偉大な風景カメラマンが教える写真の撮り方

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  • Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767822624

感想・レビュー・書評

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  •  この手の指南書は多い。本書で注意を促す撮影のコツも「何を」「いつ」「どのように」の3つが決め手、と目新しさはない。でも、ある日、書店で本書を見かけて以来、その書架の前にいく度、どうしても手に取って眺めてしまうのは、例として使われている写真に、自分が「いい」と思える作例が多いからだろう。
     
     世に出ている「絶景の~」「心を震わせる~」「人とは違う~」云々を謳った風景撮影のノウハウ本は、引かれている作例がどれもタイトル程のこともないものが多く、これまであまり積極的に見たことがない。著者が自分の作品を使っている、あるいは自分の主催する撮影会の生徒さんのダメな作例を使い「ここをこうすれば・・・」的なアドバイスをしているものが大半だからだと思っている(そんなのは雑誌の中の企画記事で十分だ)。

     その点、本書は古今東西の良き作品を作例として使っているところがいい。タイトルに偽りなしだ。
     ブレッソンやアーウィットなど超大御所の作例はなかったけど、それでもブラッサイ、アンセル・アダムス、ベッヒャー夫妻など有名どころの作品を使っての解説が楽しい。
     古典的名作、海外の作品ばかりかと思えば、日本人作家のものや、2000年以降の新しい作品も多く取り上げていて視点も古くない(最新は2015年水谷吉法『雨』)。iphoneでの作品(キャシー・ライアン『Office Romance』2013)や Photoshopを使って完全にレタッチした作品ですら、参照すべき作例として扱っているところも悪くないなと思った。「自分がなぜ加工しているか」を意識、「真実と嘘のどこに境界線を引くか」を考える。時代に合った教えだと思う。

     あと、装丁も良い。やはり写真という視覚に訴えるジャンルに関する書物なので、表紙や内容の見せ方も重要だ。そこがダメな書物に「良い写真」の撮り方を指南されてもなんだ。見せる、という意味では共通のセンスだと思うところだ。
     本書の装丁、各ページの見やすさは他と違っていて、実にクールで、その点でも”買い”だった。

  • 私の引き出しが増えていきます。
    それを生かすためには、どんどん外に出ないと。
    敢えてブレを利用した作品、やってみよう。

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