- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784767818061
作品紹介・あらすじ
東京で家族と共にひと夏を過ごすことになったアメリカ人フードライターが、ごく普通の日本の「食」と日常をユーモアたっぷりにつづる。最新・異国人食紀行!
感想・レビュー・書評
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かなり、面白かった。
「英国人一家…」の二番煎じかと思いきや、人が変われば内容も変わる。で。英国人には英国人の米国人には米国人の(国民性というよりは個人差なのかな〜)日本食へのアプローチ、視点があって面白い。
英国人のものは、かなり本格的な和食の世界なので体験したいなとは思うもののすぐに実行にうつすのは難しい。こちらの米国人のものは、食べたことあるものやすぐに食べられる身近な日本食なので楽しい。でもどちらもれっきとした日本食。この幅の広さが日本食の良さよね〜なんて。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東京駅のデパ地下並に発展した改札内を歩くたびに、もし外国人だったら、どんなに面白いだろうかとよく考えている。日本人にとってさえ美味しいものオシャレなものが死ぬほどあるから、きっとたくさんのことが新鮮で特別なんだろうな、と思う。
と、いうような夢を叶えてくれた本。
銀だこの熱烈なファンで、湯葉まで自分で作ってしまうアメリカ人家族の東京滞在記。
3行に1回はアメリカンジョークが入ってるけど、日本の特徴を本当によく観察して捉えているなあと思う。
ひと月中野に住んで、お好み焼きと格闘して、一人娘には鰻屋さんにお使いにいかせる。大好きなはなまるうどんのオススメは「青唐すだちしょうゆうどん」だと力説する。アメリカ生まれのミスタードーナツが、日本ではセレブ並の接客してくれるというくだりも最高。
大げさに書いてある部分もあるけど、
本の最後の言葉に、著者の日本に対する想いが凝縮されていると思う。
「理屈のうえでは、東京よりも香港が好きになってもおかしくない。でも、愛というのは、特徴を列挙したリストのもとに生まれるものではない。東京と僕は、互いにほほ笑み合っている。そして互いに笑わせ合っている。僕はもう、次に日本に行けるのはいつになるだろうかと思いをはせている。」 -
コラムのように気軽に読めて面白かった。日本は安くて美味しい外食(ハンバーガー・寿司・イタリアン・カレーなどあらゆるジャンル)が当たり前だが、この本は日本の外食文化に対するアメリカ人の興奮ぶりが延々と綴られており、その有り難みを再確認できる。
海外では美味しい外食は美味しい分だけ当然に高いし、ジャンルも偏っている事が多い。
全体を通して日本愛に溢れているので、読んでいて気分があがる。B級グルメ大好きな人におすすめだが、特にこの本を読んだことによる美味しいお店の発見などはないので注意。 -
2023/11/19
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外国人の著者が、外国人の視点で外国人向けに書かれた本だった。
日本人より、熱い視点で書かれていて、日本人より日本のことを愛してくださっていることがよく分かった。日本人にとって、日本再発見、再評価ができる本かも。
文中に紹介のあった、エドワード・G・サイデンステッカー著の、「TOKYO from Edo to Showa 1867-1989」(調べると英語版しかない?)を読んでみたいと思った。 -
第67回アワヒニビブリオバトル「和食」で紹介された本です。オンライン開催。
2020.08.02 -
米国シアトルから来た著者のバートンさん、妻のローリーさん、娘のアイリスちゃんが東京の中野に1ヶ月間滞在した際の滞在記です。フードライターということで食事がメインですが、都内にある観光ポイントについても書かれていて、私も聞いたことがなかった場所が何箇所かでてきました。普段当たり前だと思っているたこ焼き屋やラーメン屋、すし屋、豚カツ屋などが本書を読むと何やら魅力的な存在に見えてきます。そしてそれは実際正しくて、日本人が海外に長期間滞在すると無性に吉野家の牛丼(とお新香)が食べたくなるのと同じことを、バートンさん一家が僕らに示してくれているのだと思います。私自身は食べるものの範囲が狭い方なのですが、本書を読んで、せっかく東京にいるのだからいろんな(新しい)食べ物をこれから試してみたい、という気になりました。そして本書を読み終わった直後、地元のスーパーに行って「玄米団子」なる(私にとっては人生初の)新食品をさっそく購入し、人生初の体験をエンジョイしてやろうと思っているところです。面白かったです。
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