たてもの怪談

著者 :
  • エクスナレッジ
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レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767822037

感想・レビュー・書評

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  • 「家」をテーマにした怪談(『残穢』)を以前読んで、その類いだろう、つくりもの、つまり嘘だろう、と思って読んでみたら......違った。
    著者自身の経験、つまりエッセーだ。
    もちろんこれは巧妙に見せかけた「物語」かもしれない。
    そう思わせておいてやはり事実なのかもしれない。
    どちらにせよ、少しばかりの寒気を感じる代物だ。

    「お化け屋敷の話」では私自身も感じていたことが書いてあった。
    東京タワーの蝋人形館、花やしきのお化け屋敷。
    もともと怖がりで、夫が帰宅しただけでも飛び上がって驚くほど(大不評だ)。
    しかしそれとは別に、なんとなく長居してはいけないところというのは感じる。
    動物的な勘、第六感、いろいろ言い方はあるだろうが、やめた方がいい、という体の声には耳を傾けた方がいい。
    私はお化けは見たことはないが、それはその体の声に従っているからではないか。
    もちろん避けようのないこと、例えばタクシーの客となった幽霊、は確かにあるだろうけれど。

    「道の話」は、『残穢』を思い出させる。
    人の念というものはあるかもしれない。
    一番恐ろしいものである人が残したもの、実体がないからこそさらに制御不可能になっていくもの。

    本書を馬鹿馬鹿しいとか、非科学的だと評することもできようが、私にとってはそうやって周囲の声に耳を貸さないことの方がよっぽど恐ろしく感じる。
    くわばらくわばら。

  • 「引越物語」は、自分が引越しする前に読んでおきたかったなぁ、と。ま、積読にしておいたこちらのせいなんですが。
    それぞれの話の前に写真があって、それが章の区切りの役割をしてるんですが、作者自身が撮影したということ。なにかしら映り込んでいるんじゃないかと、びくびくしちゃいます。怖い話は好きだけど、映像としてみるのは嫌い。ダイレクトに飛び込んでくるのは怖いです。たぶん、杞憂なんだろうけどね。載せている目的が違うし。

    「在宅怪談」のフラッシュたいた話が一番怖かったかなぁ。

  • 好きな人にはおもしろいと思う。作家の姿勢が好感がもてる

  • 適材適所といいますか
    建物が呼ぶのか
    物のけが呼ぶのか
    ぴったりの建物に
    ぴったりの住人がいるのですね
    人かもののけか・・・

  • いつもの、そんな気がする的な話。でも、好き。

  • がっつり体験談かなと思って読み進めたけども、エッセイだった。
    一息に読めるくらい軽めの文体で、怖さもほぼほぼ無い。

    『怪談徒然草』を期待して読むと拍子抜けするかも。

    引越しのために、こんなに念入りに準備する人は初めて。笑

  • タイトルや表紙とは趣の違うエッセイ風内容でした。
    半分はマンションを買うまでの話。夢に氏神さまが出てくる話はおもしろかったですが、私はこの方の書く文章が苦手のようです。
    頭の思考回路を、知識も混ぜていちいち書くのに、ペット可の条件はあとでいきなりでてくる。今までそんなこと言ってなかったやんけ。いらいらがつのります。

  • 小説かと思いきやわりとエッセイ的な感じだった。
    ホラーは好きだけど実話系はどうも斜に構えて見てしまうところがあり、どうしても素直に読めないのでちょっと微妙…。
    東京で今も風水的に考えられている部分がある、という話はなかなか面白かった。

  • 前半は、加門さんのお引越し物語。後半は、たてものに纏わる怪談エッセイ。
    お引越しする予定のある人は読むと…お引越しが決まらなくなるかもしれません。
    後半に含まれる都庁と風水のエッセイを読むとなおさら「住む場所」について気になってしまうかも。
    悪いものを除けるに越したことはないので私も今後引っ越すならば念頭に置きたいと思います。という実用?的な部分はもちろん、怪談も面白く、加門さんの短い怪談エッセイは、内容と長さがちょうどいい、スッキリした怪談だなと思います。

  • さしあたり引っ越しの予定はないし、ほどよい怖さで楽しく読めた。

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プロフィール

東京都墨田区生まれ。美術館学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』で作家デビュー。著作に、『うわさの神仏』『うわさの人物』『猫怪々』『霊能動物館』『怪談徒然草』『お祓い日和』『鍛える聖地』『怪談を書く怪談』『『大江戸魔方陣』など多数。

加門七海の作品

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