日本の神様 解剖図鑑

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  • エクスナレッジ
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  • Amazon.co.jp ・本 (163ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767822969

作品紹介・あらすじ

神話の神々から、自然物の神、異形の神、方角・季節の神、家のなかや道ばたにいる神まで徹底図解。神社やパワースポットの参拝時に、そこにいる神様は誰なのかが必ずわかる。

感想・レビュー・書評

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  • 神様ってどこからきたんだろう。#小寒「日本の神様 解剖図鑑 」|新日本カレンダー 広報室|note
    https://note.com/nk_koho/n/n650db0debeb0

    平藤 喜久子 國學院大學
    https://www.kokugakuin.ac.jp/account/91576

    日本の神様 解剖図鑑 イラスト Nebulosa|イラスト|Leia
    https://www.nebulosa62.com/post/ri-ben-noshen-yang-jie-pou-tu-jian

    X-Knowledge | 日本の神様 解剖図鑑
    https://xknowledge-books.jp/book/9784767822969

  • とても面白かったです。
    1章から4章までで、大まかに以下のようなことが書かれています。

    日本には、大きく分けて神話に出てくる神様と神話に出てこない神様がいます。神話に出てくる神様は古事記や日本書紀に詳しく魅力的に書かれています。神話に出てこない神様については、地域の信仰であったり、仏教の伝来、もともとは人だった神様まで、様々です。それぞれの神様の個性やご利益について、魅力的に書いてある本です。

    日本の神様を知ることは、究極的には日本人とは何なのかを知ることだと、僕は考えています。仏教の伝来前からどの様に神道は形成されて、仏教伝来後にどの様に変遷したのかを想像したり、この本で得た知識を、近くの神社で披露して宮司さんとお話したりと楽しめました。

  • 日本には多くの神様がいる。
    古事記・日本書紀の神々。
    森羅万象の神々。
    畏れられ祀られた怪物や人・・・。
    古来からの神話、民間伝承、習仏混合、陰陽道等々、
    様々な神様の素性や来歴、ご利益が詳しく載っています。
    別天神のことまで載っている。あ、神社もあるんだ!
    祀られる寺社仏閣も載っているのも良いです。
    但し、全体的に載っている神様は主なもの。
    豊受大神、三峯神社の狼信仰、出羽三山の記述も
    欲しかったです。

  • イラストに惹かれて手に取ったが基礎知識が不足していたのか、いまいちのめり込めない。神社の解剖図鑑の方が実体験に照らし合わせて読めるので、そちらへ先にチャレンジしようと思う

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    神話の神々から、自然物の神、異形の神、方角・季節の神、家のなかや道ばたにいる神まで徹底図解。神社やパワースポットの参拝時に、そこにいる神様は誰なのかが必ずわかる。

    コミックエッセイのパターンで書かれていて見やすくわかりやすかったので、この人の書いたものはちょっと読んでみようと思いました。

  • 〇2章からが断然面白かった。祀られている神さまのことを知ると神社巡りがより充実したものになりそう。
    〇中高生には、コミックやゲームなどで出会う神様や妖怪のことから神話や民話に興味を広げてもらえるといいな。
    〇入門書に

    ●神様の系譜
     天つ神、葦原中国の天つ神と国つ神、根の国の黄泉の国の神
     古事記や日本書紀など神話に登場する神、民族神、もとは人間だった神
    ・神がおわす場所、宿る場所
     自然物、社、お札、神棚
     かつては神仏は渾然一体となって信仰されていたが、江戸期・明治維新を経て「神仏判然令」により神仏分離がすすめられた。
    ・日本を形作った古事記の神様
     有名選手どころの神様を一柱ずつスポットを当てる
    ●ダークヒーローと異形の神様
     八岐大蛇、玉藻前、酒呑童子、牛鬼など。
     鵺が大阪港の紋章とは知らなかった。
     民俗学的なものを掘り下げるともっと面白くなりそうだけど、紙面的には限界か。
     鍛冶職人の神は天目一箇神。一つ目の神様
     八咫烏はなぜサッカーと縁が出来たか。
    ●物から仏まで、森羅万象の神様
     お稲荷さま、家にいる神様、来訪神(なまはげや年神さま)、七福神、道祖神、付喪神、御霊、人神、庚申さんなど。
     鯨骨の鳥居
     牛頭天王…須佐之男命と同一視されている
    ●ありがたい神様のスゴいご利益
     縁結びの神、勝負の神、安産の神、病気平安の神、商売繁盛の神、豊作の神など
     神社アイテムの起源
     ・破魔矢…東京:新田神社 平賀源内考案の矢守


    〇蛭子神=恵美須神という説があるらしい。だったらいいな!

  • 神社にお参りして御朱印をいただくようになって、神社と神道への興味が増したが、よくよく考えると日本神話について体系だった知識がないことに気がついた。そこに書店で、読みやすそうな本があったので購入。

    おかげさまで、昔百科事典で読んだギリシャ神話と同じ程度には理解が進んだと思う。

    神話はフィクションだろうというツッコミには、そうはいっても成立過程で様々な時代背景が反映されているはずだ、が答えとなる。

    『日本の神々』という本で神に大和朝廷系と出雲大社系の2系統が交錯しているという話も頭においてふむふむと読んだ。

    日本はもともと無人島で、アフリカで発祥した人類が順次渡ってきて日本人になった。神話の中には、複数次の移民が対立や協調の果てに日本人となり、ひとつの神話を共有するようになった過程≒大和朝廷が政権を確固にする過程がいくらか織り込まれているように思う。

    倭健命の東征、神功皇后の朝鮮遠征など、かなり露骨に当時の歴史が反映されてはいないだろうか。

    神も八百万とはいうが、天皇の権威の根源たる皇祖神の系譜と、自然現象を神としたもの、土着の神(神話編纂者より前に日本に定住した者の神)を取り込んだもの、渡来人の神、仏教由来の神、ほぼ妖怪の神や付喪神、そして人を神格化した神など、様々な系列があり、それらは同じではないことが分かる。

    より深く古代日本について語れるように、粛々と資料を読み進めていこうと思う。

  • 八百万の神が日本には存在します。
    しかも神様の成り立ち、起源は千差万別です。

    自然界から生まれた神もいますし、文字通り神話から生まれた
    神様もいます。

    学問の神様と言われる菅原道真は死後に神様になったり
    しています。

    そんな神々の外見をイラストで紹介しつつ、成り立ちや
    どこの神社で祀られているかを解説してくれる本です。

  • 軽い気持ちで手に取った本だが、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)や伊邪那美命(いざなみのみこと)などの、古事記に出てくる様な神様だけではなく、八岐大蛇や八咫烏などを「ダークヒーロー」として紹介されている。
    日本には八百万の神がいる、と言われているだけあって、本当にいろんな神様がいる。
    中でも驚いたのは、神様の尿や吐瀉物からも、神様が生まれたとされている事。なんだかやり過ぎな感があった。

  • メジャーな古事記とかに出てくる神様から、土地土地の神様まで、分かりやすく説明。そもそも神様って、いつからいるの?というか、昔の日本では何を信じていたの?とか、歴史の変遷によって、仏教と合わさったり離れたりもしている。あと、中国だけじゃなくて、インドからの神様が和風にアレンジしていたり。図は全部イラストだけどイメージしやすい。全体的に堅すぎないし、一般向けに軽すぎることもなく、丁度よい。国宝図鑑に続いて面白かった。

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著者プロフィール

平藤 喜久子(ひらふじ・きくこ)
1972年山形県生まれ。学習院大学大学院博士課程後期修了、博士(日本語日本文学)。國學院大學教授。専攻は神話学。NHK「趣味どきっ!」での「福を呼ぶ!ニッポン神社めぐり」が好評。著書に、『神話学と日本の神々』(弘文堂)、『神社ってどんなところ?』(ちくまプリマー新書)、『いきものから読む、日本の神話』(東洋館出版)、『世界の神様解剖図鑑』、『日本の神様解剖図鑑』(エクスナレッジ)『福を呼ぶ! ニッポン神社めぐり』(NHK出版)、共編著に『神の文化史事典』(白水社)など。

「2021年 『神話でたどる日本の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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