米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす

  • エクスナレッジ
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感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767818061

作品紹介・あらすじ

東京で家族と共にひと夏を過ごすことになったアメリカ人フードライターが、ごく普通の日本の「食」と日常をユーモアたっぷりにつづる。最新・異国人食紀行!

感想・レビュー・書評

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  • かなり、面白かった。
    「英国人一家…」の二番煎じかと思いきや、人が変われば内容も変わる。で。英国人には英国人の米国人には米国人の(国民性というよりは個人差なのかな〜)日本食へのアプローチ、視点があって面白い。
    英国人のものは、かなり本格的な和食の世界なので体験したいなとは思うもののすぐに実行にうつすのは難しい。こちらの米国人のものは、食べたことあるものやすぐに食べられる身近な日本食なので楽しい。でもどちらもれっきとした日本食。この幅の広さが日本食の良さよね〜なんて。

  • この次に出るのが「仏国一家、大阪で蘊蓄を語る」か「露国軍人、北海道で満腹する」の辺りだと予想されます。。。

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    「トーキョー・フードパラダイス!

    中野のアパートで家族と共にひと夏を過ごすことになった
    アメリカ人フードライターが、立ち食いうどんや居酒屋、
    コンビニ、チェーン店に至るまで、
    ごく普通の日本の「食」と日常をユーモアたっぷりに、
    しかし日本文化への鋭い視点を交えてつづる。

    スーパーで買い物し、ゴミ分別に悪戦苦闘する、
    単なる「観光旅行」ではない東京の日々。
    8歳の愛娘アイリスへの子煩悩っぷりも楽しい、
    最新・異国人食紀行!

    「東京はどこか非現実的な都市だ。映画や小説に登場するような、
    ネオンサインがあふれる仮想現実都市(サイバーシティ)。
    商店街を歩けば、焼き鳥のにおいが鼻をくすぐる。
    子供は安心して外で遊べるし、親が付き添わなくても
    子供ひとりで電車に乗って遠出ができる。
    アメリカのおおかたの高級レストランよりも
    丁寧な接客態度で接してくれるドーナツチェーン店もある。
    犯罪や薄汚れた風景、味気ない食事とは無縁の巨大都市(メガシティー)」
    (―本文より)」

  • 東京駅のデパ地下並に発展した改札内を歩くたびに、もし外国人だったら、どんなに面白いだろうかとよく考えている。日本人にとってさえ美味しいものオシャレなものが死ぬほどあるから、きっとたくさんのことが新鮮で特別なんだろうな、と思う。

    と、いうような夢を叶えてくれた本。

    銀だこの熱烈なファンで、湯葉まで自分で作ってしまうアメリカ人家族の東京滞在記。
    3行に1回はアメリカンジョークが入ってるけど、日本の特徴を本当によく観察して捉えているなあと思う。
    ひと月中野に住んで、お好み焼きと格闘して、一人娘には鰻屋さんにお使いにいかせる。大好きなはなまるうどんのオススメは「青唐すだちしょうゆうどん」だと力説する。アメリカ生まれのミスタードーナツが、日本ではセレブ並の接客してくれるというくだりも最高。

    大げさに書いてある部分もあるけど、
    本の最後の言葉に、著者の日本に対する想いが凝縮されていると思う。

    「理屈のうえでは、東京よりも香港が好きになってもおかしくない。でも、愛というのは、特徴を列挙したリストのもとに生まれるものではない。東京と僕は、互いにほほ笑み合っている。そして互いに笑わせ合っている。僕はもう、次に日本に行けるのはいつになるだろうかと思いをはせている。」

  • コラムのように気軽に読めて面白かった。日本は安くて美味しい外食(ハンバーガー・寿司・イタリアン・カレーなどあらゆるジャンル)が当たり前だが、この本は日本の外食文化に対するアメリカ人の興奮ぶりが延々と綴られており、その有り難みを再確認できる。
    海外では美味しい外食は美味しい分だけ当然に高いし、ジャンルも偏っている事が多い。
    全体を通して日本愛に溢れているので、読んでいて気分があがる。B級グルメ大好きな人におすすめだが、特にこの本を読んだことによる美味しいお店の発見などはないので注意。

  • 2023/11/19

  •  外国人の著者が、外国人の視点で外国人向けに書かれた本だった。
     日本人より、熱い視点で書かれていて、日本人より日本のことを愛してくださっていることがよく分かった。日本人にとって、日本再発見、再評価ができる本かも。
     文中に紹介のあった、エドワード・G・サイデンステッカー著の、「TOKYO from Edo to Showa 1867-1989」(調べると英語版しかない?)を読んでみたいと思った。

  • 第67回アワヒニビブリオバトル「和食」で紹介された本です。オンライン開催。
    2020.08.02

  • 米国シアトルから来た著者のバートンさん、妻のローリーさん、娘のアイリスちゃんが東京の中野に1ヶ月間滞在した際の滞在記です。フードライターということで食事がメインですが、都内にある観光ポイントについても書かれていて、私も聞いたことがなかった場所が何箇所かでてきました。普段当たり前だと思っているたこ焼き屋やラーメン屋、すし屋、豚カツ屋などが本書を読むと何やら魅力的な存在に見えてきます。そしてそれは実際正しくて、日本人が海外に長期間滞在すると無性に吉野家の牛丼(とお新香)が食べたくなるのと同じことを、バートンさん一家が僕らに示してくれているのだと思います。私自身は食べるものの範囲が狭い方なのですが、本書を読んで、せっかく東京にいるのだからいろんな(新しい)食べ物をこれから試してみたい、という気になりました。そして本書を読み終わった直後、地元のスーパーに行って「玄米団子」なる(私にとっては人生初の)新食品をさっそく購入し、人生初の体験をエンジョイしてやろうと思っているところです。面白かったです。

  • ふむ

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/680464

  • この本の初版が2014年、アニメにもなったらしい「英国一家、日本を食べる」の初版が2013年だから、英国一家のブームに乗って翻訳された可能性は高いと思うのだけれど、私にはこちらの方が(軽い気持ちで)読みやすいです。
    中野のアパートに家族で滞在して東京の美味しいものを食べ歩く内容ですが、B級グルメが中心ではなまるうどんを絶賛してくれるあたりが愛おしいです。スーパーにも行くし。あと単純に、行こうと思えば行ける店が多く登場するのでメモが捗る。
    娘のアイリスさんが天ぷら屋さんでアナゴの骨を揚げてもらう話が特に好きです。

  • 1か月閒日本に滞在、中野のアパートに暮らし日本人にはありふれたチェーン店など日本の食文化を堪能するルポ。

    当たり前のように思っていた食事。外国人からみると時に奇妙に思える。東京の町中を食べ歩く。はなまるうどんやLIFE、お好み焼き屋など。

    終始日本に対する暖かい視点が印象に残る。
    「英国一家、日本を食べる」と勘違いしていたことに読み終わって気づいた。

  • 題材も面白いが、それ以上に作者の文章力が素晴らしい❗️
    ジョークや比喩をふんだんに盛り込み、読んでいる方も思わず引き込まれます。

  • 1ヶ月間、東京の中野に住んだアメリカ人家族の滞在記。題名にあるように食が大きなテーマだが、食以外のことも書かれている。例えば 中野、ラッシュアワー、カタカナなど。
    さっと通り過ぎていく旅行者では捉えられない、わずか1か月であっても生活者としての視点がある。しかも我々日本人とは違う異国人の視点で、日本を見ている。我々が普通に思っていることが、全然普通ではない。当たり前だと思っていることが、実は当たり前ではない。日本再発見の本である。
    この本に登場する日本人はみなが親切で優しい。人がいいのだ。でもこれはこの本に出てくる日本人に限った話ではない。きっと私も同じ。彼らと同じに接してしまうに違いない。

  • <目次>
    お茶・中野・ラーメン・世界一のスーパー・朝ご飯・豆腐・東京のアメリカンガール・ラッシュアワー・焼き鳥・ホッとする街・天ぷら・チェーン店・うどんとそば・カタカナ・鮨・肉・鍋物・お風呂・餃子と小籠包・お好み焼き・居酒屋・たこ焼き・洋菓子・うなぎ・浅草・帰国する

    <内容>
    上記の目次のように、タイトルほど食事のシーンでは出てこない。でもよく食べてるけど…。ある意味、よくある外国人が日本で異文化体験をし、それを好意的に解釈するという話。著者は「日本好き」。娘も日本が大好き(奥さんはちょっとかな?)。でも中にいくつか示唆に富むところが。たとえば、外人はローマ字→カタカナ→ひらがな→漢字の順で覚えていく(または憶えやすい)。

    逗子市立図書館

  • 楽しい。ジョークが1ページに1つは入っている。チェーン店舐めてた。


  • ノンフィクション

  • そこに注目するのか!と笑わずにいられない。ライフのポイント二倍の歌、箱根で乗り物制覇するなら007並みの忙しさ笑 抹茶など日本人でも知らないようなことも面白かったし、じゅんさいをアメリカ人は池の鼻水だっけ?そんな風に感じるのか…など日本再発見とも呼べる一冊でした。

  • アメリカ人のフードライターが日本来て中野を拠点にいろいろ食べるエッセイ。奥さんのローリーさんと娘のアイリスちゃんと一緒に食べ処行脚してトラブったり交流したりする様が面白い。
    サービスがひどいことを「●●(失念したけどネクタイメーカー名)がスポンサーの出エジプト記」って書いたり洒落が聞いてるし個人的には好きだったけどちょっと好き嫌いわかれるところでもあるかな…。

    著者が「美味しんぼ」すきらしくて随所に美味しんぼの話が出てくる。旅の同行者に山岡士郎(美味しんぼの主人公)をあげるくらい。

    多分この本の中で唯一おいしくないって書かれているのが東京の餃子とジュンサイだとおもうんだけど、ジュンサイという野菜は私も食べたことがないので興味がわいた。大抵のものに抵抗がない著者があそこまでかくのだからパンチがきいたぬるぬるなんだろうなと思った。

    今半とか結構いいところにもいってて向こうのフードライターってもうかるのかなとか思った。いや、ランチとかはそこまでじゃないってしってるけど…。

    アメリカ人が書いてるからアメリカの習慣もわかったりする、あとアメリカ資本(または元アメリカ資本)のチェーンの現状とか(セブンイレブンとかミスタードーナツ)

    p207に江戸東京博物館にある太平洋戦争の記述の話ができるんだけど「この年の秋、太平洋戦争がおこったーーーはちょっといただけない気がした。このように書かれていると、まるで自然に戦争が始まったかのような印象をうけてしまう。とかかれていて、耳が痛いなぁと思った。そいいう記述されてることがおおいっていうのは以前どこかで読んだ。

    p139
    どの本か忘れてしまったが、何年か前にこんな文章を読んだことがある。著者は都会のすばらしい空間について「自分が町というおおきな手に包まれている」ようだと書いていた。そのかんかくで最もっ大切なのは、心地よくなにかに囲まれているというじっかんだという。その「何か」にあたるのが建築理論家のクリストファー・アレグザンダーが「屋外の部屋」とひょうげんしたものだ。
    180、
    アン・リー監督の「恋人たちの食卓」をリメイクした「恋のトルティーヤチップス」
    233、
    ジョン・アルマンが書いた「the importance of kunch」という本は僕の大好きな食べ物エッセイの一つだ
    257
    デンマークに「エーブレスキーバ」というお菓子があるけれど、たこ焼きはレーブエスキーバにそっくりだ

  • 東京にはライフってスーパーがあって銀だこ、ミスタードーナツがあるんだ。外国人が見たリアルな東京かもしれない。

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