日本の最も美しい図書館

著者 :
  • エクスナレッジ
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感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767819853

作品紹介・あらすじ

歴史的な建物を今も使い続けているレトロ図書館からモダニズム図書館、最新の図書館まで。読書に集中できなくなるほどに美しい41館を厳選。

感想・レビュー・書評

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  • 41もの公立図書館、大学図書館が外観・館内写真とともに掲載。
    地元の公立図書館の蔵書数が、他の公立図書館に引けを取らないことがわかり、ちょっと誇らしい。

    公立図書館の多くが19〜20時閉館のところ、日比谷図書館は平日閉館時間が22時!
    羨ましすぎる〜
    国際教養大学の図書館にいたっては学生と教職員は24時間365日利用可能って!
    素敵だ〜

    近代的な建築の図書館も見ていてワクワクしますが、どちらかというと明治時代の香りがするレトロな図書館が好みです。

    朝早く6時半くらいから開館する図書館ないかなぁ。
    東大図書館、恐る恐る潜入してみたい(笑)
    図書館本

  • 日本国内の美しい図書館が豊富な写真と共に紹介されている。
    全41館。
    そう聞くと、都道府県の殆どを網羅してあるかのようだが、そうでもない。
    沖縄と四国と北海道はゼロで、九州は福岡と佐賀のみの登録。
    更に、東京都内だけで9館あり、兵庫は6館で京都は5館という偏りがある。
    取材しなかったのか、これが現実なのかは分からない。
    私が訪れたことのある箇所は、全部で5カ所あった。
    どれも「非常に美しい」という印象は確かにあった。

    創立年と所在地とアクセス、休館日とその美しい点が記載される。
    建築物としての特徴と蔵書数、あとはフロアの様相等々。他図書館との相違点も。

    三重県志摩市にある「志摩図書館」のクラシカルな洋館がとても素敵だ。
    真珠に関する蔵書も豊富に収集しているらしい。
    「世界で最も美しい公共図書館・ベスト25」に選ばれたこともある、金沢市の「金沢海みらい図書館」も未来風の庭園図書館といった趣で魅力的。
    あとは佐賀県武雄市のカフェと書店が融合する新型公共図書館もいいなぁ。
    ハード面の優れた点ももちろんだけど、滞在型コミュニティとして造られている図書館にはやはり心惹かれる。この三か所は、いつか必ず足を運びたい。

    ただ、「未来をつくる図書館」を読んでしまった後なので、どうしてもソフト面が気になって仕方がない。
    「新しいぶどう酒は新しい革袋に」という譬えにもある通り、外側を新しくした際は中身も新しくしないと魅力は維持できないのは。
    「今日はお客様が8千人くらいいらした」と、司書をしてる友人が話していたことがある。
    (その図書館も掲載されている。実物の方がもっと綺麗と思ったのはここだけの話)
    私たちがお客様だったなんてその時は驚いたが、客なら客らしく、図書館の上手な利用法をもっと学ぶ必要がある。
    共に造りあげる気持ちがないと、未来をつくる図書館にはなり得ないだろうな。

  • 特徴的な大屋根、天井、窓、螺旋階段や吹き抜け、ステンドグラス…
    そして述べるまでもなくその外観と、書棚やカウンター、机の配置…
    古いものも、近代的なものも、ここに載っている図書館はどれも息を飲むほどに美しい。
    特に東大をはじめとする関学、広島大、多摩美、成蹊大、神大、表紙にもなっている国際教養大、既に使われていない同志社大、学習院など、大学の図書館はどれも個性的で見応えがありました。
    小学校や赤レンガ倉庫を利用したもの、ルネサンス様式や、フランス風、ヴォーリズ建築、アーチ曲線の連続や十字形の柱、外壁全体に埋め込まれたパンチングウォールと呼ばれる丸窓の壁。
    セラミックの穴あきブロックから優しい光が入る外壁。水玉の銀河と名付けられたファサード。
    もちろん図書館ならではのシーンと張り詰めたような空気感や本の匂いまで伝わってきそうな、建築好き、図書館好きにはたまらない1冊です。

  • 1度は訪れてみたいの本の保管庫。
    美しく、建物自体が作品。
    自分の暮らす地にも欲しいものだ。

  • 全国の見応えのある図書館を詰め込んだ本。関西と関東の図書館が中心。レトロな雰囲気からモダンな建築まで多様な図書館を取り扱っている。身近にあれば頻繁に通いたくなってしまうほどオシャレな図書館ばかりである。

    気になった図書館
    ・京都国際マンガミュージアム
    元小学校の校舎をリノベして開設された漫画図書館で、レトロな佇まいが特徴。校庭の芝生の上では寝そべって読書も可能らしい。

    ・国立国会図書館関西館
    延床面積は約6万㎡と巨大であり、資料を災害や温湿度の変化から守る工夫が至る所に施されている。ガラス張りでありながら日光を抑え断熱性を実現しているので書籍を守りながら快適空間を実現している。

  • 少し前に読んだ「火山のふもとで」の中で、図書館の設計のコンペが描かれていたことを思い出しながら見ました。
    素敵な図書館がたくさん…生活圏だったら入り浸りになりたいです。こんな時期だから、地元民とか在学生しか入れないのでしょうか…。成蹊大学、多摩美術大学、武蔵野市立ひと・まち・情報創造館 武蔵野プレイス(長い…)行ってみたいです。

  • タイトル通り、本当に美しい図書館ばかりでした。建築的にも素晴らしいものばかりみたいで、○○賞受賞みたいなことが多く書かれていた気がします。建築関係の事については全く無知なので、“そうなんだ~”と勉強になる事ばかりでした。
    図書館をいくつか項目に分かれていたんですが、私が一番気になったのが「使われなくなった図書館」です。元小学校だったり、昔は図書館としてう使われていたみたいだけど、現在は資料館などになっている所など。有形文化財として指定されている図書館もあって、一度実際に見てみたいなと読みながら思いました。

  • 図書館好き、にはたまらない本。
    行きたくなる図書館があるだけでその街にも住みたくなる。

    だから行ってみたよりは
    住みたいなー、住んでる人羨ましいなー
    って思ってしまいました(笑)

    和風、西欧風、古風、現代風...日本にも素敵な図書館がたくさんで何だか嬉しい気分です。

  • 日本にはこんなにも美しい図書館があるのだとただただ感動してしまいます。その佇まいはまるで美術館のようであり、作品と言ってよいのではないでしょうか。また外観や内装の美しさだけでなく、利用者が使いやすいよう考えられて設計されていることに気づかされます。
    資料を探したり勉強したりするだけでなく、図書館それぞれの建築に注目してみるのも楽しいと思います。

    (A.K.)

  • 旅行先で建築を見るのが好きで、
    なかでも図書館は誰でも無料で入れるので、このごろよく行っている。
    すでに見に行ったことのある先がたくさん載っていたが、
    まだまだ面白そうな場所があって嬉しい。
    水戸市立の西部図書館は、写真映えするところですね。
    行ってみるとかなりこじんまりとした大きさですが、
    狭い中で見通せない面白さがありました。

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著者プロフィール

フリーライター。富山県高岡市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
建築・住宅・インテリア・雑貨など、幅広いテーマで執筆。
著書に『日本で最も美しい図書館』(エクスナレッジ)、
『イケアはなぜ「理念」で業績を伸ばせるのか』( PHPビジネス新書)、
『会社に雇われずにフリーで働く! と決めたら読む本』(明日香出版社)。

「2021年 『東京の美しい図書館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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