場所とチェルノブイリの対比が面白かった。コメントでクスっと笑えるのだが、もちろんどれも本気の姿勢で良い。悪意のある笑いも交じっているが憎めない。

  • 前作よりは既知のものが多く、少しだけ残念。
    とは言え、大判の写真に適度な解説は変わらず面白く、いつまでも読んでいたいと思わせる。
    シリーズ自体はこの2作目で止まっているようなので、以下は著者で追ってみたい。

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著者プロフィール

写真家・作家。武蔵野美術大学卒。世界各地の“奇妙なもの"を対象に、博物学的・美学的視点から撮影・執筆。著書に『奇界遺産』『奇界遺産2』『世界の廃墟』『SATELLITE』『THE ISLAND 軍艦島』『世界不思議地図』『ヒマラヤに雪男を探す』『空飛ぶ円盤が墜落した町へ』『世界伝奇紀行』〈中国・西遊妖猿伝編/パプアニューギニア・マッドメン編〉(諸星大二郎との共著)などがある。「タモリ倶楽部」「クレイジージャーニー」「ニッポンのジレンマ」「ラジオアドベンチャー奇界遺産」ほか出演歴多数。

「2020年 『奇界紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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