- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784767827780
作品紹介・あらすじ
今まであるようでなかった「英国の住宅の間取り」。
毎日を楽しく住むための工夫、そして家への愛情にあふれた1冊です。
「家は育て、つなぐもの」英国人の住宅を多く訪問して得た考え方です。
最初に英国の家を見たときは、外観の美しさに魅了されるのと同時に、その存在感に圧倒されました。英国には、名もない一般人が住んでいた古い家が多く残り、その一般人が住み継いできた歴史が宿る家に今もなお人々が住んでいます。歴史の流れとともにそこに住む人々とあり続けた家には遍歴が残り、それが存在感を醸し出し、「味」といわれるものを感じさせてくれるのだと思います。私がその魅力に気づけたのは、多くの一般の家を訪問して家への考え方や住まい方を体感したからでした。何より、そんな家で当たり前のように生活をしている人たちがいることに関心がわきました。「家の中はどうなっているんだろう」?と興味をもち、家を巡る旅を計画しました。さまざまな地域、いろいろな年代の家、それぞれ異なる家族構成の泊めてもらえる家を探し、約70軒ほどの家を訪問してその魅力を内部から探りました。
――「はじめに」より抜粋
【項目】
Chapter1.イギリスにはどんな家があるの?
地域の素材で見る家の特徴
時代ごとに見る家の特徴
テラスハウスにもランクがある
……
Chapter2.イギリスの家の魅せポイント
玄関廻り
窓廻り
暖炉廻り
照明の用い方
……
Chapter3.ライフスタイル別 イギリス人の住まい方
空き部屋をつくらない
最初の家・次の家
時を超えたリノベーション
趣味に生きる男の家
一年で最も家が輝くクリスマス
築400年の家に住む
家と庭とのつながり
……
Chapter4.訪問できる有名人の家の間取り
ジュピターの作曲者ホルストの生家
ピーターラビットの作者の家
シャーロック・ホームズの家
“ダウントン・アビー"のロケ地ハイクレア城
……
Chapter5.イギリスの住宅 Q&A
イギリスの家は方位を気にしない?
いつでも来客を迎える準備は万全?
LDKの間取りは人気ない?
収納はどうしているの?
日本とは不動産の価値観が違う?
アンティーク素材はどうやって入手するの?
……
感想・レビュー・書評
-
著者が滞在した英国の、住宅についての様々な事項と、
滞在した約70軒以上の家の魅力をイラストと共に紹介する内容。
・はじめに・・・英国の間取りの秘密
・イギリスの住宅史
1 イギリスにはどんな家があるの?
2 イギリスの家の魅せポイント
3 ライフスタイル別イギリス人の住まい方
4 訪問できる有名人の家の間取り
5 イギリスの住宅Q&A
カラーイラスト多数。コラム有り。参考文献有り。
訪問した個人宅のデータ:竣工年・様式・家の形態・場所・
家族構成・購入時期・購入理由・ガーデン・訪問時期
英国の住宅史、住宅の種類、外観や内観、間取りを、
親しみやすいイラストと分かり易い文章で紹介しています。
地形や建築材、土地の歴史や文化、生活等での違いがわかり、
英国文学や芸術作品に親しむとき、又は英国を舞台とした創作を
するときの参考になる、内容です。
また、環境と歴史から、日本は主に木材・土・紙など、
英国は主に石・レンガ・ガラスなどと、建築材の違いも
見えてきます。庭の広さにもびっくり。
ナローボートの住居としての生活も興味深かったです。
でも、インテリアや照明等、参考になることも多い。
目を皿にして、楽しく読みふけってしまいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初にあとがきを読むことをオススメします。面白い経歴を持つ作者による、数年の月日をかけた渾身の一冊です。
-
あとがきから読めというアドバイスを元に、早々にあとがきを読んだ。
タイトルがいまいち…という感想が多々あり、
タイトルは出版社から与えられたものだと聞いて納得した。
著者もはじめて聞いた時に驚いたそう。
このタイトルに惹かれて手に取ったので、出版社はやっぱりすごいなと。
とはいえやっぱりちょっと日本でも出来るとは思えないので星四つで。
著者の山田先生のメッセージは、"100年住み継ぐ家を日本でも""100年は無理でも住み継がれる家を増やして欲しい"と受け取りました。
以下私的所感
牧場仕切りは木のイメージだったので、石塀というのは是非見てみたい。素敵。
窓を大切にしているのは素敵だなぁ
出窓椅子は日本であまり見られないけど、あったら素敵
挿絵が素敵
ブクログには写真が残せないので残念…
素敵が沢山の素敵な本です -
綺麗なイラストと共にイギリスの人の暮らしや土地柄に沿った家の解説書。
その土地の石や木に合った家の種類、ライフステージごとの住まい方を知ることができました。
ゆったりと「自分ならどんな家に住みたいかな」と思いながら読み耽りました。 -
イラストに惹かれて購入。
イギリスの住宅史や地域ごとに変わるイギリスの家についても学べます。
作者のイラストが素敵なのも魅力。
イギリスに憧れているので、わくわくしながら読みました。 -
間取りはやっぱり楽しい!
微細なイラストで描かれた英国の家々。
お城からボートハウスまで載ってます。
古い時代の家の外観はそのままに
中は家族の住まい方に合わせて
フレキシブルに変えているのが魅力。
むずかしそうに思える水回りの変更も
意外とやっている家が多かったけど
そのあたりの事情は日本と違うのかしら。
あと、コンサバトリーという
サンルームの存在が素敵だと思いました。
温室発祥のインナーテラスのような場所で
日光が貴重なイギリスでは重宝されるみたい。
暑さ寒さも外よりなさそうだし
テーブルで優雅に紅茶とか飲んでみたいわ。 -
イギリスでは新築よりも、歴史を感じる築年数の古い建物が好まれるそう。
古い物件を自分の手でリノベーションして、価値を上げて行くのいう考え方が素敵だと思う。
それぞれに好きな建築様式の時代があるのも面白い。
筆者が訪ねたお宅を、平面間取り図で紹介していて、イラストがとても可愛い。
ワンポイントでイギリスの建築知識を解説しているので、そちらも面白い。
家主の自慢の家なんだろうなと感じる。
ただ、タイトルがいまいち良くない。
日本で紹介されている様な間取りを作るのは、スペースの関係上ほぼ無理。
タイトルはインパクト重視とは言え、編集はもっと良いタイトルを付けてあげれば良かったのに。 -
いつか、中古の家を買って素敵にしたいという夢があり、手に取りました。
日本の新しい家が良いとされて、空き家が増えているのに、山を崩し新しい家を建てている状況に辟易としていたので、そこがうまく循環しているイギリスは素敵だなと思いました。日本とイギリスでは気候の違いなどもあると思うので、今度は日本の家についても調べてみたいです。
でも、窓周り、玄関周り、ガーデンなど、少しずつ活用できるところもたくさんあったので、実際やってみたいと思いました。いつか日本でも中古の家を素敵にして価値をあげてみたいです。 -
イギリスの住宅に関する人々と考え方がわかって面白い。さらにイラストがとても美しい。ちょっと外でお茶タイムの時に、イギリスに想いを馳せて楽しめる。