猫の精神生活がわかる本

制作 : プレシ南日子  安納令奈 
  • エクスナレッジ (2017年12月24日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784767824307

猫の精神生活がわかる本の感想・レビュー・書評

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  • 始めの35ページ程度で終了した。科学的根拠がある記述と、著者の根拠のない私見が入り交ざっていて、後者がどうしても受け入れられなかった。
    ・猫には人を愛する能力がある
    ・猫は愛されたいから愛する
    って。。。群れをつくる動物はもちろん、単独行動をするうさぎだって人間だけでなく他の生物に愛情をもつことは普通にある。それに“愛されたいから”愛するのは人間だけだと思う。もちろん猫にきいたわけじゃないけど、猫が人を愛するのは、親に甘えたり兄弟に対する愛情と同じ種類のものである。(というのが私の私見。)
    それに、この最初のページだけで、著者の猫の飼い方や接し方がひどく、猫に対する無理解にも耐えられなかった。
    加藤由子さんの本を読ませてあげたい。アメリカ人の猫好きってこのレベルなのかしら、アメリカの猫かわいそうと悲しくなった。
    ジャクソンの本もちゃんと読んでみなければ。

  • 研究者によって意見の相違があるんだなと思った。でも、どの研究者も猫が好きな事はよくわかる。

  • 「猫の個体差は人間の個体差に匹敵する」ミュリエル・ビードルは有名な著書『ザ・キャット』の中でこう述べている。「物分かりが悪くて、少し開いたドアは押せば、もっと開くことすら一生学ばない猫もいる。そうかと思えば、閉まったドアでも開けられる猫も、人間でも両手の指を使わなければ開けられないゴミ箱の蓋を、いとも簡単に開けられる器用な猫もいる。また、生まれつき落ち着き払っている猫もいれば、ドアのベルが鳴っただけで取り乱す神経質な猫もいるのだ」(p.70)

     怒りは突然訪れることもある。幸せそうに撫でられていたくせに、猫がもう十分だと思ったら、それ以上撫でると怒られる。怒りの最初の兆候は、しっぽを鞭のように打ちつけることだ。怒っている理由が理解できない場合も少なくない。(中略)イギリスの詩人T・S・エリオットは『猫について』という詩の中で、「完全なる良い猫も存在しなければ完全なる悪い猫も存在しない。これまでに生まれた最も気立ての良いトラ猫だって、場合によっては悪魔のように振る舞うこともある」と書いている。(p.108)

     においだけでなく経験など、何か心が乱されることがあったら、猫は静かにそれを解決し、落ち着きを取り戻す。猫にはこうした才能があり、だからこそ猫の生活は豊かになる。雑多な要素が混在していることが、猫が幸せに暮らすために欠かせない1つの条件なのだ。(p.201)

     ほとんどの猫にとって、最大のネガティブな要素は恐怖だ。猫は捕食者として進化しただけではない。忘れないでほしいのだが、餌食になる側としても進化してきたので、脅威の予兆に対する感覚は今も研ぎ澄まされている。それゆえに、多くの猫はストレスにきわめて敏感だ。(p.216)

     飼い主にとって重要なポイントは、餌はしつけの基礎であるということだ。一方、猫にしてみれば、飼い主を手玉に取れるのだと覚える絶好の機会であり、猫たちはこの原理を応用して、餌以外でも人間をいいように操るようになるだろう。絶対に忘れてはならないのは、どれだけ愛らしく、気立てが良くても、猫には良心と呼べるようなものは一切ないということだ。正義感もない。公平さというものは、猫にしてみれば理解を超える概念なのだ。だからといって猫が悪どいとか、城がないというわけではない。猫は同居者であり、(これまで見てきたように)辛抱強く、なおかつ、思いやりを持って努力を重ねれば、人間は猫と友人になれる。人間と友好的な関係を結べるように猫をしつけることだってできる。(p.221)

     言うまでもないが、人は自らの欲求を可愛がっているペットに投影する。愛すべき対象が人である場合も、私たちは自らの欲求を相手に投影する。また、自らの欲求を映画スターやアート作品である風景に投影する。これは間違いない。だからこそ覚えておかなければならないことがある。猫は自我を持つ動物であり、人間は猫の自我をおぼろげにしか理解できないが、それでも敬意を持って接し、理性的に理解しようと努力しなければならない。その見返りに、猫は自分のありのままの姿を人に教えようとしてくれる。(pp.280-281)

     そして気付くのだ。この小さな生き物を今まで味わったことがないほど愛しているということに。(p.300)

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