世界の美しい本屋さん

著者 :
  • エクスナレッジ
3.82
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本棚登録 : 471
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767819730

感想・レビュー・書評

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  • 私が行ってみたいなと思ったのは、イングランドの北の端にある廃駅になった駅舎を本屋さんにしたパーターブックス。オーナーご夫妻は、旦那様がアメリカ旅行中に、飛行機で読書に熱中している奥様に一目惚れしたそう。私も電車とかで本を読んでいる人を見ると、ついつい何を読んでいるのかなと気になります。
    あとはメキシコシティの本屋さん。カフェがあって、ポストなどの植物もあり、かつては個人宅だったようですが(めちゃ広いですけど)、壁一面に本が陳列している眺めは圧巻です。

  • 眺めているだけでワクワクしてきます。
    元々教会だったり、住宅だったりする場所もあり、日本と違い歴史と本が市民生活のレベルで共存している感じが素晴らしいです。
    店員や店長さん、店のごく簡単な紹介など、わかりやすくてよかったです。

  • 本好きにはたまらない、垂涎の1冊!!
    「読書」だけでなく「本」が好きな方には最高にオススメします!!
    お店の人からのコメントもあり、こだわりが様々で、そして等しく本と本屋に対する愛に溢れていて共感するし、読むだけで幸せになれます。

    「この店は『本屋で働きたい』というロマンティックな夢が本当の意味でかなったと感じます。」
    「私たちの店は、ストレスに満ちた現実からの避難場所であり、オアシスです。本屋には高貴さとともに、親しみやすさが必要。」
    「自分が行きたい本屋を思い浮かべたら、暖かくて、いくらでも長居しながら本に浸れる場所でした。」
    などなど。。ああ、なんて素敵なの。。

    私は図書館派で、借りて気に入った本だけを近くの本屋で購入しています。この本も図書館でたまたま借りた本。でも、休日に美術館に遊びに行く感覚で、ソファの置いてある大型書店に通い、お気に入りの店を見つけて長居する、そんな生活をしてみたいと強く思いました。手始めにこの本を買うついでに今週末にオアゾの丸善に行こっと。

    思い起こせば、学生時代は本屋に行くのは買うのが目的ではなく、ステキな本を見つけるのが目的だった。。社会の荒波に忙殺されて、いつのまにか、本屋は目的の本を買うだけ...ネットでポチッとみたいに...の存在になっていたことに今気付いた。「アマゾンが、本を買うことに対する消費者の考えを変えてしまったことは間違いありません。だからこそ、書店員の役割はとても重要になってきています。」p35にあったこのコメント、最初はふーん、くらいに思ったけれど、読み進めるにつれてそうだそうだと納得していった。
    これまで私は本屋さんは、売れる本ばかりを置くものだと思ってた。もちろんそういう本屋もあるだろう、でも本質的には、“セレクトショップ”なのだ。そのセレクトから大いに刺激を受ける、自分にとってホームとなる本屋さんを見つけることは、読書人生を大きく変えるのではないでしょうか。
    ・・・とここまで書いて、他の方のレビューを拝見したら、日本の書店は売れてる本が自動的に置かれるシステムだと書かれていた。本当のところはどうだろう。自分で確かめてこなければ。

    20180112
    オアゾの丸善(丸の内本店)で、建築と生物のエリアを2時間半ほど見た。“セレクトショップ”というのとちょっと違う。今が旬の平積みスター本を中心に、脇をかためる渋い実力派や個性派も揃っている、知の構成が考えられている本棚だった!それを本屋の思惑にのせられると思うか、学びやと思うか。もし前者ならば大学の図書館に通えばよい。私にとって大型書店は「知の愉悦」学科の先生だと思った。(ソファはなかった。)

  • 「世界の美しい本屋さん」20ヶ所をカラー写真で紹介している。
    20世紀初頭のオペラ劇場をそのまま使ったブエノスアイレスのEl Ateneo Grand Splendid、13世紀のゴシック教会に設けられた蘭マーストリヒトのSelexyz Dominicanen、映画や本にも登場するパリ・セーヌ左岸の伝説の書店Shakespeare and Companyほか、ポルトガル、ベルギー、イタリア、英国、米国、メキシコ、ノルウェー、デンマークなどの、夢のような、美しく、趣のある書店が取り上げられている。
    中でも、エーゲ海を見下ろすギリシャ・サントリーニ島のAtlantis Booksでは、世界中から文学を志す若者がかわるがわる訪れては、数週間、無料で寝泊まりして、店番をしながら読書に没頭し、休み時間には海で泳ぐという、まさに夢のような生活を送っているのだという。
    私は、本も旅も大好きだが、その国その街の人々の暮らしを知るためには、市場と本屋を訪れるのが最も近道であるように思う。尤も、どちらもいくら時間があっても足りないという難点はあるのだが。。。El Ateneo Grand Splendidの店長は本書のインタビューで、「スーパーマーケットでも本を売っている一部の国とは違って、本は本屋で買うものと決まっています。ボルヘス(20世紀のアルゼンチンを代表する作家)の本を、トマトと一緒に売るべきではないでしょう」と語っているが、思わず笑ってしまった。
    本と本屋と旅がますます好きになる、魅力ある一冊である。

  • いってみたい。一日いれそう。

  • すごい!すごいよ!
    なんてドラマチックなんだ!
    wonderful!!(*゚∀゚)=3ムッハー

    写真も美しいし、本屋にまつわるエピソードがいちいち素敵。なんだよ、作家の卵が集うエーゲ海の本屋とか。素敵やん。

  • 本当に美しい。もはや美術館。

  • 世界12か国20店の美しい本屋さん。どれも個性的で楽しみに満ちている。以前は劇場だったり、駅舎だったり、建物自体がユニークなものや、公園の中や崖の上に立地するもの、デザイン事務所やワインバーを兼ねているもの、などなど。みているだけでも楽しめる。多くの書店がカフェを兼ねていたり応接セットがあったり、あるいは陳列も本が天井からぶら下げられていたり、本との向き合い方自由で精神的な豊かさを感じられる。いつかこの本を手に訪ね歩けたら楽しいだろうなぁ、と夢をみつつ本を閉じた。

著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科修了(表象文化論)。
1996年渡英。
10数年のパリ暮らしを経て、ロンドンを拠点に取材執筆・翻訳・映像制作を行う。
著書に『世界で最も美しい書店』『世界の美しい本屋さん』(共にエクスナレッジ)など。
訳書に『世界をゆるがしたアート』(青幻舎)など多数。

「2023年 『スキルアップ色鉛筆』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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